5月27日、琵琶湖で日本固有の鱒『ビワマス』を狙ってトローリングしてきました。一昨年にチャレンジして、その楽しさと魚の美しさにハマった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
状況は下がり調子?
午前6時に滋賀県高島に着くと曇りで肌寒い。松之下キャプテンに最近の状況を聞くと日ムラが激しいらしく、今日は皆さんのツキに期待ですと先制パンチを喰らった。
当日は、すべてをキャプテンにお任せするトローリングでのチャレンジ。確かにツキは大切かもしれないが、ヒットした魚を船に上げるアングラーの腕も必要です。キングフィッシャー号に釣友のKさんとL君と乗り込み出船。台風の影響が懸念されたがベタ凪で風もなく沖に向けて全速力で走る。ビワマスには様々なポイントがあるが、観測所に向かうようだ。
タックルはキャプテン任せ
ポイントに着くとキャプテンがタックルを出していく。ダウンリガーと呼ばれるシステムやレッドコアと呼ばれる鉛を含んだラインでドジャー(集魚版)とスプーンを流す。いわゆるトローリングでビワマスを狙う。

狙う水深やスプーンの色、サイズなど数多くの組み合わせからキャプテンが決める。我々アングラーは、ファイトの順番を決める程度である。
魚探には反応あり
ダウンリガーを左右で35mと25mに深さを変えて設定しルアーを流す。続いてレッドコアを100m出して15mの水深を流す。さらにアウトリガーを使って異なるボートからの距離でルアーを流した。観測所に向かって流して行くと魚探にベイトや本命らしき反応が入るもののバイトはない。
バイトあるも本命遠し
観測所が間近になってポツポツとバイトが出だした。先ずレッドコアが大きく揺れてヒットを知らせた。最初にL君がファイトしたが、直ぐにフックオフ。ボトムから斜めに上がってくる良い反応があった後にダウンリガーにセットしたロッドが叩かれる。
私がフッキングを入れてクリップからラインを抜いてファイト開始。これは軽い手応えでウグイが浮いてきた。この釣りの定番ゲストだ。

次のバイトはレッドコアに出た。Kさんの番だったが、バラシたL君に順番を譲ってもらいファイト。大きくロッドを絞り込んだ引きに本命を期待したが、特大ウグイ。
次はPEラインブレイク。傷でもあったのだろうか?嫌な雰囲気が流れるが、アングラーはファイト以外にやることがない。湖面からの景色を楽しみながら朝食を食べ、食事後はポテチを齧り大人の飲物を楽しむ…………ピクニックか?
40cm超え待望のビワマス登場
観測所から白石に進路変更した瞬間にダウンリガーにバイト。ホルダーからロッドを抜き、フッキングするとドスッとした手応えでガツガツと首を振る。間違いなく本命の引きだ。
1匹目の本命に緊張しながら仕留めたのは、40cm超のビワマス。久し振りの対面だが見惚れる暇もなく、船のイケスに放り込まれる。
レギュレーション
ビワマスには多くのレギュレーションがある。30cm以下はリリースでキープは一人5匹までと決まっているので、一旦はイケスで活かしておきリミットになると小さいものと入れ替える。
さらにフックはシングルでバーブレスとされている。そりゃバラシも多くなるわけだが、この美しいネイティブトラウトをいつまでも楽しむためにちゃんと守りたい。
渋い状況が続く
次のファイトはKさん。この釣りに慣れたKさんだったが、ファイト中にばらしてしまった。この日は雲がかかっており、それが原因なのか食いが渋い。
ヒットしないバイトが多く、ファイト中にフックオフすることも多い。また濁りが入っているためかウグイが多い。ウグイはしっかりと食ってくる……。湖流がおかしいのか、流すタックルがオマツリしてしまうことも二度あった。タフコンディションである。
本命ダブルヒット
そんな状況だったが、白石に近づくにつれ良いバイトが出だした。ダブルヒットがあってKさんが30cm超を仕留め、L君は40cm級をキャッチした。これで3人ともお土産できたねと安堵の雰囲気がでる。それほどに朝の2時間はどんよりした雰囲気だったが、気づけば太陽が顔をだし、暑くなってきた。

状況好転、そう期待したが次のヒットはハスだった。ハスも琵琶湖の在来種でコイ科唯一のフイッシュイーターだがゲスト扱い。大丈夫、大丈夫……これから勝負だ!
52cmビワマスが浮上
やがて、右舷のダウンリガーに激しいバイト。魚がバイトした勢いでクリップからラインが抜けたので良型とわかる。ロッドを持つと底に向かってガンガンと引かれる。

小さいとその後方に魚も浮いてしまうのだが、コイツは底に潜ろうと激しく抵抗を繰り返す。タイミングを合わせてキャプテンが構えるネットに入れてキャッチ。体高のある52cmビワマスで惚れ惚れする魚だ。
50cm級ビワマス連発
良い群れに当たったのだろう、良型が続く。Kさんが50cmに迫るビワマスを捉えて、次はダイバー(潜行板)をセットしたタックルがブチ曲がる。L君がファイトしダイバーからの長いリーダーを私が手繰って54cmをキャッチ。これが当日の再長寸となった。
良型中心に入れ替え成功
白石を抜けてしばらくするとバイトが止まったが、既にリミットの15匹をキャッチしていたので、そのまま港方面の安曇川河口へむかう。琵琶湖のど真ん中ではバイトは無く、岸に近づき水深70mラインからぽつぽつとアタリだした。終盤も型が良く、30cm級は早々に入れ替え、最終的には40cm級も入れ替えに成功したが、ランカーサイズが出なかったのが心残り。
とはいえ沖上りの13時で54cmを頭に15匹をキープし、リリースも多かったので大満足した。
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<田中耕二/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について琵琶湖
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