今回は、富山湾の第二美丸さんから青物を狙いで出船したレポートをお届けします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荒木清)
第二美丸・田中船長に感謝
この時期は土日になると新潟~富山はブリジギング船で、予約がなかなか取れないです。この前の日、大人の事情で色々あり(笑)、ジギング出来る船をPM6時位から探し始めますが……、見事に満船。
PM7時位に船を発見します。そこは富山県黒部市にある、第二美丸さん。アメブロを拝見させて貰うと、ブリは釣れていませんが、ジギングで面白そうな所なので、早速電話。船長「こんな時間にどうしたの!?」と先に心配して下さり、事情を説明し、船の空き状況を聞くと「他のお客さんもいるけど、大丈夫だよ~。6時出船にしようと思っている」と快く対応して頂き、さらにブリ、釣れるか分からないけど大丈夫!?」とまで言ってくださり、気持ちがよかったです。
青物ジギング釣行へ
第二美丸さんでは今の時期、青物ジギングや五目釣りなどが楽しめます。特に五目釣りなどは、手軽にできるため、女性やお子さんなどにも人気が高い釣り物になっています。五目釣りでは、アマダイ、アオハタ、アジ、レンコ鯛、時にはマハタなども顔を出します。
今の青物ジギングでは、青物を初め、時期により根魚やフラットフィッシュ、タイなども混じるそうです。値段も手ごろで大人9000円女性8000円とリーズナブル。時間は午前6時間、午後便5時間です。
当日の様子
この日は、冷え込みがきつく、芯まで冷える寒さ。防寒対策をし、AM6時に出船です。外海に出ると……風が少し強く、波のウネリも結構あります。右に左にと船が揺れるため、落水と船酔いには注意をしながら、ポイントに進みます。

最初のポイントまで10分程度で、黒部沖からスタート。着いた場所は、陸地が程近い場所で、山には雪がうっすらと積り、最高の景色です。浅いのかな?と思いましたが……、船長に聞くと「水深は100~始めます」との事。
こんなに近くで!?とビックリ。さすが富山湾ですね。この距離で100mは凄いです。沼津の戸田を思い出します。
後半には、陽気もよくなり、ヒットが連発。前半~どうなるかと思いましたが、終わって見ればフクラギ爆釣劇と楽しませて頂き、ブリはダメでしたが満足の釣行だったのです。
青物ジギングのタックル
ジグは150~300gまでをチョイスです。自分は主にお気に入りと、オールマイティー型のジグ、例えばTGベイトとかを数個忍ばせておきます。あまり持っていくと、重たすぎるため自分は欲張るのをやめました(笑)。

活性が高い時は、よほど変なジグで無ければ、何でもアタックしてきます。それを取れるかが!アングラーさんの腕の見せ所だと思います。活性の低い時やバットコンディションなどは、アクションやジグ選択は必要かも!?知れないです。

「生地中橋」を通り富山湾へ
黒部港から出船する事、数分で生地中橋(いくじなかばし)に。この橋は、世界でも珍しい橋らしく、観光スポットなどにもなるほど。朝は開いてなかったため、船の帆を下げ通ります。

すごかったのは帰りですね、船が近づくと……なんと!自動的に開き、通り過ぎると、閉まるという凄い橋。上の道路には線路らしきものがあり、車を止めている様子です。

黒部沖でサゴシから顔出し
ポイントに着いて一投目。ジグを落とし→着底→スロー系のアプローチをして、5m上げたところで糸に変化が!そのままアクションを続けていると、ゴンッと竿が叩かれたと同時にギュンッとロッドが絞り込まれます。巻き始めると軽い……なんだろ!?と上げてくると細長いギラギラした魚体です。

サワラも美味しいですが、サゴシも負けてはいない美味しさがあります。脂の乗りは違いますが、自分は炙りか塩焼きが好きなので、血抜きをして氷の効いた、海水で持ち帰ります。
反応が出るが口を使わない
しかし……。後が続きません……船長も「この反応で食わんか!?」と自分に話しかけます。自分が「下手なのか、魚が食わないのか分かりません」と話すと苦笑い。他の方もヒットはしていません……。
船長も色んな場所でいい反応があれば船を止め、やらせていただきますが、ものの見事に粉砕です。たまに自分やお客さんにサバが数匹ヒットするぐらいです。ジグもブルテリアジグからシャクリ感が軽い、BEAT・KAIのゼブラグローをチョイス。フォールで見せるジグの中でも、このジグは好きで自分は愛用しています。
60m辺りを流した時です。中層辺りで竿がグッと抑え込まれ、引きは全然ありません(笑)。何々?と船長とZさん三人で、興味津々です。自分「白い……丸い……です」あっ!フグだ……。ダメ!移動します……と船長。上がってきたのは、サバフグです。船はそこからしばらく走り、入善沖辺りでストップ。水深は40~70mまで幅広く探っていく様です。
ベイトでジグを決めるのもあり
魚探を見せて頂き、反応がイワシ団子の様な反応が出ていたため、ジグを今まで、セミロングやロングに変えたりとしていましたが、ここでTGベイト180gの登場です。大きさは、大きいカタクチイワシぐらいでしょうか……。
サイズが小さく尚且つ重くし、早く沈め、フォールでのリアクションバイトやマッチ・ザ・ベイトなどを狙う作戦です。より小魚やイワシに近い大きさで、その様な魚を捕食している魚に、適したジグと言われています。

TGはご存知の方も多いと思いますが、ここで少し豆知識を(笑)。
フクラギが爆釣
後半になり、船長が「良い反応だからやってみてください」との事で、ジグは変えずTGベイト180gピンクシルバーで開始。着底→ゆっくり目のワンピッチ→止め(1.2秒)でやってみると、10m上でヒットです。魚探には10m~60mびっしりと反応が出ています。
もしかしたら、下のほうでブリいるかもしれない!と思い集中的に下の方を狙い、1時間位、粘りますが……ダメです。ここは切り替えて、フクラギを楽しむことにします。フクラギも食味が好きな方が結構いらっしゃいます。釣り方は、上のやり方でバンバン釣れます(笑)。
「残り時間20分だよ~頑張って」と船長。釣れたフクラギは、早々にお土産用と自分たち様に数匹確保し、後はリリースしていた時、船長がリリースするなら欲しいとの事なので、今度は船長様に確保します。
たった20分で20匹近く、全部で相当な数を(リリース含む)釣り上げお祭り状態です。今度は、船長分の魚の血抜き。船長も手伝ってくださり、船長が「釣り上げるのが早すぎて、アイコス吸えないよ(笑)」と軽く怒られながらも、順調に最後まで釣らせて頂き、楽しめたのです。
時間が遅いのにも関わらず、親切丁寧な対応。最後には気まで使っていただき、感謝の一言です。また、ぜひ乗らせて頂きますと約束をし、帰宅したのです。
新鮮なフクラギとサゴシを舌鼓

新鮮なうちにフクラギとサゴシはいただきます。サゴシも痛みが早い魚なので、もし時間を置きたい方は、置く期間によりますが、1週間ぐらいなら冷蔵、もっと置く場合は冷凍をお勧め致します。サゴシを炙りキッチンペーパーとラップで冷蔵又は冷凍で保存します。

捌き方は下手くそなのでお許しください(笑)。贅沢料理が完成し、どれも美味しく頂きましたが、その中のおすすめは、骨までカリカリに揚げた揚げ物。

ビールに最適です。皮を炙り、冷水でうまみを閉じ込めた、フクラギとサゴシの炙りも絶品です。

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<荒木清/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について第二美丸
出船場所:黒部漁港