山中湖の解禁初日ワカサギの釣りを楽しんで来ました。まだ本シーズン前ということで、ドーム船は少なく初日にしては落ち着いた印象。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・小塩勝海)
解禁初日の山中湖ワカサギ釣り
今回、山中湖でワカサギ釣りをしてみようと思ったのは、魚探の反応に対して実際の魚の密度がどれくらい正確に表示されているのか疑問に思ったのがきっかけ。禁漁期間の内は、バス釣りをやっているときにワカサギの群れを魚探越しに見ることは多くありました。
魚探がどれだけ正確に水中の映像をとらえているかは、普段のウィードエッジを狙った釣りや水中の沈みものを探る際に理解できています。しかし、実際に釣りをして触れてみることで魚への理解が深まると思ったのです。

魚探をかけながらワカサギを探す
今回はアンカーをあえて使わずに、魚探をかけて直接魚の群れを探しながら魚の位置を観察していきます。魚の濃い場所と薄い場所を見極めながら、仕掛けを投入。ボートポジションを細かく変えながら魚の入り方を観察していきます。

水温が高く浅めのエリアで魚の反応が多い
水温が高いためか、水通しが良くて浅めのエリアに魚が多く、5m前後の場所に安定して濃い群れを見かけることが多かったです。
逆に沖側の10m付近には、魚の反応が少ない印象。ドーム船もママの森から平野よりも手前のブレイクラインに付けているようで、400g前後の釣果が上がっていたそうです。
水深5.5mでワカサギ登場
今回はワカサギの動きを見るために、緩いブレイクライン周辺から開始して様子を伺います。全体的に大きな群れは少なく、沖側に出て5.5m程のラインからワカサギの反応があり、十数匹キャッチできました。
魚は、岬の出っ張ったブレイクラインの風裏側から真ん中にいる印象。湖流が水中の岬にあたって巻き込んでいるところと、水が流れて通過していく付近に魚が集中しているものと思われます。おそらく餌となる微生物が流されてきて、それを捕食するために魚が集まっているのだと感じました。
強い風に苦戦
出船時点で風が強く、ボートポジションの維持が難しい状態でした。今回はアンカー無しで釣りをしていますので、ボートポジションと仕掛のコントロールがかなりシビアでした。
シンカーサイズを大きく変更して垂直にきれいなフォール出来るように変更。やはり群れの上をボートで流していることもあり、素早くフォールしてしっかり魚のいる位置に落として魚にアピールするのが重要だと感じました。
ボートポジションのキープはエレキをこまめに調整してボートポジションを維持します。ボートの位置をキープするために、エレキを踏み込まずに風や湖流に流された分だけ戻すようなイメージで操作すると止めやすいです。
釣りをしたい場所で停止してから目に見える湖流や風の向きでボートを操るのではなく、周りの景色やボートが水を滑っていく感覚で、方向と必要な推力を考えてエレキを操作すると、正確なボートポジションをキープ出来ます。
群れ発見でワカサギ入れ食い!
開始から一時間程してから、対岸の急なブレイクラインを探るためにママの森周辺に移動して直ぐに大きい群れを発見しました。そこでは入れ食い状態が続きその場でおよそ60匹前後ぐらいの釣果を上げることに成功。合計で80匹弱を釣り上げて午後4時ごろに納竿しました。
当日の釣果(提供:TSURINEWSライター・小塩勝海)ワカサギ釣りで学べること
今回の釣りでは、ワカサギの動きをよく観察できました。基本的にワカサギのような魚は、形のあるカバーにはあまりつかない性質があると感じました。
群れで行動する性質と、捕食生物がワカサギを追い込みやすい地形や障害物の周りを避けて動いていると考察できます。
溶存酸素量とワカサギの餌となる微生物や水中の有機物の量が、流れのある沖側のほうへ定期的に水が入れ変わることで魚影が濃くなるのかもしれません。
魚探の反応の見方とエレキの操作
今回は魚探の見方やエレキの操作について考えさせられることが多かったです。今回は魚の群れの上でしっかりキープしながら移動する群れを少しずつ追いかけたため、ボートを止める技術の練度が顕著に出ました。
私はハードプラグメインでバス釣りをしていて、普段は繊細な釣りをあまり行いません。このスタイルをフットコン一つで出来るアングラーには敬意を感じます。
私が数メートル四方に広がる群れの真ん中に仕掛けを入れるのにもたついてる間に、バスの目線に綺麗に小型ルアーをアプローチ出来るというのは名人芸そのものです。
バス釣りにも活かせる点が多かった
最初に書いたように、魚探の精度や規模を自分の感覚で知りたい想いで行った今回の釣り。やはり群れの濃淡はハッキリと出ていて魚の反応の見分け方も分かりやすくなると思いました。
映っている物が障害物ならルアーを当てれば分かるものですが、魚の群れとなると想像するか実際に水中を覗き込むしか確かめる方法がありません。ワカサギ釣りをしてみたことで魚、探の反応に対して等身大のイメージを作ることが出来たと感じました。
アタリの取り方とタックルバランス
今回はバスタックをそのままワカサギ釣りに使ったのですが、意外にもワカサギのアタリをしっかりと取れました。しかしロッドパワーが過剰なために、高確率で針が抜けてしまうというのも感じました。
ワカサギの竿は穂先がかなり繊細なのが特徴ですが、これはフッキングのパワーを適度に逃がして魚の口切れを防ぐセッティングなのだと身をもって再確認しました。
バスロッドでフッキングさせるには大きな合わせをせずに、糸のテンションを軽く張るだけにすると掛かりが良かったです。回収するときはできる限りゆっくり上げると釣果も伸ばせました。
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<小塩勝海/TSURINEWSライター>
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