今年も開幕した世界遺産知床からのサクラマス。冬の道東オホーツク海は流氷で眠りにつくが、羅臼はこれから熱いシーズンが始まる。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・前島宣秀)
シーズン開始のサクラマス釣り
昨年までは希望丸、第18喜共丸等が遊漁船として冬の間サクラマスを営業していたが、今年度から漁師やカラフトマスの渡船や熊ウオッチングを行っている昆布漁師も加わり賑やかな漁港になってくる。
渡船は3時間程度の出航ではあるが、群れが集まるXデーには面白そうである。昨年カラフトマスで乗船し颯琉(そうる)も参戦するとの事なので賑やかになりそうだ。
漁港は広く、たらこの材料であるスケソウタラのシーズンで職漁船の活気も凄いので、集合場所は事前に確認したほうが間違いない。
強風で出船が3時間遅れる
今回お世話になった希望丸の魚津船長に前日の朝に明日は何時集合?とLINEで問い合わせた所、ちょっと待ってと微妙な回答があった。
天気図や予報を見ると確かに微妙ではあるが、筆者が住む苫小牧から羅臼漁港までは車で7時間近くかかる。
自分へのささやかなクリスマスプレゼントで羅臼温泉に宿泊を予定しているので、出船かなわずならば温泉にゆっくり入って帰ろうと出発。昼過ぎに電話があり、6時半集合、7時出船の連絡が入り一安心した。
当日は5時半には乗船場に到着したが、漁港は雪が積もり風でさながらホワイトアウトの状態であった。車の温度計では氷点下5度、風からして体感は氷点下15度程度かと思う。

船には既に魚津船長が釣り人が滑らないように海水で雪を溶かしているので、挨拶して待ち合わせ時間まで車で待機していた。その後、出船が8時、9時、そして10時と3時間遅れでの出船が決まった。

ジグカラーの基本
早朝はゴールド系、特にレッドゴールドやグリーンゴールド、日中の太陽が高い時間帯はシルバー系、曇りや雨の時にはグロー系が定番とされている。
また、食しているベイトやご当地ジグは必ず情報を仕入れておくべきである。
なかなか本命が釣れない
若干風は残るが10時に出船が叶い、8名のアングラーを乗せて羅臼港を出船。前回の乗船時にキングサーモンを釣った方の同船を始め、ウトロの漁師や釣友の足寄のめぐみさんもばったりの再会、賑やかな釣行である。
漁場は近く、40mラインからスタートではあったが、釣れるのはホッケやスケソウ、ガヤばかり、するとトモの方で尾びれにかかったサクラマスがあがっていた。
それにしても、釣れない。これも自然相手、ジグを変えたり、棚や誘いを変えて引き出しを開いてはいるのだが。
待望のサクラマスをキャッチ
今回、ダイワBLASTSJ63B1と2を持ち込み、ジグの動きを変えてみた。リールはダイワのカウンター付き手巻きリールであるソルティガIC、そして電子ドラグの音色が心地良いティエラLJ ICをそれぞれPE1号、リーダー30lbとした。
そして、15時近くなり、船長からそれでは上げてくださいとアナウンスがあり、回収していると、ミヨシにいるウトロの船長に待望のヒット、それを皮切りにプチフィーバータイムスタート。めぐみさん、そして筆者も釣りあげ、初物ゲットで納竿となった。
これから熱いシーズンが開始され、筆者は往復14時間かけて週末通う日々が続く。

温泉でさっぱり
羅臼は知床峠に向かう冬季は通行止めになるゲート近くにあるところが源泉になって羅臼温泉に供給されている。地元の方々で管理されている熊の湯は無料でとても温まるが、何しろ熱く、釣りで冷え切った身体にはまず無理だろう。
源泉に一番近い陶灯りの宿らうす第一ホテルは日帰り入浴を受け入れており、源泉かけ流しが堪能できる大変おすすめな温泉である。
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<前島宣秀/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について希望丸
出船場所:希望丸乗船場