暦の上では立秋が過ぎて秋だが……。連日の猛暑が続き立秋と聞いても頭の中は「?」マーク。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース山野正義)
切所沼のヘラブナ釣り
熊谷市の小泉地区にある久下の切所沼は、荒川が大氾濫した時にできた沼と言われている。
ヘラ釣り場としての歴史は古く、私も30年以上前から通っている。現在は大型が釣れる場所として定着しているが、以前は小ベラの数釣りが楽しめる釣り場として知られていた。

当時は魚影が濃かったので、夏場はハリスカッツケで1束。厳寒期は厚い氷が張り全面結氷するような日でも、氷を割り午後から型を見ることができた。

熊谷駅側から小泉地区に行く場合、現在は新しくできた久下橋を渡りスムーズに行くことができる。以前は橋の幅が約3mで一車線だったため、対岸に車が見えると橋の手前で車を停め、渡り過ぎるのを待ったという記憶がある。
ポイント
大きく分けて東側の桟橋と西側の桟橋、陸釣りに分けられる。陸釣りは、減水期(冬場)のみ入れるので満水時は入釣できない。
現在、人気があるのは東側の桟橋。後方に大きな木があり、午前中は日陰になるので夏場の好ポイント。2本の桟橋があり南側が浅く土手側に行くに従い深くなる。最新部は桟橋の土手寄りの右角で、満水で2.5m以上の水深がある。車を停める場合は、土手側に駐車スペースがある。

西側は2本の桟橋と奥に2~3人が乗れる小さな桟橋がある。人気があるのは、真ん中にある中央桟橋の左角。ここは連日のように釣り人が入っているので居着きの魚が多い。同桟橋の中央付近は水路からの流れ込みがあるので、通水している時は対流で釣りづらいことがある。釣り座の後方に駐車場、トイレがあるので便利。

使用竿は、どちらの桟橋でも宙釣りなら8~11尺、底釣りで10~13尺あれば十分。なお、1m以上のタナ規定があるので注意してほしい。
釣り方とエサ
型がいいので宙・底釣りともに道糸は1~1.25号、ハリスは0.5~0.6号を使用すると安心。
宙釣りの場合は、基本的に両ダンゴで釣れる。ハリス長は、上20~40cm、下30~60cm。スレた魚が多いので、ハリスは長めから入り、ウキの動きを見ながら詰めていくのがいいだろう。

ハリは、バラサやセッサの場合は6~7号を使う。ウキは、長ハリスの時は、ボディー5~7cmでPCムクトップが適している。ハリスが短い時は、ボディー4~5cmでパイプトップがいい。
エサはカクシン300㏄+コウテン100㏄を水100㏄で作る手水で調整する。ペトコンで食わせる時は、カクシン300㏄+BBフラッシュ100㏄を水100で作り、手水で練り込み調整するといいだろう。
底釣りでも、基本的に両ダンゴで狙う。ハリスの長さは上35~40cm下45~50cm、ハリはセッサ、バラサの場合は5~6号。ウキはボディー6~8cmのパイプトップ使用が適している。
エサはダンゴの底釣り芯華単品の標準作りでも十分対応できる。底釣りはマブナや半ベラが多いので、どちらかと言えば宙釣りがお勧め。
<週刊へらニュース山野正義/TSURINEWS編>
▼この釣り場について切所沼
入釣料:¥400(現場徴収)
問い合わせ:埼玉中央漁協 TEL=048(521)2919
この記事は『週刊へらニュース』2022年8月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 今週のヘラブナ推薦釣り場2022【埼玉県・切所沼】 first appeared on TSURINEWS.