富山湾と言えば、ライトタックルでのアカムツ釣りが主流。しかし、もっとライトなタックルでアカムツを釣る遊漁船があるとのこと。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
富山のORCAでアカムツ釣り
ORCA(オルカ)では、マグロ釣り(キャスティング)、アカムツ(ノドグロ)、タチウオ、SLJ、ジギング、タイラバをやっています。
船長の上田さん曰く、なるべくお客さんの要望には応えたいとのことで、釣り物を相談して決めることも可能です。船長の上田さんはまだ若いですが、今回の釣行でかなりのやり手だと実感。釣り方なども丁寧に教えてもらえます。
魚が釣れたらタモ入れのほか、血抜きや針外しなどもやってくれて、至れり尽くせりです。何故そこまでするのかと聞いたところ「お客さんに、時合を逃してほしくないです、いっぱい釣って欲しい」とのこと。
初心者~エキスパートの方まで楽しめると思います。少人数制もやりやすい点で、仲間同士の貸し切りもおすすめです。

当日の様子
朝一北風、のち北東、潮は小潮です。天気晴れで、朝7時に岩瀬プレジャーボート乗り場を出発。
ポイントまでは、2~30分程。波はなく、穏やかで釣りをしやすい感じです。周りには先客のプレジャーボートや漁業関係の船も停船しています。

若船長の上田さん
去年の秋ぐらいから始めたばかりのニューフェイス。男前で、笑顔が素敵な方です。お客さん1人1人に対しても気を配ります。釣りに対する姿勢が素晴らしい方です。
冗談で、常連さんや自分にプレッシャーをかけるのがうまく、お客さんからもやめてくれのコールが(笑)。船を会話で明るくしてくれるので、楽しい釣行になると思います。

【スーパーライトタックル】
船長stopのため、詳しくご紹介できないですが、船に乗れば、貴方もファイトクラブ流!?を伝授してもらえます。
タイラバロッドが最適
船長曰く、このSLTのセッティングでは、タイラバロッドが一番いいとのこと。過去に色々な竿を使ったみたいですが、タイラバロッドが一番やりやすいみたいです。
常連さんが船長の竿を借りてやっていましたが、そのオモリでも、穂先~ベリー~バットまで竿が負けておらず、アカムツをかけてからも竿の柔らかさでアカムツの強い引きを軽減。穂先も柔らかいため、アタリが取りやすいとのことです。
常連さんと話しましたが、一つ言うなら合わせるタイミングが難しいとのことです。アタリが明確なため、早合わせが増えます。詳しい竿のチョイスは船長に聞くと良いでしょう。
オモリは軽め
ORCAのアカムツ釣りで使うオモリの重さはさまざまですが、全体的に軽めのものが使われます。
富山湾では100号が基本ですが、重いオモリを使わなくても、釣りは可能です。当然ですが、潮が早い時や、水底が取れない方などは、重いオモリを使うのをおすすめします。
この日は主に、水深140m付近を攻めましたが、オモリが軽いため、手持ちスタイルでも、全然疲れることがなく1日楽しめます。お子さんや女性の方でも気軽に挑戦できるのはうれしいポイントです。

1本針で攻めのスタイル
本来のアカムツ釣りの胴付き仕掛けは2本~3本針ですが、ORCAさんではなんと1本針スタイルです。1本針なので、手返しが何と言っても早く、時合を逃さず釣りができます。
蛍光玉、マシュマロボール、パイプなどは好みでやって下さいとのことです。
この日はオモリからハリまで、長めで作成。船長は「最初はオモリからハリの距離を長くして、徐々に短くするのもありですよ」と話します。
2本針や3本針は手返しが悪く、1本で十分釣れるらしいので、自分も1本針スタイルでチャレンジしました。
明確なアタリがあったら即アワセ。1回アタリがあって針掛かりしなければ即回収で、餌を新しいものに変えます。従来のアカムツ釣りはスローの釣りですが、ORCAではその真逆。
意外と即アワセ掛からないイメージですが、それが面白いようにかかります。その時のアカムツの活性にもよりますが、この日は、この釣りがハマりました。

エサ
エサはホタルイカ1本付けやワタ抜きです。1本掛けよりもワタ抜きの方が、勝負が早いです。1本だと、活性が低いと足だけ取られて終わることも。
ワタ抜きは軽く、吸込みやすいため、即アワセには適していると思います。勿論、1本付けでもOKです。今回は従来のホタルイカと、ホタルイカのニンニク漬けを使いました。
ニンニク付けは匂いがきついのか、入れて即当たりますが~!この日はカレイに軍配が。

エサ釣り&ジギングでもOK
ORCAでは、エサ釣りでいっぱい釣れて飽きた方や、JIGをやってみたい方は、両方用意してきてOKだそうです。両方同時にはできませんが、餌に反応がないときや、その逆のときもあるため、両方用意して行くのも良いでしょう。
ポイント到着早々にヒット
最初のポイントにつき第一投目。水底につき船長のアドバイスを聞いているときです。横で「来たよ~!」とZさん。幸先が良いなと思っているとき自分にも、即HIT。船長が「今日爆釣するかもしれませんよ!?」と言っていました。
竿の叩き方が、いかにもアカムツらしい反応です。これを機に船でアカムツフィーバーが始まり船長も忙しそう。上がってきたのは、400gぐらいの良型のアカムツです。

良型混じりにアカムツ爆釣
船ではアカムツの村!?に入ったのか次々にHIT。自分は左舷のミヨシ側でHIT。
常連さんに写真をお願いしてパシャリ。良型アカムツをgetで10匹オーバーおめでとうございます。初めてこの船に乗ったときも、10匹を超えていたとのことで、最高に楽しかったと話してくれました。

SLTのメリットとデメリット
この釣法のメリットは、オモリが軽く、仕掛け自体も1本針なので、針のマツリで悩まされることなく、スピーディーに餌付けから仕掛けの投入が可能な点です。釣れた後の針外しも船長がやってくれるので、手返しよく釣りができます。
手返しが良いと時合も逃さないため、初心者さんから、上級者の方まで楽に釣りが可能です。超ライトでやりやすく、尚且つ、当たりの取りやすさも抜群。1日手持ちでも疲れないため、お子さんや女性でも挑戦できます。
デメリットは、飽くまでも個人の意見ですが、潮が早すぎると、軽いオモリでは底が取りにくい点。
ほかにも1本針なので、餌はホタルイカの1本掛けやワタ抜きなど、餌持ちが悪い場合、エサ取りの餌食になったら、即回収しなければなりません。
1本掛けの場合、アタリが出ても乗らず、頭だけ帰って来る時がありますが、船長や常連さん曰く、それでやっていても食わないとのことです。
自分もそんな時は餌を変えますが、1本針だから、なるべくあげたくないと思うこともあります。あと、竿がライトで細いため回収時の時に、間違えて電動で穂先まで回収すると、折れてしまう可能性がある点も注意が必要です。
10匹オーバーがなんと!4人も
常連さん組と自分たち計4名が、なんと10匹超えです!初心者さんカップルも乗っておられましたが、見事にアカムツをゲット。無事に、全員安打達成ができ、喜びもひとしお。
「あ~バレタ~!」の声が自分を筆頭に船のあちらこちらで上がっていた時は、皆さんそれなりに数釣られていたので、自分はうれしい悲鳴だなと、感じた次第です。

最終釣果
お客さんを含めて計6名で19匹、17匹、16匹に10匹オーバーの方が1人。6名で計70匹と度肝を抜かれ、富山湾や船長のポテンシャルの凄さを感じた次第。魚に逃げられた数を考えると……恐ろしいです。

注意点
車を止める駐車場やマリーナは人の出入りがある為、迷惑にならないように物を置くことをおすすめします。分からなければ、船長に事前に、仕掛けや餌、氷等、聞いておきましょう。
バッテリーやロッドキーパーは無料でレンタル可能。時間は、基本アカムツは8時間で13000円ですが、ショート便やロング便、時間等、相談も可能です。

イベント情報
ORCAさんではアカムツのイベントとして、2023年「AKAMUTU FIGHT
CLUB」(アカムツファイトクラブ)を開催中。1位は33000円、2位は22000円、3位は11000円分の乗船権を獲得できます。
期間は今年の12月31日まで。大物賞なども検討しているということなので、これからもっと面白くなりそうです。6月、7月はマグロで忙しいため、アカムツ釣りは8月から可能とのことです。
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<荒木清/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について遊漁船ORCA
出船場所:岩瀬プレジャーボート係留場
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