本格的な冬を迎え、狙える魚種も少なくなった。そんなときは釣り堀だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)
つりぼりトム・ソーヤへ釣行
ここは昨秋に大規模な改修工事が行われ、屋外のヘラ池とタナゴ池がリニューアルされたばかり。昼ごろに到着するとヘラ池には多くの釣り人がサオを並べていたが、タナゴ池には誰もいない。早速受付を済ませて準備に取りかかる。

当日の仕掛け
3尺のサオにセットしたのは一般的なシモリ仕掛け。エサはグルテンを使用し、ハリは極小サイズの魚に対応したものを選択した。釣り座はスノコ状になっているため、隙間に物を落とさないようシートを敷いてから釣りを開始する。
前回の釣行時にはグリーンウオーターだった池の水も、リニューアルに伴ってクリアになった。わずかに着色されているものの、シモリの動きは十分に確認できるレベルを保っている。

釣行開始
まずは魚を寄せるためエサを大きめにセットし、深めのタナから探る。しばらくするとエサを取られるようになってきたが、親ウキに明確なアタリはない。水中のシモリに意識を集中すると、一番下のシモリがわずかに揺れた。
すかさずアワセを入れると、無事にヒットしたのは5cmほどのタイリクバラタナゴ。今は産卵期ではないので婚姻色こそ出ていないが、それでも魚体は十分に美しい。

バラシの原因は?
ここからポツポツとヒットし始めたが、バラシの連発に悩まされた。冬なので食いが浅いのかとも思ったが、冷静に考えてみれば思い当たる節があった。それはハリの選択だ。
小型の個体が多かった前回の釣行時とは違い、今この池に入っているのは5cm前後の良型ばかり。となればサイズに合ったものに交換したいが、老眼の身にはそれもまたつらい作業なのだ。

仕掛けを変更
悩んだ末しばらくそのまま続行したが、30分たってもツ抜けできないとなれば背に腹は代えられない。この際なので仕掛けもプロペラウキのものに交換。上から水面をのぞき込む形になるため、こっちの方がアタリも取りやすいはずだ。
ところが、現実は甘くなかった。プロペラが回るようなアタリなど極めてまれで、大半はシモリがわずかに揺れるだけ。暖かい時期なら親ウキだけでも釣りにはなるが、さすがに冬ともなると一筋縄ではいかない。
ハリ交換の効果が出始める
当日は曇り空だったが、時折日が差してくると水中の様子が確認できた。目を凝らして見てみると、カワハギかと思えるほどの見事な居食い。これでは明確なアタリが出ないのもうなずける。
それでもハリを交換したことでバラシは激減。

最終釣果
このタナゴ池は道具持ち込みなら千円で3時間楽しめるが、この日は所用のため2時間で早上がり。今回の釣果は55匹だったが、どれも良型の美しい魚ばかりで満足の釣行となった。
とはいえ、見落としたアタリは数知れず。自分のポンコツぶりが情けなくなるほどだが、その難しさもまたタナゴ釣りの面白さのひとつ。来たるシーズンに向けたトレーニングの場としても最適だ。

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<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>
▼この釣り場についてつりぼりトム・ソーヤ この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年2月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 淡水釣り堀でタナゴ釣りを堪能【滋賀・つりぼりトムソーヤ】居食い当たりに苦戦 first appeared on TSURINEWS.