10月22日(日)、創業90年を迎えた大塚関釣具店(東京都文京区)主催の「第8回小粋に江戸前鯊を釣る会」が、東京湾平和島のまる八で開催された。同店三代目店主・関誠さんが音頭をとり、店に足しげく通う客を中心に15人が参加。

昨年は9月開催だったが、今シーズンは例年に比べて遅れているとのことで、10月開催となった。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・...の画像はこちら >>

小粋に江戸前鯊を釣る会

ルールは、中通し竿(カーボン・グラスも可)を使用で、リール竿は厳禁。イト巻き仕様であれば、外ガイド付き(水雷竿など)はOK。竿は2本まで、2本バリ可。

6時すぎ、まる八桟橋に集合。事務所で受付が始まり、参加賞としてオリジナル手拭いと席次表が手渡される。

7時10分、右舷に7人、左舷に8人が乗り込み、3代目代表・飯島直樹船長の舵取りで出港。運河を通りすぎ、右手に羽田空港から飛び立つ飛行機を眺めながら木更津方面へ約1時間のクルージング。

木更津港沖でスローダウン。それぞれ愛竿を竿袋から取り出し、準備にとりかかる。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
大塚関釣具店店主(左)と飯島直樹船長(右)(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

木更津沖で釣行開始

8時半、沖堤防の内側、水深3.2mのポイントで開始。この日の潮回りは小潮で、満潮が12時半ごろ。上げ潮を狙う。

開始早々、左舷胴の間で店主が本命をキャッチ。

水雷竿4尺、太鼓オモリ金3号、ハリは黒鯊5号、ハリス1号で船下を攻めてポツポツと拾っていく。その左隣で初参加の町田さんも、水雷竿でハゼの引きを満喫。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
店主は水雷竿で本命を(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

左舷ミヨシから3番までは、釣問屋・大森忠商店の大森さん、同氏の誘いで参加した忍田さん、浅井さん。忍田さん、浅井さんの2人は、1本竿でじっくり楽しんでいる。大森さんも竿貴作、一対竿(二本竿)のうち1本竿で引き味を堪能。
右舷では、ミヨシ2番の安井さんの竿が弓なりに。上ってきた小マゴチに船内は盛り上がった。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
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船ハゼ釣り和竿タックル図(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

木更津港内でも順調に釣れ上がる

9時をすぎると、船は港内へ移動。水深3m前後のポイントを小まめに攻めていく。

昨年も参加した右舷ミヨシの向川さんは、竿かづ流石9尺の1本竿でじっくり釣趣を楽しんでいる。オモリ2号、ハリはキスリベロ4号から大塚関釣具店オリジナルの黒鯊5号に替えてペースアップ。釣ったハゼの調理法は天ぷらオンリーで、ゴボウも一緒に揚げて食べるのが定番とのこと。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
向川さん釣趣堪能(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

地獄バリ仕様が好調

右舷トモから3番の横川さんは、昨年竿頭の常連。竿亮作竿11尺矢竹の一対竿でコンスタントに掛けている。

ミチイトはPE1号、自作天ビンにオモリ2号、ハリス0.8号、袖バリ5号の地獄バリ仕様。終盤に怒とうの追い上げで101尾の竿頭に。

その右隣の堀田さんも、同作竿10尺総布袋竹の一対竿を操る。オモリ2・5号、ハリスホンテロン1号、ハリキスリベロ6号の地獄バリ仕様で、当日最大の18cmを仕留め、釣果は約80尾。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
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地獄バリ仕掛け(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

同舷ミヨシから3番の島田さんは、7月から12月までハゼを追いかけている常連で、竿かづ9尺一対竿で、オモリ2.5号、ハリス1.5号、ハリキスリベロ8号の地獄バリ仕様で90尾近くまで数を伸ばす。その右隣で常連の平田さんも、一対竿、オモリ固定式で良型ハゼを手中。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
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道具も粋な島田さん(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

型狙いのポイントで良型登場

11時をすぎると、小型中心の港内から型の出る最初のポイント付近へ移動。ポイントを転々と探っていく。

ここで、大森さんに17cmの良型。左舷トモ2番で初参加の馬場さんは、竿かづ9尺一対竿でオモリ2号丸型(半遊動)、ハリス1号、ハリキスリベロ5号で良型交じりで60尾近くに到達。その左隣の松本さんも、一対竿で90尾近くゲットした。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
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馬場さんに良型(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

竿頭は束超え

心ゆくまで秋のハゼ釣りを満喫した一行は、14時に納竿。帰港後は船首に集まって記念撮影のあと反省会が行なわれた。

釣果は自己申告制でトップは横川さんの101尾。90尾までを島田さんと松本さん、80尾までを堀田さん、60尾までを馬場さん、50尾までが向川さんと大森さん。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
横川さんは101尾で竿頭(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

同会は11月第二週にも予定されており、例年は12月も2回開催予定。中通し竿でハゼ釣りに興味のある人は、ぜひ同店を訪れてみてはいかがだろう。

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
記念撮影(提供:週刊つりニュース関東版編集部・岩下)

<週刊つりニュース関東版編集部・岩下/TSURINEWS編>

 

まる八

第8回小粋に江戸前ハゼを釣る会で釣る人本命3ケタ釣果【東京・まる八】
船宿の画像
まる八(まるはち)  >

東京都大田区の平和島にある「まる八」は、東京中心部から車で30分ほどで行けるアクセス抜群の船宿。アジやシロギスなど、初心者から上級者までに人気の釣りもので出船中です。

この記事は『週刊つりニュース関東版』2023年11月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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