私(筆者)は「動けるデブ」を自認する食いしん坊である。ところが、釣り場では休憩がてら小腹を満たそうという発想は全く無く、「釣り場に飯は持ち込まない、ご飯タイムは釣行の前と後」と決めている。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)
釣り場に飯を持ち込まない理由
朝マヅメが過ぎて魚の反応が薄れてきたタイミングで、ロッドを一旦置いて菓子パンやおにぎりを食べて休憩する釣り人の光景をよく見かける。深夜未明から車を走らせて釣り場に駆けつけ、ルアーマンの場合は朝マヅメに懸命にキャスティングを繰り返しているので、疲れも重なるしお腹もすくのはよくわかる。
しかし私はエサ釣り師。朝マヅメが過ぎても時間差でエサ釣りの場合はチャンスが続いているのである。ましてや自宅から釣り場までは2時間から3時間かけて訪れているので、波止上では一分一秒でも釣りに没頭していたい。だから私は釣り場には飯を持ち込まず、ひたすら釣り続けているのである。
エサ釣りをしていると、エサの付け替えや活きエサのケアなども重なって、時間は思いのほか早く過ぎてしまうこともあり、釣りをしている間は食事に気は殆ど回らない。
釣りをしているときはご飯を食べない(提供:TSURINEWSライター・伴野慶幸)深夜未明の車中飯
ところが釣りをしてない時は、元々が食いしん坊なので、実は釣り始める前から早々とお腹が空いてしまっている。
深夜2時、3時頃に現地入りして渡船の始発便や釣り公園などのオープンを待っているので、若干の仮眠をとるとはいえ、基本的には身体は起きているから、普通の睡眠時と違ってお腹が空いてしまうのだ。
波止上では物を食べない代わりに、深夜未明の車中で超早めの朝食を食している。コンビニでの弁当が基本で、時には夜のスーパーマーケットで見切り品の弁当を買って食べることもある。皆さんも健康のために、朝食はしっかりと摂りましょう。(←よくもまあしゃあしゃあとw)

和歌山ラーメンに舌鼓
釣りを終えると、帰り道で車を走らせているうちに昼食の時間となる。釣行後は遠征がてら、街中では普段食べることが少ないご当地グルメを楽しみたいという気持ちにかられる。
私の今の主なフィールドは泉州~和歌山間の沖防波堤や釣り公園なので、和歌山の釣行後は和歌山ラーメンに舌鼓をうっている事が多い。
私が訪れる店のひとつは、和歌山ラーメンを代表する「和歌山中華そば 井出商店」。ラーメン好きなら誰しも知っている超有名店、いつ訪れても昼時となると、待ち列に30分はゆうに並ぶことになるが、それでも食べたくなるオンリーワンの味に魅せられてしまう。

泉南の釣行後は天ぷらの船盛り?
泉佐野一文字やとっとパーク小島といった泉南の釣行後によく訪れるのは、「泉佐野漁港青空市場」。泉佐野漁港で水揚げされたばかりの多種多様な魚介類が昼2時以降に店頭に並ぶ漁港直結の強みを最大限に生かした買い物スポットだが、昼食スポットとしても魅力的である。
2階には定食屋、1階には海鮮丼が名物の店が入居しているが、私の昼食でのお好みはテイクアウトの天ぷら専門店。タイミングが合えば地場の魚を素材に使って揚げたてを食べさせてくれる。
ご飯は無くても天ぷらだけでも十分に舌とお腹は満たされる。船盛りで売っているので、量が多いと感じたらグループやファミリーで分けて食べるとよいだろう。

神戸元町高架下の伝説グルメ
最後に書き残しておきたいのが、現在は渡船禁止となっている神戸港・須磨・垂水の沖防波堤の釣行の帰り道に立ち寄っていた昼食スポット「丸玉食堂」。JR元町駅高架下に入居し店を構えていた台湾料理店で、幅広い層を魅了した有名店だった。
有名店と言っても、店構えや店内は美創という言葉とは全く無縁の薄暗く、衛生管理のボーダーラインの極極(?)の状態で営業していた、知らない人から見たら場末感漂う怪しい店ではあった。しかし、料理は何を食べても美味しいという、ハマったら抜け出せない魅力を備えていた。
名物の筆頭格はローメン(卵あんかけ焼きそば)であったが、私は肉がホロホロになるまで煮込まれた豚足と、平麺の焼きそば、豚レバーの八宝菜などが好みだった。
神戸港ほかの沖防波堤への渡船が禁止になったのが2022年1月、丸玉食堂が高架下耐震工事を契機に閉店したのが2022年6月。何の因果か運命のいたずらなのか、奇しくも同じ年に、丸玉食堂は今となっては叶わぬ夢、神戸元町高架下の伝説グルメとなってしまった。

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<伴野慶幸/TSURINEWSライター>