2023年7月1日・2日、東京・新宿区にある魚の書籍に特化した本屋「SAKANA BOOKS(サカナブックス)」が、グランドオープン1周年を記念し、サメをメインテーマとした特別イベント「お誕ジョーズ」を開催しました。お魚好きが集まった、この特別イベントについて、サカナブックスのスタッフがレポートしていきます。

(アイキャッチ画像提供:SAKANA BOOKS)

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SAKANA BOOKSとは

SAKANA BOOKSは店名の通り、サカナをはじめとした水生生物に関する本を揃えた本屋。図鑑や絵本だけでなく、サカナをモチーフにした雑貨、缶詰などの水産加工品も販売しています。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
SAKANA BOOKS(提供:SAKANA BOOKS)

同店は昨年7月に釣り関連メディアを運営・発行する株式会社週刊つりニュースの東京本社1階にグランドオープンして以降、テレビや雑誌といった30以上のメディアに紹介されるなど話題となり、全国の”サカナ好き”が集まるスポットとなっています。

開業1周年記念イベント「お誕ジョーズ」

SAKANA BOOKS1周年記念イベント「お誕ジョーズ」の詳細をご紹介しましょう。

メインテーマは「サメ」

イベントのメインテーマを「サメ」にしたのは、迫力満点な魚体のかっこよさから、老若男女に人気のある魚類であることはもちろん、その多様な魅力から幅広い関連書籍があり、SAKANA BOOKSでも人気ジャンルになっているからです。当日にはいろんな年代のサメ好きの皆さんが集結しました。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
お誕ジョーズロゴ(提供:SAKANA BOOKS)

プレミアムチケットの特典

「お誕ジョーズ」の参加チケットには、ノーマルチケットとプレミアムチケットの2種類があり、プレミアムチケットの特典として、イベント限定のオリジナルトートバッグと、シロワニの歯をご用意しました。このシロワニの歯は、なんと「アクアワールド茨城県大洗水族館」よりご提供いただいたものです。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
シロワニの歯とプレミアムトート(提供:SAKANA BOOKS)

当日のイベント内容

「お誕ジョーズ」当日は、サメに関するイベント、SAKANA BOOKSスタッフによる絵本読み聞かせ、サカナ水槽の特別展示、サメタッチコーナー、おさかなぬりえなど、さまざまなコンテンツで来店者をお迎えしました。参加者の年齢層は20~30代の方が中心で、全国からおサカナ好きの方が来店されました。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
家族でサメと記念写真(提供:SAKANA BOOKS)

また、小さなお子様を連れたご家族の方も多く来店。7月実施ということもあり、「夏休みの自由研究や、思い出作りの場にもなった」と嬉しいお言葉もいただきました。

新サカナ雑誌『サカナト』がお目見え

「お誕ジョーズ」のイベント当日には、SAKANA BOOKSから創刊される、サカナに特化した雑誌『サカナト』の創刊準備号の無料配布もありました。創刊特集は「魚食」ということで、注目の鮮魚店「サカナバッカ」と、これからの魚食を切り開く「魚食普及推進センター」に取材しています。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
『サカナト』創刊準備号(提供:SAKANA BOOKS)

トークイベント

「お誕ジョーズ」内でメインコンテンツとなるイベントでは、2日間で3名の有識者の方に出演していただきました。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
海獣のスペシャリスト:芦刈治将さん(サンシャイン水族館)(提供:SAKANA BOOKS)

イベントの1日目となる7月1日には、東京・池袋にあるサンシャイン水族館の芦刈治将さんに出演していただきました。芦刈さんは、葛西臨海水族園、鳥羽水族館、すみだ水族館といった大規模水族館でキャリアを重ね、現在はサンシャイン水族館でコツメカワウソやケープペンギンの飼育を担当されている「海獣のスペシャリスト」です。

イベントでは、芦刈さんの過去の経験談を皮切りにユーモアたっぷりに話していただきました。質問タイムでは、将来水族館で働きたい参加者からの熱い質問に、同じ熱量で回答されていたのが印象的でした。「いい子過ぎるのではなく、挑戦的でどこか尖った飼育員は化ける(成長する・活躍する)」という言葉は、これから水族館への就職を目指す方に強く響いたと思います。

バットフィッシャーアキコさん

イベント2日目となる7月2日は、トークイベント豪華2本立て。トークイベントの1本目を担当していただいたのは、NPO法人日本ガラパゴスの会(JAGA)のスタッフでガラパゴスバットフィッシュ愛好家のバットフィッシャーアキコさん。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
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バットフィッシャーアキコさんのトークの様子(提供:SAKANA BOOKS)

高校生でガラパゴスバットフィッシュに魅入られた経緯や、そのままの勢いでガラパゴス諸島に向かい、なんとチャールズ・ダーウィン研究所のスタッフになってしまったことなど、アキコさんのあまりにも面白い経歴には参加者も興味津々。あまり知られていないガラパゴスバットフィッシュの生態についてのお話については、小さなお子様からも質問の手がたびたびあがっていました。

ガラパゴス諸島の生活も生きもの好きにはたまらないもので、普通の道路にガラパゴスゾウガメが歩いていると、通過待ちで渋滞が起こるのだとか。興味を持たれた方は、バットフィッシャーアキコさんの著書『バットフィッシュ 世界一のなぞかわくん』(さくら舎刊)をぜひチェックしてください!

徳永幸太郎さん(アクアワールド茨城県大洗水族館)

トークイベントのトリを務めていただいたのは、アクアワールド茨城県大洗水族館(以下、アクアワールド・大洗)でサメの飼育責任者をされている徳永幸太郎さん。アクアワールド・大洗では、2022年に絶滅危惧種のサメ「シロワニ」の繁殖を日本で初めて成功させました。世界でも5園館目となる快挙の中心人物が、飼育責任者の徳永さんであり、まさに「サメ界のカリスマ」と言える方です。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
徳永さんのトークの様子(提供:SAKANA BOOKS)

本イベントのテーマでもあるサメのトークということで、会場には多くの参加者が詰めかけました。サメの展示種類数日本一というアクアワールド・大洗のサメ飼育には、やはりならではの大変さがあるようで、例えば大小さまざまなサメに給餌をするだけでも半日~一日の作業になるようです。また大きな話題になったシロワニの繁殖についても、初めてアクアワールド・大洗で生まれたときの様子や、2匹目の繁殖成功についてのお話を現場目線で語っていただきました。

質問コーナーでも非常に多くの方が手を上げ、さまざまなサメ好きの疑問が飛び交い、これだけでも見応え・聞き応え十分。徳永さんにも登場していただいた弊社刊書籍『水族館人 今まで見てきた景色が変わる15のストーリー』のお話も交えながら、とても丁寧に・分かりやすく解説する姿が印象的でした。

サカナ好きがニヤリとするコンテンツ

他にも、来場者の「サメ」に関する知的好奇心を高められるような、さまざまなコンテンツを展開しました。

絵本読み聞かせ

絵本の読み聞かせは両日とも開催しました。SAKANA BOOKSのスタッフが厳選した絵本は、『ホホジロザメ』(福音館書店刊)と『いるかはさかなじゃないんだよ。』(朔北社刊)。両日とも、来店されたお子様が最前列で熱心に聞いている姿がとても印象的でした。

ニシキテグリの水槽展示

メインテーマの「サメ」からは少し逸れてしまいますが、「プロテグラー・きさらんど」さんご協力のもと、アクアリウムで人気のある「ニシキテグリ」を生体展示しました。「ニシキテグリ」の魅力は、色鮮やかな魚体と、背びれの1棘が大きく伸びているところです。ニシキテグリを展示した理由として、「サカナ」の素晴らしさを1つの視点ではなく、さまざまな視点で訴求していくSAKANA BOOKSを表現するために展示しました。

サメタッチコーナー

「本屋さんにサメがいる!」と驚かれた方が多かったのが、実物のサメを展示したコーナー。東京で卸業をされている企業から、ご厚意で譲り受けた「クロヘリメジロザメ」と「ホシザメ」を展示。参加者は「サメ肌」を自らの手で感じたり、持ち上げて重量感を味わったりとそれぞれ楽しんでいました。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
クロヘリメジロサメにタッチ(提供:SAKANA BOOKS)

記念撮影をしている人も多く、「まさか本屋さんに本物のサメが置いてあるとは思わなかった」と驚く声も。真夏での開催ということもあり、魚体の大きなクロヘリメジロザメは1日目終了後、状態を考慮し、解体。2日目では頭とヒレのみの展示となりました。

おさかなぬりえコーナー

来店されたお子様に大人気だったのが、ぬりえコーナーです。魚食普及推進センター(大日本水産会)様より提供していただいた「おさかなぬりえ」、「くじらぬりえ」、「まぐろ!?ぬりえ」、「サメぬりえ」の4種類を設置。色鉛筆を使って夢中で塗っているお子様の姿がいたるところで見られました。

サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
サカナブックス1周年イベント【お誕ジョーズ】に100人超のサカナ好きが集結
塗り絵コーナー(提供:SAKANA BOOKS)

SAKANA BOOKSは毎日がサカナづくし

今回は1周年イベントという特別な催しでしたが、SAKANA BOOKSは通常営業日もサカナをはじめとする水生生物が好きな皆さんにご好評をいただいている、都心のサカナスポットです。多様なサカナ本やサカナグッズをご用意してお待ちしてます!

SAKANA BOOKS概要

SAKANA BOOKSの概要は以下の通りです。

運営会社

株式会社週刊つりニュース

通常営業日

土・日・月・火・水曜日(木・金曜日は定休日)

※その他臨時休業日あり

※最新情報はTwitterをご覧ください。

通常営業時間

12:00~17:30

最寄り駅

都営新宿線「曙橋駅」A1出口より徒歩5分

丸の内線「四谷三丁目駅」2番出口より徒歩6分

所在地

東京都新宿区愛住町18-7(株式会社週刊つりニュース1階)

<河野陸/TSURINEWS編集部>

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