全国の海岸には自然のままの状態である砂利浜、砂浜のサーフがある。大自然を身体で感じながら魚とのやり取りを楽しむのがサーフフィッシング最大の魅力であり、今回は真夏のサーフフィッシングを快適にするアイテムを著者のお勧めを含めて紹介してみようと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター森貴生)
基本の装備
便利アイテムの紹介の前に、まずは基本装備を確認しておこう。
帽子
帽子にはキャップとハットの2種類がある。キャップは野球帽タイプであり前つばがあるので日差し避けとルアーが顔に刺さる事故を防ぐ役割が期待できる。
ハットは短いつばが帽子回り全体にあるので、首回りの日差し避けが期待できるが、前つばが短いので目に日光が入り込むデメリットがあるが、どちらを選択するかは個人の自由でいいと思う。
偏光グラス
偏光グラスはルアーのフックが刺さるのを防ぐと同時に、紫外線から目を守り、白内障予防にも繋がる。もちろん乱反射を防ぐので水の中の様子が把握出来るので、是非お気に入りの偏光グラスを見つけて欲しい。ちなみに筆者はZeque Vero 2ndにTALEXのイーズグリーンを合わせている。朝夕のマヅメ時でも明るく見えるので気に入っている。
ライフジャケット(ゲームベスト)
ルアーケースやラインを入れる収納が付いた救命胴着であるが、最近では各メーカーから機能性、デザインに優れた商品が多数発売されている。お気に入りのメーカーのロゴ入りでプロになった気分になれるが、安全の為に股ベルトは必ず締めることを心がけよう。
フィッシンググローブ
夏季でもフィッシンググローブは必須。UV対策だけではなく、ルアーのフックが刺さるのを防いでくれる。
飲み物
熱中症対策にスポーツドリンクは必須。ゲームベストにペットボトルホルダーが付いているタイプが多いので、忘れずに水分は持って行って欲しい。

代表的な服装パターン
続いて、サーフフィッシングの代表的な服装のパターンを紹介する。
街中と同様の服装
釣り用として特別用意しなくてもいいメリットはあるが、水に濡れる事を前提としておらず、多少のウェーディング(入水)でも不快であり、靴も砂、砂利まみれになる。常に波を気にしながらの釣りになるため、釣りに集中できず、立ち位置の関係上ルアーの飛距離も伸びないので、正直言って釣りには向いてない。
海水パンツにサンダル
若い子によく見かける服装で、水に濡れても大丈夫で楽ちんであるが、気が付いたら真っ赤に日焼けしてしまい、後日ツライ思いをした経験は誰でもあるだろう。サーフフィッシングに関して言えば足が何らかの形で肌が保護されていないと転んだときの怪我、クラゲなどの有毒生物から最低限、身を守ることが出来ないのでお勧めできない。
ウェーダー
波よけ程度のウェーディングを想定したサーフフィッシングの経験者ならほぼこのスタイルに行き着くと思われる。メリットとしては同じスタイルで通年使えること、安全面、機能面での安心感がある。
しかし、夏に限って言えばこのスタイルだと、とてつもなく暑い。透湿タイプであっても暑くて筆者は朝マヅメの2時間が限界であり、日中だと熱中症、脱水症状の危険性もある。そして極めつけは、釣行後の汗がウェーダー内で臭くなることだ(笑)。
快適釣行アイテム6選
そこで筆者がサーフアングラーにおススメするアイテムを紹介しよう!
ラッシュガード(長袖タイプ)
UVカット機能の長袖タイプのラッシュガードならどのメーカーでも良い。紫外線対策だけでなく、ほとんどが吸水速乾タイプなので汗をかいても常に肌はサラサラで心地いい。
UVフェイスカバー
顔に日焼け止めを塗って対策しようとしても、汗や釣行時間などで効果が薄れてしまうし、塗り直しも面倒である。UVフェイスカバーは暑苦しく不審者みたいに見えがちだが、実際使用してみると暑くもなく息苦しくもなく、著者は冬以外、常に着用している。
ラッシュトレンカ
水陸両用のラッシュトレンカをお勧めする。ラッシュタイツだと足首の日焼け対策が出来ず、後述のアイテムと合わせることによりグラベルガードにもなる。日焼け対策はもちろん、転倒による怪我、クラゲの毒針から身を守ることも出来る。

マリンソックスもしくは靴下
前述のラッシュトレンカを被せる形で使用するのがポイント。砂の侵入を防ぐグラベルガードの役割でマリンソックス、靴下への砂、砂利の侵入を防ぐ。選ぶポイントとしては、マリンソックスはネオプレーン系が多いのでクッション性、耐久性に優れる。靴下はマリンソックスに比べて細かい砂の侵入はあるものの、砂が抜けていく利点もある。
とりあえず靴下を使用して不満ならマリンソックスを買う事をお勧めする。
海水パンツ
ラッシュガードとラッシュトレンカを履いてみると、まるで全身タイツを着させられたお笑い芸人状態になってしまうので、海水パンツを履くことを強くお勧めする。
マリンフィッシングシューズ
サーフシューズ、マリンシューズ、クロックス、サンダル等いろいろ試したが、釣具メーカーのマリンフィッシングシューズに軍配が上がる。シューズの底の面積が広いので砂浜サーフで足が沈みにくく、さらにEVA素材は柔らかすぎず硬すぎずサーフを歩くのに最適である。釣行後も水をかけるだけで砂利や砂が落ち、メンテナンスも簡単。

快適アイテムを活用しよう
サーフフィッシングに限らず釣りをする時には余分なストレスがあると楽しさ半減である。
砂利や砂が気にならず、怪我、クラゲ、紫外線から身を守り、釣りに集中できるようになるのが、この快適アイテムである。また、長時間の釣行、ランガンなどアクティブな釣りに適しており、日中の暑い時間でも快適である。
遠州サーフでこのスタイルで真夏の日中にマゴチを釣りに行くと、殆どアングラーがいない。まるで南国の広大なビーチを貸し切り、海水浴をしている気分に浸れるのである。仮に釣れなくても気分は爽快、心はリフレッシュ出来る。

デメリットは洗濯?
今回紹介した快適アイテムだが、残念なことに、たった1つだけデメリットが存在する。それは釣行後の海水パンツ、ラッシュトレンカ、マリンソックスを洗濯しなければならないことだ。
間違っても奥さん、彼女に洗濯を頼むことはお勧めしない。理由は言わずとも解かってくれると思う(笑)。サーフフィッシングは手軽に自然を身体で感じることができる釣りである。ぜひ皆さんに安全、快適に真夏のサーフフィッシングを快適装備で楽しんでいただき、メモリアルフィッシュに出会えるアドバイスになれたら幸いである。
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<森貴生/TSURINEWSライター>
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