陸っぱりライトゲームで根魚を狙った筆者。20cm級の小型オオモンハタを釣り上げた時に、後ろから大型魚が追尾してきたのを目視。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター金子賢太)
当日の作戦とタックル
11月13日は、最近定番の20cm台のオオモンハタを避ける釣りを展開しようと、軽いリグで底付近をねちねちと狙ってみることにしました。
狙いは二つ。一つ目は遊泳力に長けている魚は、速い動きには反応がいいものの、逆に遅い動きには見向きもしないことが多いので、その効果を狙ってのもの。そして二つ目が高活性な魚に見つからないように、底付近ギリギリをゆっくりと誘うこと。ルアーを海底から離すとすぐに目立ってしまうため、底付近で目立たないようにして、底付近で獲物を待ち構えている種を釣ろうという作戦です。
タックル
1本はメバリング用ベイトロッド、ベイトフィネス用ベイトリール、PEライン0.5、リーダー4lb。もう1本は、エギング用ロッド、2000番スピニングリール、PEライン0.6号、リーダー6lb。
小型オオモンハタ登場
14時30から釣り開始。作戦が功を奏したのか、今回の釣行では毎回高活性なオオモンハタは釣れない。しかし、他の魚も全く釣れない状況。転々と投げて巻き取っては移動を繰り返し、やっとヒット。弱々しい手応えにゴリゴリと巻き寄せてくると、小型のオオモンハタの魚影を確認。すると手前から大きな巨体が。
釣った魚を違う大きな個体が捕食するといった話はよくありますし、私自身も経験があります。しかし、釣った魚を捕食した魚までハリが届くことはなかなかないので、釣り上げたという話はめったにないですし、私自身も釣り上げたことはありません。今回は大きな個体は捕食することはなく、どこかへと行ってしまいました。
見えた大型魚を狙う
見てしまったからには狙えるのなら狙いたくなるのが釣り人の性のようなものです。しかし、今回持ってきている一番パワーがあるのが、エギングタックル。しかもラインはPEライン0.6号にリーダーは6lb。掛かったとしても、一瞬で勝負を終わらせられるほどの不釣り合いなタックル。それでも一か八か狙ってみることにしました。
狙い通り大型魚がヒット
まずは釣った魚を追いかけてきたことからも、ルアーは魚を模したものでアクションはスイミングに絞って釣りを再開。大型魚が向かった先である大本命ポイントをいきなり狙わず、徐々にキャストする場所を近づけて間合いを詰めていきました。
すると、そろそろかなーってところで、狙い通りにドンッ。今までにない強くて重量感のある引き。奇跡的にヒットにこじつけました。

チャイロマルハタ登場
しかし、釣り上げるにはここからさらなる奇跡を起こさないといけません。魚のやり取りは細い仕掛けほど、経験と一瞬の判断が勝負を分けます。まずは急な走り出しで切れないように、ドラグを緩める。そしてあとは疲れるまで我慢。しばらくは魚を寄せるより、切れないように、潜られないように配慮しながら耐えました。
そして、次第に手元に伝わる振動が収まってきたら、僕の中で寄せるチャンス。ここでも急な走り出しに注意しながら、徐々に距離を詰めます。そして姿が見えてきました。しかし、慌てない。大概水面近くになると、またひと暴れがあるのがほとんど。今回もやはり手前のえぐれに突っ込もうと走り出しましたが、ここも丁寧に耐えきり、無事に水面に浮かすことができました。
ここまできたら勝負あり。奇跡的にキャッチできました。

小型オオモンハタ入れ食い
しばらくして釣りを再開。その後は20cmのオオモンハタの入れ食い状態。どうやらこのチャイロマルハタが脅威となって、近づけなかったのでしょう。
釣果のポイント
今回はほんと偶然が重なった釣果となりました。ランカーが見えたから狙ってみたら、たまたまヒット。ここからも大変でしたが冷静に対応して、何とかキャッチできました。
今回釣れたチャイロマルハタは、自己分析では河口付近に多く、夜行性でスイミングアクションに好反応を見せる種です。そのハタが日のあるうちに、川も近くにない場所で釣れたのは意外でした。
今回は持ち合わせのタックルでたまたま釣ることができましたが、こういう時に備えてしっかりと強いタックルも準備しておく必要があります。もちろん、持って帰って刺身とあら煮にして美味しくいただきました。

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<金子賢太/TSURINEWSライター>
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