今回乗船した坂口丸さんでは、先に受付をするスタイルで、車を港船の近くに止め、歩いて受付に行きます。港から5分ぐらいの場所にあり、お店の中にはエサや道具類、貸し竿などがズラリと並んでいます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荒木清)
坂口丸でアマダイ釣り
その為、万が一忘れても安心して釣りができます。大船長が色々教えてくださるので、仕掛け等で迷った際は聞くことをお勧め致します。天秤やオモリ等、ロッドキーパーなどもなんと無料。
アマダイ釣りの料金は、大人男性「10000円」、女性「8000円」、中学生「6500円」、小学生は「5500円」に餌と氷が含まれているため、アングラーには嬉しい設定金額となっています。
当日の様子
天気は晴れ、風は西から南西に変わる予報です。5時過ぎには船の明かりが付き、アングラーさんたちが、受付を済ませ船に続々と乗り込みます。自分たちは今回5人での釣行。6時過ぎに船は港を離れポイントへ向かいます。

朝イチのポイントは港から出てすぐ、5分位の場所で開始。現地に到着すると、前の日の影響もあり、風と多少のうねりが残っています。水深は60~スタートで、底は砂泥。自分は超ライトタックルなので、オモリが食い込む感じと抜くときに重みが乗る感じがわかる。
潮は小潮で、ミヨシ側(船前)からトモ側(船後ろ)に流れている感じです。この日、潮の流れ的には緩い感じの流れでしたので、60号でも十分に底を取ることができます。
タックル
アマダイは餌を吸い込むように食べると言われているため、竿はベリー(中間)まで柔らかい、タイラバ用のエンゲツBB B69ML‐S、リールは水深も分かるカウンター付きグラップラー CT151XGを使用します。PEラインは1号で4本編みタイプ、オモリは潮の流れを見るために最初から80号を使用します。

仕掛けはフロロカーボンラインのハリス4号40cm枝ス30cmの超ショートハリスです。針は丸海津13号とケン付き丸海津13号ケイムラです。新潟沖の甘鯛でケイムラがよかった日があるので、念のため用意します。蛍光玉はMタイプとLタイプ・ケイムラソフト玉はM、ハリスは2号と4号を持っていき、ロストした場合、現地で作る用に持っていきます。

餌
餌は船で用意してくださった、オキアミを使用します。Gグリル遠投(2L・3L)。今回は、予備で1個別で購入。エサ取りが多い日などは足りない可能性がある為、注意が必要です。この日は1パックで足りましたが、船にエサが置いていないため、心配なら購入をお勧め致します。

アマダイの釣り方
釣り方は至ってシンプルで、二本針にオキアミを付けそこまで落とし→糸を張り→トントンとそこをたたき→煙幕を出し→最初は仕掛け分の長さ又は、仕掛けの半分の長さを上げ→魚からのコンタクトをまちます。
目安ですが、5分位アタリが無ければ回収し、餌確認をします。慣れてくると、魚で大体の棚が分かる様になるので、魚を見て棚取りをするのも面白いです。アマダイ釣りをやっていると、色々な魚たちが顔御見せてくれます。
レンコ鯛やトラギス・アジ・マダイ・ホウボウ・ヒメコダイ・タマガシラにホウボウに似たカナガシラなど、色々な魚が釣れます。勿論、地域や場所で変わってきます。あまり知られていない、カナガシラや、ヒメコダイ(赤ボラ)などは、天ぷらや唐揚げ等、キスにも負けていない旨さがあります。
アマダイ釣りは、ほぼ底付近の釣りなので、たまに嬉しい外道のカイワリなども釣れることがあるので、初心者さんでも色々な魚が釣れるため、アマダイ釣りは人気の釣り物とされています。
風とうねりの中での釣り
朝~ウネリと風が……、ウネリがあると、アマダイ釣りに限らず、船が揺れて仕掛けが落ち着かなくなる・エサが海中で踊りすぎて逆に警戒されるなど、悪影響を及ぼす可能性がある為、竿を柔らかく長めのものや柔らかい竿、手持ちにするなどの対応が必要とされます。

今回、どうしてもショートで釣りたい……。その理由は、憧れの方「某釣りプロ」さんがショートハリスで楽しそうに釣りを動画にアップしていたため、自分もやりたい!と思い、ショートハリスでアマダイを何としてもGETしたいのです。その為、仕掛けは変えずに、ショートハリスで釣りを開始したのです。
釣り友に本命アマダイヒット
自分と友人4人は全く当らず、のんびりと会話。そんな時でした。ミヨシ側の友人Jさんが「きたよ!?小さいかも?違う魚かな……」と不安そうに話します。竿のたたき方を見ると、アマダイの様な引きをしています。

慎重に手巻きでやり取り。水面に上がってきたのは20cm位のアマダイです。

多彩な魚種が顔見せ

今回、釣れた魚たちはアカタチウオ・サクラハナダイ・カナガシラ・タマガシラ・トラギス・ヒメコダイ(アカボラ)・ウルメイワシ・カンパチ(ショゴ)・エソ・イトヨリとアマダイを入れるとなんと!11種目。

しかしながら、カンパチ(ショゴ)まで釣れるなんてびっくりで、メンバーさん2人GETしていますから、お見事!としか言いようがないです。

アマダイ2連掛けも
中盤~終盤にかけ、アマダイの活性がよくなってきたのかアマダイが連続で釣れることも。

Jさんはなんと!2連掛けを2回達成!!!船長も嬉しそうにアナウンスします。Y君とPさんは、未だアマダイがゼロ……Pさんは、経験豊富なので、Y君にアドバイスします。

聞くとハリス2mで、2mあげていますとの事。船が少し動いたりしていた為、少し棚が上の様な気がしたので、半分の1m下げてもらい再投入。

Y君の竿を見ていると、すぐに竿先に良いアタリが!Y君「えっ!?来ました~!」と蔓延の笑み。しかも良型30cmオーバーで、この後にPさんと自分も続きますが自分はタマガシラです。

カンパチまでヒット
突然Y君の竿に強烈な引き。Y君「やばいです……巻けない。」と自分の耳に入ってきたので見ると竿が絞り込まれています。「焦んない。焦んない。」と大船長。この日は潮が澄んでいて、約5m位?それ以上かも知れませんが、上がってくるときにキラキラ光りながら、魚が上がってくる様はとても美しいです。

Y君が釣って15分後ぐらいでしょうか?こんどはZさんにヒットです。Zさん「なんだろ~……えっ!結構引く!」と慌て始めます。竿はガンガン叩かれ、置き竿にしていたものを手持ちに変え、やり取りします。船長も心配そうに見つめて「落ち着いて、落ち着いて」とZさんに声を掛けてくれます。

リールが小型電動、しかも仕掛けは細いとなると無理もできませんから、なかなか上がってきません。15分位のやり取りの末に上がってきたのは、Y君と同じサイズのカンパチ(ショゴ)です。以前、坂口丸さんにアジ釣りで、お邪魔させていただきましたが、その時も優しく声を掛けてくれました。初心者さんや、初めて坂口丸を使う方は、安心して釣りができると思います。
ショートハリス釣法で甘鯛GET
自分以外は全員、仕掛けは1m又は2mの一般的サイズです。かなりのアウェー感ですが……、遂に来ました!ショートハリスで念願の甘鯛!!!

サイズは30cmとまぁまぁサイズです。ハリス40cmと言う、過去最短のアマダイ釣り。
利点
小さいアタリが取りやすい、棚ボケ(棚のズレ)が無い、ダイレクトに伝わる引き味、ハリスが絡まない・おまつりしにくい、手返しが早い点です。
欠点
ウネリに弱くエサが暴れすぎる?警戒心が強い時は、オモリが近いため警戒されやすい?煙幕を出すとハリスが近いため煙幕でエサが見えづらくなる可能性?など、まだまだ未知数のショートハリスアマダイ。難しいから面白い、これで今度行く、新潟の50~60cm巨大アマダイをGETしたいものです。

アマダイの他にイトヨリやアカボラ、タマガシラ、トラギスなどが顔を見せてくれます。自分で作った仕掛けで釣れるときは本当に何とも言えない感じで、最高に嬉しいです。
船の流し方
船の流し方は、地域や場所で変わってきますが、坂口丸さんではミヨシ側「船前」からポイントに入るスタイルです。勿論、チャンスが多いのはミヨシ側からになります。席は予約順なので、早めの予約が釣果を左右する!?

この日の席順は、ミヨシ側からお客さん1番目、Jさん2番、自分は3番で胴の間近辺、Pさん4番、Zさん5番、Y君5番、最後尾にお客さん6番目トモ側です。左舷側だったのですが、お客さん2名、自分たち5名の計7名です。釣果も自分からY君まであまり変わりませんでしたが、ミヨシ側2番目のJさんが12匹と爆釣。ミヨシとトモ側で釣果にこんなにも差が出るとびっくりします。
だからこそ面白いと思うのは自分だけでしょうか?今度、お邪魔した際はショートハリスでもっと釣れるように成長し、挑戦したいです。
ラストに良型アマダイ浮上
ここに来て、ショートハリスの自分はアタリがパタリと無くなり、2mハリスの仲間たちが魚を上げ始めたので、自分も2m仕掛けを用意します。この時、餌は真っ直ぐに付け投入。水深は浅い60mくらいです。
着底→オモリを底にトントン「煙幕をだすため」→仕掛けの半分の長さの50cmを上げ待つと……。「コツコツ」と僅かな魚信です。すかさず合わせを入れてやり取り、竿に「グツグッ」とアマダイらしき引きを見せます。

自分は今回、手巻きリールをチョイスした為、ライトで扱いやすい上、竿はタイラバロッドの掛け調子タイプ。柔らかいため、急な突っこみも竿がカバーしてくれると思ったからです。慎重にやり取り……。リールが「チチチッ……チチチ」と心地いいドラグ音を鳴らしてくれます。
真っ青な水面から上がってきたのは、この日最大の41cmのアマダイ。このアマダイを釣る前に1mでやっていて、イトヨリが釣れたので、棚を少し下げてのアプローチしてみた所、それが功を奏したのか、アマダイをGETする事が出来たのです。
最後に
自分は、ショートハリス40cmをメインにやりましたが、潮の流れや潮色、天候なども踏まえて勉強していきたいと思います。初めてやった感想は……面白い!一言です。
前の文章でお伝えしましたが、「即合わせ・ダイレクトな引き・手返しの良さ・棚の取りやすさ・オマツリも少なくて済む」これで尚且つ、釣れれば最高です。まだまだ未知のショートハリス甘鯛。Mさんに感謝して、この釣りをもっと勉強したいと思います。
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<荒木清/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について坂口丸
出船場所:早川港