「お父さん、今週は雨が降ったよね!ウナギ、釣れるんじゃない?」と息子からそそのかされ、千葉県養老川へウナギ釣りに出かけた筆者。40cm級のウナギをキャッチした釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターこずろふ)
恒例行事ウナギ釣り
「お父さん、今週は雨が降ったよね!ウナギ、釣れるんじゃない?」小学6年生になる息子が嬉しそうに私に声を掛ける。ここ数年GW明けから晩秋まで、ウナギ釣りは、雨が降った週末の我が家の恒例行事となっているのだ。
息子からの突然の提案を受けて一瞬躊躇する。だが、今日は時合の時間と下げ潮が重なるので悪くはない……。瞬時に考えを巡らし、息子に返す。「よし、じゃぁ、行くか!」
養老川でウナギ釣り
しかし、そうは言ったものの、いつもの市内の小規模河川での最近の釣果は、「エンピツウナギ」ばかり……。たまには、大きな河川で釣るのも良いだろう。そんな訳で、今回は、県内でも規模の大きい千葉県市原市を流れる養老川に釣行することにした。

当日の状況
途中、国道16号沿いにある釣具店でエサとなるドバミミズとキジを購入し、現地に到着したのは、午後5時過ぎ。周囲は、もう薄暗く、シーバスアングラーのヘッドランプがポツリ、ポツリと点き始めていた。
ベイトは豊富
川の中に目をやると小魚やエビがそこかしこを泳いでいる。ベイトも豊富だ。確かにシーバスも面白そうだ。それにしても、数日前にまとまった雨が降ったものの濁りはほとんど見られない。果たして、今日はどうだろう?まぁ、せっかくきたのだから釣るしかない。午後8時に干潮となるので、これから3時間の勝負になるだろう。
使用したタックル
ウナギ釣りに専用のタックルはない。私は、使い慣れたシーバスロッドなどのソルト用ルアーロッドに小型~中型スピニングリールを取り付けている。ラインはPEライン1.5号、それに根ズレ対策のため1mほどフロロカーボン5号を結んでいる。
今日はさほど流れが強くないので、オモリは取りあえず小判型10号でいいだろう。蛍光色のゴム管にイトを通し、ヨリモドシに結ぶ。最後にハリスはフロロカーボン3号を30cmほど取り、14号のウナギバリを結んで仕掛けは完成だ。ウナギ釣り仕掛けは、シンプルなので有難い。
ウナギ回遊ルートを探す
時間は、午後5時半。時合いには間に合ったようだ。まず、第1投を左前方の川の流心付近に投げ込む。続いて、2本目は右手前の川岸近く、最後の1本は、正面の流心と川岸の中間付近に投げ込んだ。
このように投げ分けるのは、回遊するウナギの通り道を探るためだ。ウナギは夜になるとエサを捕食するために川を回遊するが、回遊する通り道は、ある程度決まっているらしい。だからウナギが釣れたら、その後は、その筋を狙って打ち込んでいく算段となる。
30分後に40cm本命キャッチ
開始から30分、そろそろ時合いとなってもいいはずだが……、と思っている矢先、流心に投げ込んだ竿に待望のアタリが!竿先が数度お辞儀する。だが、経験上ここでアワせるとすっぽ抜けることが多い。はやる気持ちを抑えつつ、食い込ませるためラインを送り込む……。
突然、竿先が大きく引き込まれた。本アタリだ!即座にアワせて……「よしっ!乗った!」。ウナギ特有のブルン、ブルンという引き。間違いない、ウナギだ。ラインは緩めずに近くまで引き寄せて、玉網は使わずに一気にブッコ抜く。草むらに放り投げられたウナギは、思ったより痩せていたが、40cmは優に超えている。まずは、待望の本命に安堵したのであった。

アタリあるも掛からず
ウナギの回遊ルートは、概ね決まっているので、私はすべての仕掛けを流心に沿って投げ込むことにした。しばらくすると3本中2本の竿にアタリが!息子にも指示し、それぞれラインを送り込む。
エサを付け直して、再度流心に投げ込むと、ほどなくして竿先がお辞儀した。アタリだ!どうする?アワせるか?一度送り込むべきか?逡巡を巡らす中、再度竿先がお辞儀する。反射的にアワせる!……が、乗らず……。「お父さん、ウナギ掛からなかったね……」息子が残念そうに私に告げる。「作戦は間違っていないと思うんだけどな……」と力なく返す私。
気を取り直して、再投入する。小さいアタリが続くが、やはり本アタリはないままだ。しばらくして回収すると良型のハゼが付いていた。
最終釣果
その後も小さなアタリが続くが、エサだけが取られる時間が続く。午後7時30分ごろからその小さなアタリも遠のいたため、予定どおり午後8時前に納竿し、撤収と相成った。釣果は、ウナギ1匹(外道としてハゼ1匹)。
自宅の池で飼育
余談となるが、現在、我が家には、この夏に釣った「エンピツウナギ」の「うな二郎」(写真参照)が元気に水槽で過ごしている。このようなこともあってか、我が家では、釣れたウナギを食べるのが忍びなくなってきているという風潮が生じつつあり、今回釣れたウナギも息子の提案で実家の池に放すことにした。池には、小エビやドジョウ、オタマジャクシがわんさかいるので、きっとエサには事欠かないに違いない。

今回の反省点
さて、今回の釣行の振り返りをしてみると、ウナギらしきアタリが数多く見られたものの、エサだけが取られることが多かった。状況から判断するに「食い込みが浅い」、「ハゼなどの外道が多い」という事項が表層的な原因として挙げられるが、さらに深堀りしていくと、前者については、「使用したロッドが硬かった」「道糸がPEのため伸びが少なかった」のふたつ。
後者については「餌のチョイスに問題があった」ことがボトルネック(真因)として考えられそうである。次回のウナギ釣りは、来シーズンに持ち越しとなると思われるが、是非タックルやエサを使い分けて検証し、この結果をお伝えしたいと思う。
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<こずろふ/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について養老川
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