どんな地域にも、電車釣行にうってつけのポイントがある。大阪湾沿岸では、まず名が挙がるのが、須磨だろう。

駅の階段を下りてすぐそこが海。ちょうど湾奥の滞留した潮が入れ替わる、澄んだ海だ。四季折々の釣り物と共に、須磨という釣り場の魅力をお伝えしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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関西の名釣り場「須磨」

須磨以西、特に垂水駅より西のアングラーはあえて須磨まで来ることはないかと考えて、基本的に大阪方面からのアクセスを紹介したい。私の印象としては、大阪市内からならば、どこから来ても一時間半くらい、という感じだ。

アクセス

大阪メトロで野田阪神などのターミナル駅からひとつ乗り換え、須磨まで。到着するのはJR須磨駅か、山陽須磨駅だ。JR須磨駅が海と直で、山陽須磨駅は南に2分ほど歩き、JR須磨駅の改札階を上り下りして、到着する。

電車釣行おすすめ釣り場:須磨(大阪湾) 春夏秋冬の釣り物とポイント紹介
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山陽須磨駅(提供:TSURINEWSライター井上海生)

基本的にJRから来れば即ポイントだが、山陽須磨駅を使う事情がおありの人も多いだろう。このふたつの駅はまったく離れていないので、ご安心を。山陽須磨から少し南に歩ければ、タクシー乗り場の横にJR須磨駅がある。ここを通れば、海である。

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JR須磨駅(提供:TSURINEWSライター井上海生)

地元の人々に愛されるスポット

単に釣り場でなく、ふだんから地元の人々には愛される名スポットである。直近で私が訪れた日は、どうやら高校の卒業式の日だったらしく、卒アルを持って記念撮影する制服姿の少年たちの姿が目立った。何か目を細めてしまう。

自然も人々もまさに四季折々である。

ポイントは3ヶ所

さて、ここからは釣り人目線として須磨を分析していく。主に須磨の釣り場は3つだ。

千守突堤(ちもりとってい)

駅東側、地元の釣り人に愛されるエサ屋さんから、踏み切りを渡ってすぐのポイントが、千守突堤である。東西に一本ずつ突堤があり、主には外向きに投げてエサ釣りをする。

以前にはサクラマスが釣れたこともあり、珍スポットともいえる(もちろんそんな奇跡はなかなか起こらない)。

電車釣行おすすめ釣り場:須磨(大阪湾) 春夏秋冬の釣り物とポイント紹介
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千守突堤(提供:TSURINEWSライター井上海生)

須磨浦漁港

駅から西側に歩いていけば、須磨浦漁港だ。ここは湾内の釣り場で、外向きの波止と消波ブロック上は釣り禁止となっている。

昼にはサビキ釣りの釣り人の姿が多い。サビキの横に入らせてもらえれば回遊のおこぼれをもらえる可能性もあるので、アジングにもいいかも?

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須磨浦漁港(提供:TSURINEWSライター井上海生)

その他の砂浜

特に釣り禁止の表示がない場所では、サーフでも釣りができる。須磨海岸といえばキス。キスがいるということは、その他のフィッシュイーターの気配も濃い。

私は朝マヅメにセイゴをかけたことがある。非常に体色がきれいだった。

食べたら美味しかったかもしれない。

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夏場はキスが釣れる(提供:TSURINEWSライター井上海生)

春夏秋冬の釣り物

須磨の釣り物について、簡単に紹介しておこう。何を狙って釣るか、参考までに。

ちなみに筆者の印象では、須磨はエサ釣りの方が釣果が得やすい。場が広いあまり、魚の着き場所を絞り込みにくい釣り場でもあるので、ルアーよりはエサの方が数を伸ばせるのだ。

ノッコミチヌ(エサ釣り)、メバル、カサゴ、回遊してくるアジ(近年は減少傾向)

カサゴ、メタルジグで回遊魚など

アオリイカ(藻場を中心に狙おう)、アジ、カマス、小型青物、タチウオなど

足元の根魚、クジメ、アイナメ

電車釣行おすすめ釣り場:須磨(大阪湾) 春夏秋冬の釣り物とポイント紹介
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須磨海岸で釣れる魚たち(提供:TSURINEWSライター井上海生)

風光明媚な海で楽しむ釣り

注意点は、海水浴場としての開放期間があること。この時期はごった混みする上、釣り人と遊泳者が接触してしまいがちで、投げられない場所が出てくる。

また、須磨浦漁港は船を係留するロープにハリがかかりやすい。漁業関係者の迷惑となるので気をつけよう。

須磨は、背後の山と眼前に広がる海のあいだで、澄んだ空気を吸いながら気持ちよく釣りができる一級ポイントだ。電車でのアクセスに優れるので、大阪湾沿いで車などの移動手段を持たない釣り人も、たまにはこの美しい釣り場を訪れてみてはいかがだろうか?

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<井上海生/TSURINEWSライター>

▼この釣り場について
須磨海岸
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