愛知県・南知多町の豊浜釣り桟橋で、真夏の強烈な日差しを避けて快適な夜釣りに行ってきた。今回は、マアジをサビキで、ヒイカをウキ釣りで狙った二刀流だ。

その釣行をレポートしよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

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豊浜釣り桟橋で夜釣り

愛知県・南知多町の豊浜釣り桟橋で小アジがよく釣れていると聞き、とても気になっていた。またヒイカが釣れたという情報もあるため一緒に釣れないかと考え、サビキでアジを釣りながら試しにヒイカも狙ってみるというスタンスで、7月8日から夜釣りに出かけた。

現地には深夜0時ごろに到着。この時間帯でも釣り桟橋にはたくさん釣り人がいた。今回は小アジ狙いのサオ2本とヒイカ用の1本、計3本のサオを用意する。

確実に食材を確保するため、妻は小アジ釣りに専念してもらうことにして、私はヒイカ狙いのついでに小アジ用のサオを出す。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
24時 5時それぞの時間帯での状況(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

当日の仕掛け

サビキのコマセは、定番のアミエビに加え、集魚効果が高かったシロメを準備した。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
小アジサビキ仕掛け(作図:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ヒイカはエギとエサで狙えるが、釣り桟橋は投げ釣り禁止なので、シラサエビを付けてウキ釣りで狙う。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
ヒイカ用ウキ釣り仕掛け(作図:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

釣り桟橋の中央部分に場所を確保し、午前0時30分に釣り開始。日中は強烈な日差しによる灼熱の暑さで体力を消耗するが、夜釣りは快適。桟橋の至る所で集魚灯が点灯しており、海中が緑や青の光に照らされて幻想的な雰囲気だった。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
夏の夜に夜釣り(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ウキ釣りでヒイカ手中

午前2時30分、ヒイカ狙いのサオのシラサエビがかじられた。ヒイカはいるが食いが浅いようなので、試しにタナを変えてみる。

ウキ下1ヒロを1.5ヒロにして様子を見ると、直後にウキが沈みヒイカがハリ掛かりした。

タナが分かり要領を得た私は、釣果を重ねて5匹キャッチした。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
著者にヒイ力がヒット!!(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ウキ釣りは潮流に影響を受けて仕掛けが動くため、隣のサビキ仕掛けに絡む可能性がある。十分に距離を取って行う必要があるが、その点に気を付ければアジとヒイカ釣りの二刀流が成立することが分かった。

午前4時30分ごろ、辺りが明るくなると反応がなくなったので、ヒイカ釣りはここで納竿。サビキのマアジ狙いに専念することにした。

サビキでマアジ連発

アジは、午前3時ごろには周囲で単発だが釣れるようになった。時合いが近づいたと考え、セーブしていたまきエサを存分に使用する。すると、妻が1匹目を釣った。サイズは10cmくらいだ。

しばらく1匹2匹と着実に釣っていた妻だが、小アジは掛かっても暴れないため仕掛けが絡まることは少ないと考え、「仕掛けが絡まないようにラインにテンションを掛けたまま、魚が掛かっても放置して追い食いさせてみれば」とアドバイス。

すぐにアドバイス通り追い食いさせると、なんと6本バリに6匹、5匹とコンスタントに釣るようになり、すっかり夢中になっている。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
アジ5匹掛けに大喜び(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

周囲の人も妻が釣っているのを見て一気に真剣モードにシフトチェンジ。釣り方を聞きに来るくらいよく釣っていた。

周囲の人はアミエビコマセを使用していたが、私たちはシロメを使っていたため、より魚が集まってきたのだろう。私の置きザオにもマアジが釣れるようになった。

マアジはまだ暗い午前3時30分ごろに釣れだし、明るくなった4時30分ごろピークに達し、6時30分ごろにはポツポツ釣れる程度になった。

サビキにカマスもヒット

仕掛けを回収してくる途中、表層付近でそれまでとは異なるシャープな引きを感じた。魚体が細長く、よく見るとカマスだ。

狙ったわけではないが、表層付近でサビキに反応するらしく、たまたま掛かった2匹をキャッチ。ミノーで狙えばさらに釣れるそうだ。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
カマスをキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

当日の最終釣果

当日の釣果は、小アジ10~15cm55匹、カマス15cm3匹、サバ10cm2匹、サッパ15cm2匹、ヒイカ15cm5匹。サビキでいろいろ釣れて面白かった。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
今回の釣果(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

この時期であれば、マアジとヒイカの二刀流は十分可能だ。今回はヒイカとマアジを同時に狙ったためヒイカの数は少なかったが、夕マヅメからヒイカを狙い、午前3時ごろにマアジへシフトするなど、メリハリをつけると良さそうだ。

釣果料理

アジはウロコが少なく表皮を剥ぐことができるので、大きいサイズは刺し身にして、残りは南蛮漬けにした。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
比較的に大きいものは刺身に(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

南蛮漬けは、サッパと異なり実がやわらかく、サッパよりおいしく感じた。また、カマスは塩焼き、ヒイカはバター炒めにしたが、やはりおいしかった。

愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ
小アジの南蛮漬け(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

この時期、釣りをするには暑さは大敵。だが夜釣りは日差しがない分、暑さは緩和するので釣りやすい。釣りはしたいが暑いのは耐えられないという人は、夜釣りという選択肢はいかがだろう。

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<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
豊浜海釣り公園
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年7月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 愛知での夜の二刀流釣りでアジ&ヒイカ サビキとウキ釣りでキャッチ first appeared on TSURINEWS.
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