アナゴ釣りのエサは、日によって反応のいいエサが変わるので、色々なエサを持ち込んで使い分けるのが効果的です。この記事では、魚やイカの切り身、虫エサなどアナゴ釣りに有効なエサの種類と特徴、付け方などを解説していきます。

また釣果アップに繋がるちょっとしたエサへの工夫も紹介します。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せ...の画像はこちら >>

アナゴのエサと食性

アナゴの食性は肉食でゴカイ類や、甲殻類、魚類など様々な生物を捕食し、死んだ魚も食べる腐肉食性でもあります。そのため、釣りに使うエサも動物性タンパク質のものなら広く好む魚です。

それでも、状況によってアタリが出るエサが違うこともよくあるので、ここではそんなアナゴが好むエサの種類を紹介していきます。

魚エサは定番

魚の切り身などのエサはアナゴ釣りのポピュラーなエサとなります。腐肉食性のアナゴは魚の匂いも非常に好むためです。使う魚種については釣具店にもよく売られているサンマやサバ、キビナゴなどが定番。他の魚でも反応はしますが、あまり硬い皮の魚や、大きな魚などは食い込みが悪くアタリがあっても乗りづらいことがあるので使い方には注意しましょう。

サンマの切り身

サンマの切り身は他の魚に比べて匂いも強く、アナゴの反応もいいエサとなります。ただ、柔らかく身崩れしやすいので、塩で締めてから使うといいでしょう。アミノ酸系の添加材で締めるとより釣果アップが期待できます。

使う際は皮を残したまま幅5mm、長さ3~4cm程度の短冊状に切ります。身側は軽く削いでおき、あまり厚みは持たせないようにしましょう。付け方は端の皮側から身側へハリを通し、身側から皮側へ戻す縫い刺しが基本です。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
身側に抜いてから皮側に抜く「縫い刺し」(提供:TSURINEWS編集部)

キビナゴ

キビナゴもアナゴ釣りではよく使われるエサで、キラキラと光る魚体での集魚効果も期待できます。キビナゴも身崩れしやすいエサなので塩で締めて、使うといいでしょう。

付け方は小さいものは1匹掛けで目刺し。大きめのものは半分にカットし、縫い刺しにするといいでしょう。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
キビナゴ(提供:TSURINEWSライター松田正記)

サバの切り身

サバの切り身も入手しやすく、手頃なため定番のエサです。サンマやキビナゴよりは丈夫ですが、やはり塩で締めたほうがエサ持ちはよくなります。付け方はサンマ同様に短冊状に切って縫い刺しにします。

虫エサはアピール力大

虫エサはアナゴ釣りを含めた投げ釣りの定番エサとなります。切り身エサと違い、虫エサ自身で動いて誘ってくれるのが特徴で、特に水温の高い時期は動きもよくオススメです。またメソと呼ばれる小型の多い時期は、食い込みのいい虫エサが魚の切り身よりも有効な場合があります。

ただ他の魚も好反応を見せるエサで、アナゴのみを狙う場合や、エサ取りが多い状況ではデメリットになります。主に市販されているアオイソメ、ジャリメ、イワイソメ、スナメなどの特徴を紹介します。

アオイソメ

安価で強いので使いやすく、色々な釣りで定番のアオイソメ。特徴はよく動いてアピールすることと、アオイソメに付いた微生物が光るのでアナゴ釣りのメインの時間帯である夜釣りに強いことです。

ほかの虫エサに比べ匂いのアピールでは劣るので、2本針の片方に他のエサを付けたりするのもいいでしょう。付け方は通し刺しか縫い刺しで1匹掛けでもいいですが、アピール力を高めるために房掛けにするのも効果的です。長いものはタラシが3~4cmほどになるようにカットしましょう。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
アオイソメの房掛け(提供:TSURINEWS関西編集部 松村)

イワイソメ(マムシ)

マムシとも呼ばれるイワイソメは強い匂いがあり、高い集魚効果のあるエサです。また、表皮が硬く、大きいので虫エサの中ではある程度エサ取りに強いのも特徴となります。とはいえ高価なエサのため、時合などここぞというタイミングで投入するアングラーも多いです。

針につける際は匂いで誘うエサなので、通し刺しで1匹掛けが定番。匂いを出すために3~4cmほどタラシを出すように切りましょう。硬い頭は基本的には取って使います。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
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イワイソメ(提供:TSURINEWS関西編集部 松村)

イシゴカイ(ジャリメ)

イシゴカイ(ジャリメ)は小さく細いエサですが、よく動き、匂いでもアピールするエサです。柔らかいので食い込みはいいものの、エサ取りが多い状況には向きません。アナゴに使う場合は、小さいので房掛けにして使うのがいいでしょう。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
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イシゴカイ(提供:TSURINEWS関西編集部 松村)

スナメ(チロリ)

関西ではチロリと呼ばれるスナメは、匂いでも動きでもアピールするエサで、アナゴの反応がいいエサとなります。デメリットは弱りやすいのと、柔らかくエサ取りに弱いこと。

しかし、使いにくさはありますが、ハマったときの爆発力もあるエサです。大きさもあり1匹掛けでも有効なので、釣具屋に売っていたら少量持っておくといい思いができるかもしれません。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
チロリ(提供:TSURINEWS関西編集部 松村)

イカの切り身はエサ取りに強い

イカの切り身は硬さもありアナゴ以外に反応のいい魚が少ないので、エサ取りが多い時に非常に有効なエサです。他のエサに加えて持っておくと大活躍する場面があるかもしれません。付け方は魚の切り身と同様に短冊状に切って縫い刺し。

また、コンビニで売っているイカの塩辛も、代用エサとして使えます。

エビが有効な場合も

エビも普段アナゴが捕食しているエサなので効果的です。あまり大きすぎると食い込みが悪いため、小~中サイズの冷凍エビを使うといいでしょう。エサ取りには特段強いエサではありませんが、他の魚と比べて頭が取れていても問題なく食いにきます。付け方は尻尾を切って針を入れ、腹側に通します。

その他の代用エサ

アナゴは貪欲で悪食なので、アサリなどの貝類やカニなど上記以外でも動物性タンパク質のエサなら広く反応します。豚の脂身でも釣れるらしいので、どんな変わったエサで釣れるか試してみるのも面白いかもしれません。

エサへの工夫

アナゴは複数の竿を出してポイントを探る人がほとんどだと思うので、竿ごとにエサを分けて、その日の反応のいいエサを探ると効率的です。その際は匂いの強いエサ、動いて誘う虫エサなど使い分けてみましょう。

虫エサはアオイソメ+マムシなどを同じ針に刺す「ミックス刺し」にしてボリューム感と匂い&動きでアピールするのもいいです。ただ釣れるサイズによっては房掛けは食い込みが悪くなるので、アタリがあっても乗らないような場合は1匹掛けにする、さらにタラシを短くするといった判断も行いましょう。

アナゴ釣りにオススメのエサ9選 針への付け方&ひと工夫も併せて紹介
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アオイソメ+マムシのミックス刺し(提供:TSURINEWS関西編集部 松村)

また、アナゴはエサを探る際に嗅覚に頼る部分も大きいので、魚やエビなどはアミノ酸系の添加剤で締めておくと効果的。エサにもこだわってアナゴ釣りを楽しんでください。

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<TSURINEWS編集部>

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