春満開!常滑港の乗っ込みクロダイが始まったのはいいが、安定して釣れない。厳しいのが現状だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会 中村輝夫)
常滑港でクロダイ釣り
3月20日は午前6時の大潮下げ潮狙いで愛知県・常滑港へ釣行した。駐車場に到着すると見慣れた車が1台。カートに荷物をまとめて目的地へ向かうと、すでに釣り座を選んでコマセ作りに入っていた。あいさつをして私もコマセを作る。
当日のコマセとエサ
用意したコマセは、オキアミ3kgとマルキユーのナンバー湾チヌⅡとチヌパワー日本海をよく混ぜ合わせ、そこに海水を入れてかくはん。そこにチヌスパイスを加えて再度練り合わせれば完成だ。コマセ全体を押さえて空気を抜いてやるといい。付けエサはマルキユーのくわせオキアミスペシャルのLを使用した。

釣行開始
数の少ないクロダイにアピールするため、ピンポン玉の大きさのダンゴを10個作り、ポイント釣法ということで先打ちしてからタックルを準備する。大潮なので速く流れるはずだが、意外に遅い。不思議な現象が起きている常滑港。これならタナ取りも素早くできる。
午前7時15分、モーニング狙いの第1投、緩く右へ流れる潮に乗ってウキが動いていく。コマセを打ち続け、この流れの中でアタリが出ればモーニングクロダイだ。だが1投目はスルー。まだステージにクロダイが上がっていないようだ。

ファーストヒットは40cmクロダイ
2投目、3投目、4投目と不発で終了。モーニングは失敗したかと思った5投目、ウキのトップが動いた。根ズレも考えられるが、アタリと信じて体勢を整える。
右へゆっくり流れるウキを見ていると、トップの目印1個分が沈み、スーッと海中に消えていく。まさに絵に描いたような本アタリだ。
アワセを入れると、ガツンと重い抵抗があった後、強い引き込みでサオが曲がった。きたきた、きた。遅めのモーニングだと気分は最高潮。ゆらりと浮いたのは、乗っ込みには見えない40cmのクロダイだった。
反応のない時間が続く
2匹目を狙うが、モーニングは1匹で終了。コマセを打っても何も反応がない。いつの間にか堤防には8人のフカセ釣り師が入っていたが、まだ釣れていないようだ。
海水温が少しずつ上がってきているが、乗っ込みクロダイが入っているかは不明。日むらが多く、釣れるクロダイは居着きが多いという常連の話も聞く。1匹釣れて運がいいとのことだ。
やがて昼が過ぎて上げ潮に変わると、流れは速くなってきた。この潮の動きでどう変化するか。念入りにコマセを打ち、このコマセの帯に付けエサを流せば必ず2匹目がくると信じて続けた。
時合い突入で連続ヒット
コマセを打ち続けた午後2時すぎ、流れていくウキに前アタリがきた。その直後にはウキが一気に海中に消える大きなアタリ。待ってましたと大きくアワセを入れるとガッチリハリ掛かりし、直後にパワー全開の強い引き込みが始まった。久しぶりのクロダイだ。慎重なやり取りで引き込みを楽しもう。
やがてタモに入ったクロダイは同じサイズ。ストリンガーに掛けていたとき、への字奥側の常連さんのサオも大きく曲がっていた。時合いがきたようだ。
このチャンスを逃さないようすぐに投入すると、流れに乗ったウキが突然海中に沈んだ。突然のことで驚いたが、連続ヒットだ。この引き込みも十分楽しんで3匹目を手にした。
すると今度は左側の常連さんのサオが大きく曲がっている。これだけのクロダイの活性が上がると、これから常滑港は楽しくなりそうだ。

納竿間際に4尾目キャッチ
年休を入れて大成功だと喜んでいると、午後4時前に予想もしていなかったアタリが出た。ウキが一気に消し込む大きなアタリに驚いたが、反射的にアワセを入れていた。これもかなりのパワーで、40cmアップをゲット。4匹の良型クロダイ、とても運が良かった。
そしてコマセ切れで納竿となった。最後は遊ばせてもらった堤防に散らばったコマセを清掃して終了した。

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<週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会 中村輝夫/TSURINEWS編>
▼この釣り場について▼常滑港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年4月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 堤防フカセ釣りで40cm級クロダイ4尾【愛知・常滑港】乗っ込みまで秒読みか? first appeared on TSURINEWS.