大阪湾奥で、アジの大群の噂を聞く。主には朝マヅメだというので、夜派の私には縁がないのかと思っていたが、夕方からの回遊をとらえることもできた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
当日の状況
この日は満月の大潮。夕方からほとんどフルムーンが空に浮いている。かなりの光量がある。実は本命はメバルで来た。月による明暗で、しっかりと暗についてくれるのではないかという狙いもある。
場所は泉大津方面で、このへんはシーバスの魚影も濃いので、メバルプラグでLTシーバスとも考えていた。

釣り場に到着してみると、海の前面に「何かの魚」の気配が濃厚だ。そしてパシャパシャと音を立てている。メバルかな?シーバスかな?いやシーバスではなさそうだな。メバルだと信じてプラグを投げることにした。
しかしこの後30分ほど、何のアタリもない。
ライズ音を確かめるとアジ
前面の「何かの魚の群れ」が何なのか判じかねていた。おそらくサヨリではないかという溜息のような思いがある。というのも10月から11月にかけては、相当サヨリに苦しめられたのだ。
何をやってもサヨリで、ワームじゃなくてもイトもサヨリにあたる。一度タモですくってやろうとしたが、そうすると入らないし、そもそも釣りではない。
しかしアタリもしないのはさすが困るので、水面をライトで照らしてみた。すると、オープンの表層が一面アジと判明する。すばらしい。「南港デカアジ」という言葉をここ最近、そういえばネットで噂程度に聞いていた。泉大津の、しかも夕マヅメにもいるわけだ。
メバルロッドでアジング開始
この日はワンタックルで、メバルロッドオンリー。仕方がないので、7.5ftのアジングにしては長すぎるロッドに、0.25号のエステルラインを巻いたスプールにチェンジする。

25cmくらい。このサイズのアジを湾奥で釣ったのは、昨年の春以来である。レンジは表層だった。移動しながら、さらにじっくりとアジの群れとの距離を詰めていく。

よく釣れるポイントを見つけた!レンジは1gで10カウント。2inchのワームに食う。

豆アジも混じる。同じレンジで混泳しているので、釣り分けは不可能。しかも2gというまあまあ重量級のヘッドに2inchワームにもバクついてくる。高活性だ。

ここで15尾くらいまで釣れた。
レンジがだんだん深くなる
アジのレンジが深くなって、20カウントよりも深くなると、下げ潮が効き始めてレンジが取れなくなってしまった。ということで、メバリングにチェンジする。キワのリトリーブ開始。ワーミング。ヘッドウェイトは1gで、下げ潮に負けないように表層をレンジキープする。
よしメバル。実はこの冬、11月に入ってからメバルがぱったりと止んでいたので、久々に小さなサイズとはいえメバルがきてくれたのは嬉しい。
夕方から20時までアジ→それ以降はメバルという、ライトゲームプランができた。また別の日に再現性を見てみよう。
「南港デカアジ」の噂も
ネットの情報を見ていると、「南港デカアジ」という言葉が散見される。先日釣具店のスタッフさんも「今は南港ですよ」と言っていた。朝の回遊は特に良いらしい。
高い足場でチヌもシーバスも来てしまう。最近はタモを持つのが面倒なので、ゲストは遠慮したいところ…それでも釣ってみたい気持ちがある。
今回の泉大津のように、おそらく湾奥で、潮流が効きすぎない、ある程度濁りが入ったポイントでは良型アジが期待できると思う。界隈のアングラーには、ぜひともおすすめしたい。
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<井上海生/TSURINEWSライター>