小学校が春休みの甥っ子を誘ってリヴァスポット早戸へ釣行。彼にとって初めてのテンカラ釣りだったがヤマメをゲット!筆者も良型のニジマスを釣り上げ大満足。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
甥っ子と管理釣り場釣行
春休みの甥っ子(9歳)を釣りに誘ってみた。はじめは以前にも行ったことのある釣り堀の提案をしたが、もう少し自然の雰囲気の釣り場が良いとのこと。

そこで早戸川の清流を利用して作られたリヴァスポット早戸に釣行することに決定。こちらは清々しい朝の空気に触れることができて、しかも魚影の濃さも折り紙付きなので、彼の希望をきっと満たしてくれると思っての選択となった。
リヴァスポット早戸
「リヴァスポット早戸」は神奈川県相模原市にあり、ルアー・フライ・テンカラでの釣りを楽しむことができる人気の管理釣り場だ。同エリア内には同じく相模漁業株式会社が運営している「早戸川国際マス釣場」があるが、こちらはエサ釣りのみとなる。

魚影の濃さとロケーションの素晴らしさに加え、レギュレーションが比較的緩やかなことや、持ち帰りの匹数制限がないのも人気の理由となっている。また対象魚も豊富でビギナーからベテランまで楽しめるのも魅力の一つ。
BBQや食堂も
ルアーとテンカラはレンタルタックルも用意されている。バーベキューの設備も整っているのでその場で、釣った魚で仲間と一杯なんて楽しみ方もできるが、食堂はメニューも豊富で釣った魚を料理してもらうことも可能なので手軽に食事をしたい方にはこちらがお勧めだ。

当日の状況
4月4日(火)晴天。暖かい一日となり最高の釣り日和となった。7時40分現地着。筆者は、およそ20年振りに訪れることになったが、昔と何かが違う……。

そう思いながら受付に行くと3、年前にリニューアルして、ルアー・フライ・テンカラ(リヴァスポット早戸)とエサ釣りのエリア(早戸川国際マス釣場)が交代したとのこと。
テンカラ&フライタックル

当日はテンカラとフライで2通りのタックルを用意した。

まずはテンカラからスタート
平日にも関わらず意外に釣り人で賑わっていて、入れるエリアが限られてしまっていた。とりあえず誰もいないスペースに陣取り釣りを開始。ルアー・フライ・テンカラでそれぞれ違った楽しみ方を伝えたいと思った。
最初はテンカラからスタート。通常毛鉤や逆さ毛鉤を使用しても反応がないことから、ストリーマーを使用してみることにした。思惑通りすぐにヒット。そのままロッドを甥っ子に手渡すと一気に彼の表情は固くなる。

筆者もバラさないことを祈りながらランディングネットで取込みをサポート。まずは1匹釣り上げることに成功して一安心。
バラシ連発もアタリ堪能
今度は彼と一緒にロッドを持って振り込みからアワセまでを行うことにしてみた。ヒットしたので再び彼に任せると追釣に成功。

次に、視覚性の高いドライフライに変えることにした。魚が水中から飛び出してきて、水面に浮いているフライにアタックしてくるスリリングな瞬間を楽しんでもらいたかったからだ。
ルアー釣りに転戦
さらに、手元に伝わるアタリの楽しさを知ってもらいたいと思い、ルアーフィッシングを始めることにした。
彼はスピニングリールを使用するのが今回初めてだったが、教えたとおりに難なくキャストに成功(妻より上手かも!?)。しかしリールの内部にラインが絡んでしまうといったトラブルに悩まされて苦戦が続く。
甥っ子は釣りに夢中
放流が13時半から14時頃だと聞いていたので、同行していた姉(甥っ子の母)が少し早めのランチを食べに行くことを提案してきた。しかし甥っ子は釣りに夢中で「釣りをしていたいから、食べに行かない」と言い張る。結局おにぎりをテイクアウトしてきてもらうことにした。
その間逆さ毛鉤を使用したテンカラで1匹ゲット。あれもこれもと色々な釣り方をしたため、午前中でニジマス3匹と芳しくない釣果に筆者は少し焦りを感じてきた。
フライでもヒット
甥っ子が昼ご飯を食べている間に、筆者はフライフィッシングのタックルの準備に取り掛かることにした。今回この釣りも行うことにしたのは、インジケーターを付けてウキ(インジケーター)が沈むのを楽しんでもらいたいのと、ラインを手繰ってダイレクトな魚の引きを味わってもらいたいとの想いからだ。

タックルの準備が済んだが、まだおにぎりを食べていたので、とりあえず筆者自身がキャストしてみるとすぐにヒット。無事にニジマスをゲットして昼休みにすることにした。
甥っ子がヤマメをキャッチ
食後、甥っ子とテンカラから再開。すぐにヒットして、水中を覗くとニジマスとは違う魚が付いる。

絶対に取り込みたい魚だけに、ネットに入るまではハラハラドキドキしたが、無事に24cmのヤマメを釣り上げることに成功。

ニジマスはよく釣れるがヤマメは貴重なので喜びもひとしおだ。やはりテンカラが1番扱いやすいようで、1人でキャストを始めたのを見るととても頼もしい。
フライで40cm弱のニジマス登場
ヤマメが釣れたおよそ10分後に、今度は筆者がフライでヒット。かなりの手応えに良型の予感。無事に取込みに成功すると、40cm弱のニジマスで嬉しい1匹となった。
しかしその後同型(あるいはそれ以上?)をフライ、テンカラで1回ずつバラしてしまい意気消沈。フライにはレギュラーサイズのニジマスがよく掛かるので、その都度甥っ子を呼んではフライラインを手繰らせて、取込みを楽しんでもらうことができたのは良かった。
甥っ子独り立ち
筆者が仕掛けをチェックしていると「うわぁー!」と言う声が聞こえてきた。振り向くと1人で釣りをしていた甥っ子が魚を掛けて格闘している。筆者はすかさず取込みのサポートをしようと彼のもとへ。彼は後ずさりして魚を川原へと引きずり上げてゲット。

キャスティングからアワセ、取込みまで全て一人でできたことに驚くとともに凄く嬉しく感じた。その後自信も伴い、テンカラでニジマスを連発している。姉が「食べきれないので逃がしてあげよう」と言っても、彼は折角釣った魚を逃がすのが惜しいようで、結局スカリの中に次から次へと入れていた。
さらには、手前マツリをしても「これは軽症だな」と言いながら自分で解決。筆者は次第に成長していく甥っ子の姿を見ていてあまりの嬉しさにテンションマックス(おじバカ全開)!放流後に1匹追釣して14時40分に納竿とすることにした。
当日の最終釣果
筆者:ニジマス3匹(25~38cm)
甥:ヤマメ1匹(24cm)ニジマス10匹(25~30cm)
釣った魚は全て施設内の食堂で料理して貰い、甥っ子はその場で食べた揚げたてのニジマスの唐揚げを絶賛していた。

その他、塩焼きやフライ、アンカケ唐揚げ等をテイクアウト。

コストはかかるが、帰ってから料理をする労力を考えると、このようなサービスはありがたく感じる。
キャスティングの復習
翌日道具を洗っていると甥っ子が「ハリなしでキャスティングの練習がしたい」といい出した。早速広場へ向かい練習をすることにした。今回はヤマメと良型のニジマスが釣れたことに加え、何より本格的な釣りの魅力を伝えることができたことが凄く嬉しかった。
今後は、少しずつハリの結び方やランディングネットを使用した取込み、魚のハリの外し方等も教えていきたいと思う。これからも彼の成長が楽しみだ。
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<藤倉聡/TSURINEWSライター>
▼この釣り船についてリヴァスポット早戸
この記事は『週刊つりニュース関東版』2023年4月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post テンカラ&フライ釣行でニジマスにヤマメ手中で子供笑顔【リヴァスポット早戸】 first appeared on TSURINEWS.