大阪湾奥で、アジの大群の噂を聞く。主には朝マヅメだというので、夜派の私には縁がないのかと思っていたが、夕方からの回遊をとらえることもできた。

しかも大きい。この四年ほどアジの回遊がはかばかしくなかった大阪湾奥なので、驚いた。11月27日の釣行をレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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当日の状況

この日は満月の大潮。夕方からほとんどフルムーンが空に浮いている。かなりの光量がある。実は本命はメバルで来た。月による明暗で、しっかりと暗についてくれるのではないかという狙いもある。

場所は泉大津方面で、このへんはシーバスの魚影も濃いので、メバルプラグでLTシーバスとも考えていた。

大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
満月(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

釣り場に到着してみると、海の前面に「何かの魚」の気配が濃厚だ。そしてパシャパシャと音を立てている。メバルかな?シーバスかな?いやシーバスではなさそうだな。メバルだと信じてプラグを投げることにした。

オープンの表層なので、海面をレンジキープしやすいプラグの方がいいだろう。

しかしこの後30分ほど、何のアタリもない。

ライズ音を確かめるとアジ

前面の「何かの魚の群れ」が何なのか判じかねていた。おそらくサヨリではないかという溜息のような思いがある。というのも10月から11月にかけては、相当サヨリに苦しめられたのだ。

何をやってもサヨリで、ワームじゃなくてもイトもサヨリにあたる。一度タモですくってやろうとしたが、そうすると入らないし、そもそも釣りではない。

しかしアタリもしないのはさすが困るので、水面をライトで照らしてみた。すると、オープンの表層が一面アジと判明する。すばらしい。「南港デカアジ」という言葉をここ最近、そういえばネットで噂程度に聞いていた。泉大津の、しかも夕マヅメにもいるわけだ。

メバルロッドでアジング開始

この日はワンタックルで、メバルロッドオンリー。仕方がないので、7.5ftのアジングにしては長すぎるロッドに、0.25号のエステルラインを巻いたスプールにチェンジする。

ワームを投入すると一発回答。

大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
中アジ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

25cmくらい。このサイズのアジを湾奥で釣ったのは、昨年の春以来である。レンジは表層だった。移動しながら、さらにじっくりとアジの群れとの距離を詰めていく。

大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
中アジ追加(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

よく釣れるポイントを見つけた!レンジは1gで10カウント。2inchのワームに食う。

大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
豆も追加(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

豆アジも混じる。同じレンジで混泳しているので、釣り分けは不可能。しかも2gというまあまあ重量級のヘッドに2inchワームにもバクついてくる。高活性だ。

大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
大阪湾奥ライトゲームで25cm級を頭にアジ2桁釣果 2gジグヘッドで連発
2gリグに豆アジばくばく(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ここで15尾くらいまで釣れた。

ただそろそろ、メバルもちゃんとやりたいところ。

レンジがだんだん深くなる

アジのレンジが深くなって、20カウントよりも深くなると、下げ潮が効き始めてレンジが取れなくなってしまった。ということで、メバリングにチェンジする。キワのリトリーブ開始。ワーミング。ヘッドウェイトは1gで、下げ潮に負けないように表層をレンジキープする。

よしメバル。実はこの冬、11月に入ってからメバルがぱったりと止んでいたので、久々に小さなサイズとはいえメバルがきてくれたのは嬉しい。

夕方から20時までアジ→それ以降はメバルという、ライトゲームプランができた。また別の日に再現性を見てみよう。

「南港デカアジ」の噂も

ネットの情報を見ていると、「南港デカアジ」という言葉が散見される。先日釣具店のスタッフさんも「今は南港ですよ」と言っていた。朝の回遊は特に良いらしい。

何せ一番近い海が南港なので、私も行ってみたいのだが、南港の釣り場はなかなかアジングというものがしにくいのだ。

高い足場でチヌもシーバスも来てしまう。最近はタモを持つのが面倒なので、ゲストは遠慮したいところ…それでも釣ってみたい気持ちがある。

今回の泉大津のように、おそらく湾奥で、潮流が効きすぎない、ある程度濁りが入ったポイントでは良型アジが期待できると思う。界隈のアングラーには、ぜひともおすすめしたい。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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