茨城日立市・久慈漁港のモンロー号よりイシナギ(地元名スネヤ)釣行に出かけた。当日は、竿頭イシナギ5尾。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・鈴木俊洋)
モンロー号でイシナギ釣り
7月24日(日)、茨城日立市・久慈漁港のモンロー号よりイシナギ(地元名スネヤ)釣行に出かけた。イシナギと言えば最大100kgになり深海に生息する魚だが、6~9月ごろにかけて日立沖の浅場で釣れ上がる。

日立沖のイシナギ
このイシナギは、私には思い入れがある。30数年前になるだろうか、小型のイシナギがメバルやソイを狙っているとたまに掛かってきた。そのころは、死滅回遊の魚がたまにこの海域に入ってきたのかな?と思っていたが、年を経るごとにその数は増すようになってきた。
モンロー号の船長とともに同船に乗船した際、朝の少ない時間ではあるが実績のあった場所を少しずつデータとして積み重ねていった。
20年ほど前だろうか、小型ではあるがイシナギがある程度数が釣れるポイントを見つけるが、個体数が少ないために年に数回の釣行にとどめていた。10数年前には、5~8kgのイシナギが釣れるようになってきた。
本格的にこの釣り物で看板を上げようかと、試し釣りに出かけた。エサの種類も過去の経験からあたりは付けていたが、イワシはもちろんサバの切り身・サンマ1尾など数種類を試したが、その結果がすごかった。まさに入れ食いとは、あの時のことを言うのだろう。流し替えのたびに竿が曲がる。
水深30mでイシナギが釣れるのだ。私は18kgが自己記録だが、船長によれば30kgも記録として残っているそうだ。

イシナギ狙いのつけエサ
当日は5時にポイントに到着。エサは、乗船の際にイカと大羽イワシが配られていた。これらは時合が来た時に使用するため、様子見のために持参した冷凍の中羽イワシを付ける。
この時に気を付けたいのは、ハリは下アゴから抜き上アゴの鼻の少々上の固い部分に刺し通す。イワシの姿は、できるだけまっすぐにして海中での回転を防ぐ。これだけで食いが格段に上がる。

タナ取りとアタリ
荒根を攻めるため底を取ったら1~2mタナを切る。基本的に置き竿になるのでこまめにタナ取りをするのは必須。
アタリは、大型ほど竿先を微妙に揺らす。小魚がジャレついているのかと思わせるほど、微妙に竿先を揺らす。それを過ぎると竿先が上下に引き込まれ始める。

アワセ
しかし、ここでアワせてはいけない。すっぽ抜けの原因となるからだ。一気に竿先が絞り込まれる。ここで大アワセする。
大物になると、根掛かりと勘違いさせられるほど動かない。一撃で固く締めたドラグがズルズルと持っていかれる。ここが勝負時。根から剥がせれば、半分決着がついたようなものなのだ。

イシナギ狙いのタックル
さて、船内に目を向けてみよう。6時を回るころ、私にはまったくアタリがなかったが、船内ではすでに5~6尾上がっていた。活性はいいようだ。
そして私にも待望のアタリ。小型なのかスルスルと上がってきてしまうが、10mほど巻き上げたところで軽くなった。食い込ませ方が浅かったのか?
そして再びアタリがやってきた。

そして、私は100kg弱の体重。パワーでは負けないと必死に根から剥がそうとするが、勝負はあっけなくついてしまった。クンと弾かれたように竿が軽くなった。残念ながらハリス切れ。私の記録更新は次回以降となった。
イシナギの活性良好
7時を回るころ、船長は大きく船を移動。その判断が、当日の釣果を決めたのだ。

釣果は船中オデコなし
皆が十分にイシナギの引きを堪能し少々早いが9時30分に沖上がり。竿頭が5尾。私は8kg2尾5kg2尾で船内オデコなし。この日の最大は10.5kgだった。

大型も顔を見せパワー勝負が手軽にできる釣り物となっているが、小型も持ち帰ってしまうと資源は、あっという間に枯渇してしまうだろう。この魚は成長が遅く個体数も少ない。長く楽しむためにポイントの保全、魚などの保全に気をつけ長く楽しみたい。

翌日には20.2kgも
翌日もイシナギ狙いで出船。最大20.2kgを含め4~10kg船中11尾。クーラーに入らず数尾リリースした人も。

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<週刊つりニュース関東版APC・鈴木俊洋/TSURINEWS編>
▼この釣り船についてモンロー号
出船場所:日立市・久慈漁港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2022年8月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 日立沖のイシナギ釣りで10kg超え頭にトップ5尾 船中全員安打達成 first appeared on TSURINEWS.