フカセ釣りはとても奥深い世界です。仕掛けの基本構成は決まっていますが、その日その時間の状況に応じた微調整パターンはまさに無限にあります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
フカセ釣りの魅力
フカセ釣りの魅力と言えば、将棋にも似た魚との駆け引きです。相手(魚)の様子や動きを読み、気難しい魚に口を使わせます。見た目は地味でも潮の動きや魚の気まぐれに翻弄されながら、常に一手先を考える頭脳戦です。
観察力と頭を使った魚との駆け引きは魅力でもある一方、興味があっても難しそうで踏み出しづらくハードルの高さに繋がっています。
仕掛け調整は無限
多くの釣り方では基本の仕掛け構成が明確化されていますが、フカセ釣りは毎回同じ仕掛けを使う方が少なく、その時の状況に合わせて仕掛けを細かく調整します。長い期間フカセ釣りをやり込むと、ウキの号数からハリスの長さにハリの種類まで細かすぎるほど意識するようになるはず。
わずか0.1g前後の極小オモリ1つでがらりとかわるような繊細な世界の面白さは、理解するのに時間が掛かるのは確かです。しかし、一度面白いと感じれば他の釣り方でもハリ一つに対する考え方がまるでかわってきます。
フカセ釣りのアルアル
経験者ならよく分かるはずですが、仕掛けに使うアイテム類が小さすぎてうっかり落とすと行方不明になりがちなのは、フカセ釣りらしいアルアル。特に磯で小物類を落としてしまえば見つけて回収するのは困難を極めます。
また、フカセ釣りにはコマセの存在が欠かせませんが、これもまたハプニングの温床で、上級者になっても起こりがちなアルアルは数知れず。歓迎できないものも沢山ありますが、フカセ釣り特有のアルアルは捉え方によっては魅力にもなります。他の釣りでは起こらないような事象が起これば、「自分はフカセ釣りをしている」と改めて実感してしまいます。

1、小さすぎて付けられない!
G5~G8ほどの極小ジンタンオモリを付けたいときに困るのが小さすぎて装着が難しい点。細かな微調整やオモリ負荷を分散させる際に使う方も多いはず。

2、冬場のつらすぎるハリ結び
フカセ釣りでは釣り場でハリを結ぶのが基本です。しかし、冬場は手がかじかんで指先が思うように動かせず、ハリを結ぶ作業に苦戦します。冬場はハリ結び機に頼るのも賢い手段です。
3、魚を寄せても油断禁物
磯では手前にもシモリ(沈み根)や障害物がある場所も多く、やり取りでは最後までヒヤヒヤさせられます。上手く寄せてきてもタモ入れ直前に突然走ってそのまま切られてしまうことも。最後まで気を抜かずやり取りしましょう。

4、いつの間にかコマセがパサパサに
夏場や空気の乾燥した厳寒期はコマセの水分が飛びやすく、いつの間にか表面が乾燥してパサパサになってしまうことも。コマセがやけに空中でバラけるなと感じたらコマセの水分量を確認してみましょう。あらかじめ多めの水分で作っておくか、随時水分を足してかき混ぜておくと乾燥を防止できます。

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<杉本隼一/TSURINEWSライター>
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