いよいよ寒い冬がやってきた。水温も下がり狙える釣り物が少なくなる季節だ。

比較的低水温を好むマスたちは真冬でも狙うことができる貴重なターゲット。今回は静岡県・浜松市の天竜川ルアーフライ専用区に出かけてきた。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)

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天竜川ルアーフライ専用区

釣行日は12月23日金曜日。仕事の都合で急に休みが取れたので、ちょうど放流日にあたる天竜川ルアーフライ専用区を釣行先に選んだ。放流は午後。午前中は苦戦するかもしれないが、放流後は連続ヒットもあるんじゃないかと期待して現地へと向かう。

天竜川ルアーフライ専用区は、静岡県浜松市を流れる天竜川の秋葉ダム下流から船明ダム上流までの区間で、中島、鮎釣、雲名の3か所で放流が行われている。大型の放流が多いのが魅力だ。放流は隔週で行われていて、放流から日が経つと次第に難しくなっていく。なお中島~鮎釣はC&R区間になっており、バーブレスフックを使用しなければならない。遊漁規則を確認しておこう。

『天竜川ルアーフライ専用区』で66cm頭に60cm超えニジマス連発【静岡】
天竜川ルアーフライ専用区の釣り場(提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)

当日の状況とタックル

現地(中島右岸)には9時過ぎに到着。川を見下ろすと、カワウの群れがハンティングの真っ最中。大型以外の小型のマスたちは餌食になっていそうだ。

そんな状況なのでライズはまったくなく、苦戦が予想される。天気予報通り雨の心配はなさそうだが、北風が強く吹いておりけっこう寒い。防寒装備はしっかりとしておきたいところだ。

タックル

当日の私が用意したロッドは、1本がトラウトワンSP70Lにリールはヴァンフォード2500S、ラインはPEライン0.3号にリーダーはフロロの1.2号。もう1本はRZA61-TにリールはヴァンフォードC2000SHG、ラインはPE0.2号にリーダーはフロロの1号。

この2本を使用するルアーによって使い分ける。この区間の川の規模とメインに使用するルアーのウェイトからすると、ルアータックルは6~7ftくらいのUL~Lのロッドが適していると思われる。

大型ニジマスがチェイス

川に下りていきのんびりと準備に取りかかる。先行者はいない。右岸側は手前の流れがやや緩い。水深は深いところで1.5mほどだろうか。先発ルアーはバスデイの管極ヘリウム。川の中央付近まで投げてゆっくりとリトリーブ。ところがいきなりの根掛かりでロスト。

川底は大きな石がゴロゴロで根掛かりが多いのはわかっていたが、1投目からロストはきつい。

その後ルアーを3gのスプーンにかえ広く探っていると、ピックアップ寸前のルアーに60cmクラスがチェイス!食いそうな勢いだったが、こちらに気づいて引き返していった。「チャンスはある」とやる気になったが、この頃から風が強烈な逆風になり、釣りが困難になってきた。対岸が空いているので移動することにする。

待望のヒットもバラシ

左岸に移動してくると、あちこち広く探れる場所で釣り始める。だいたいの水深は把握しているので、実績がピカ一のマイティーペッパー50SPを投げまくる。がんばり続けて「放流まではダメかな」と思い始めたころにようやくヒット!なかなかの良型だ。

ところが水面直下でグワングワンとのたうち回ったときにフックアウト。残念。その後もがんばったが、放流までは何も起こらなかった。

放流後に中型が連発

午後になると放流目当ての釣り人がやってくる。午後2時前に放流が始まると、放流地点付近では入れ食い状態に。しばらくすると私のいるところにも魚が回ってきて無事40cmほどの中型をキャッチ。ルアーは3gオレ金にスプーンだ。

しばらくは目の前の瀬から次々に中型がヒットしてくる。

『天竜川ルアーフライ専用区』で66cm頭に60cm超えニジマス連発【静岡】
放流風景(提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)

66cmニジマス登場

数匹の中型を追加したところで、大型を狙い始める。ルアーをテッペンスプーン4gにチェンジ。ルアーのシルエットを大きくし、遠投して広く探っていく。するとすぐにヒット!しかも狙い通りの大型だ。ゆっくりゆっくりと寄せてくる。足下まで来てもガンガン走り回って抵抗する。楽しい!

無事ランディング成功。サイズを測ると66cm。横で見ていた漁協の人は「いい型だねえ」「でももう一回り大きいのが入っとるよ」とのこと。写真撮影をして魚をリリースすると、すぐに次を狙う。

ミュー2.8gオレ金、チライ5.5g赤金やピュア5g金鮎が活躍し、大型を連発していく。どの魚も丸々と太った重量感たっぷりの魚ばかりだ。

そんな奴が豪快にジャンプしたりして大暴れするのだから、楽しすぎる。

『天竜川ルアーフライ専用区』で66cm頭に60cm超えニジマス連発【静岡】
60cmを超える大型がヒット(提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)

プラグで大型連続ヒット

魚がすれてスプーンに反応がなくなってくるとプラグの出番。スプーンよりゆっくりと誘えるのがメリットだ。まずは目の前の瀬の中をバフェット43S赤金で攻めていく。するとビンゴ!次々にヒットしてくる。

しかし60オーバーをキャッチした次のヒットでアワセ切れ。ラインチェックを怠ってしまった私のミスだ。すぐにリーダーを結び直し、今度はマイティーペッパー35S をキャスト。すると足下までチェイスしてきた大型がゆっくりとルアーをくわえた。またまた60オーバーだ。怖いくらい思い通りにいく。

『天竜川ルアーフライ専用区』で66cm頭に60cm超えニジマス連発【静岡】
プラグで大型が連発(提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)

最終釣果

夕マヅメまでがんばって合計18匹。そのうち60オーバーが6匹、60弱が1匹、40前後の中型が10匹に小型は1匹のみだった。

こんなに調子よく大型が釣れたのは初めてかもしれない。

天竜川(中島)は以前と比べると水深が少し浅くなった。1~1.5mの流れを攻略するために3~5gくらいのスプーンとほどよく潜ってくれるミノーやシャッドなどを持って出かけてみよう。きっと思い出の1匹が手にできるはずだ。

『天竜川ルアーフライ専用区』で66cm頭に60cm超えニジマス連発【静岡】
大型ニジマスとタックル(提供:TSURINEWSライター杉本敏隆)

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<杉本敏隆/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
天竜川漁協
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