馴染みの魚から高級魚まで、多種多様な魚が狙えてお土産も嬉しいカカリ釣り。12月14日、いぶし銀チヌを求めて同じ会社の釣友と筏釣りを楽しみました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・かにおけ)
海香渡船でカカリ釣り
お世話になったのは鳥羽市の海香渡船さん。YouTubeも配信している人気の渡船屋さんです。今回も若い船頭さんが出迎えてくれて、釣友と2人、湾奥の筏へと渡してもらいました。

秋のシラサパターン
晩秋から初冬、この時期ならではの定番の釣法といえばシラサエビを使ったチヌの数釣りではないでしょうか。動きのアピールでチヌを誘い、釣果アップを狙える面白さがあります。
海上の表水温は12℃。先月のことを思うとかなり低下したものの、海の中はまだまだ魚が元気なようで、手始めのモーニングで投げ入れたシラサエビがいつのまにか瞬殺。早々にエサ取りを回避してチヌにアピールした方が得策と考え、ダンゴ釣りにシフトします。
ダンゴ釣りで快釣
ベースダンゴはいつものようにえさきちのブルーステージに煎りぬかを配合。アンコはマルキユーの激荒と素材工房の押し麦を交互に使用。つけエサはシラサエビとオキアミのローテーション。
高活性の状況ではエビをまとめて撒くのはもったいないので節約して1匹掛けです(笑)。ダンゴの水分は若干多めにしてエビを弱らせないよう優しく包み込み、水深に合わせて6、7回軽く握って底まで届けます。
この日の潮回りは大潮。
本命のクロダイ顔出し
初めはいつものようにチャリコやアジが掛かり、引き味を楽しませてくれます。私より先に始めた釣友はゲストと軽く遊んだところで早々にチヌを連釣!先を越されたという気持ちを抑え、こちらも負けじとダンゴを打ち続けます。
ようやくダンゴアタリが表れ、割れた瞬間にわずかな抑え込みが。思わず大合わせからのブルブル小刻みな引き。あまり確信が持てないままリールを巻くと、小さいながらも現れたのは本命いぶし銀!まずは結果を出すことに成功です。

以降もこんな感じでダンゴが割れてすぐに細かなアタリ、チヌか?フグか?それとも?判別が難しい中釣友と笑い合いながら一喜一憂。それでも2人してコンスタントにチヌを増やしていきました。
暖かい昼食に一息
海香さんでは冬季は練炭火鉢の貸し出しがあるので、是非これは利用したいです。普段の釣りでは昼食はおにぎりとかで簡単に済ますのですが、火鉢で沸かしたお湯を使って温かい食事をとることができます。今回もラーメンを食してほっと一息。寒い海上での醍醐味ではないでしょうか。

午後からもチヌが快釣
体も心も温まったところで午後もダンゴ釣り続行です。干潮の時間帯ではありましたが、海中の活性は衰えることなく、さらにアタリが頻発。チヌがより多く掛かるようになりました。

シラサエビの針掛けに工夫
シラサパターンでは、針の選び方、使い方に工夫が必要に思います。相手がチヌだからといって太軸の丈夫な針ではエビに負担をかけると思い、なるべくサイズの小さく軽い細軸の針を使うようにしています。
小さすぎるとすっぽ抜け、大きいと食いが悪くなる、難しい匙加減ですが、あれこれ思い巡らすのがまた楽しくもあります。
針掛けは尻尾のチョン掛けが簡単ですが、頬掛け、鼻掛けがエビの動きを妨げないので意識して実践しています。特に鼻掛けが食いがいいようです。ヒゲの奥の鼻先に針を掛け、エビの脳みそに当たらないように注意して、掛けた後にピョンピョン跳ねていればOKです。

釣友と合わせて45枚のチヌをゲット
アタリが途切れることなく、リミットの16時まで連釣。釣友と2人で45枚のチヌをゲットできました。
正直、合わせを躊躇した部分もあり、思い切って即合わせを続ければ数がもっと伸びたかもですが、これは今後の課題ということにさせてもらい、また次回も頑張りたいと思える楽しい釣行となりました。
チヌの出汁は絶品
元気なチヌは将来のためリリース、弱ったチヌのみ持ち帰って、翌日調理することに。
せっかくなら出汁をとってみようと捌いた後の頭と骨を一緒に煮込んでみました。丁寧にアクを取り、最後に酒と醤油を少し入れただけでこれがまた絶品!程よい油分とコクがありとてもおいしかったです。

釣って楽しい、食べて美味しいかかり釣り。今回もチヌの引き味、食味とともに十分堪能できました。
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<かにおけ/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について渡船 海香