大型カサゴ交じりで数釣りが楽しめる厳寒期に入った。1月19日(小潮)、愛知県・南知多町師崎のすずえい丸で出船した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣)
冬カサゴ狙いの船釣り
カサゴ釣りの鉄板条件は「ナギと緩い潮回り」。当日はナギ予報で、第1条件と第2条件が重なるチャンスデーだ。私も基本は週末アングラーなので、いつもは第1条件のナギであれば上出来だと判断して釣行している。
同行者は友人の剛君と息子の結心君。高校生の結心君は、今年度から愛知県が導入したラーケーションを利用した。釣りは「家族と一緒に自然と仲良くなる」ものであり、正に学習(ラーニング)と休暇(バケーション)を組み合わせた愛知県発の新しい学び方・休み方の実現となるだろう。
釣り人を左舷に集中させる
乗船者が少人数のため、流し釣りの効率と効果を上げるために操舵(だ)室から視認しやすい左舷に並んでほしいと船長から指示があり、ミヨシ一番目の私から順に結心君、剛君と釣り座を構えて準備を進めた。
エサはサバの切り身と冷凍小ハゼが支給された。切り身は端にハリを掛けることで海中の回転を防ぐ。皮側から刺さないとエサ持ちが悪くなることも覚えておきたい。私は持参したハナマル冷凍サンマを適当な大きさに切って使った。
定刻の午前7時に出港。航程約40分で神島の南側に位置する西土合に到着。天候は曇り、海面はナギいでいる。

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リンク良型カサゴ浮上
「最近、攻めていないので魚がたまっていると思います。水深40mです。どうぞ」と説明および開始の合図。本日の目標は30匹だ。開始の合図に遅れることなく投入する。
隣とオマツリしないように留意しながら、オモリ着底と同時に仕掛けをたるませてハワせる。グングンとアタリ。23cm前後の良型カサゴだ。「釣れました!」と、少年アングラー結心君も同サイズをゲットしている。

本命がダブルヒット
第2投、オモリの着底と同時にテンションを抜いてやると、グググーンと大きなアタリがきた。手で少し巻いてハリ掛かりを確認した後に電動に切り替える。重みが心地いい。20cm強と23cm前後がダブルで上がった。
3投目も小ぶりながら20cm前後のカサゴを上げた。

ふわりとハワせて待つと、クンクンと小さめのアタリがきた。穂先がお辞儀してハリに乗っているので、そのまま追い食いさせると、さらにグングンと飛びついてきた。
手巻きで底を切ってからゆっくり電動で巻き上げる。ズッシリとした重みからうまく追い食いさせられたことを確信。水面下に大、小、小の赤い魚が見える。3重連だ。
ポイントの入れ直しや仕掛けの上げ下げに時間がかかるため多投できないが高活性は続き、午前8時30分すぎにこの日初めてカサゴが釣れない空振りだった。
ツ抜けを達成
ここで一息、入れ食いに夢中で数えるのも忘れてバケツに入れたカサゴがあふれそうになっている。カウントするとちょうど10匹でツ抜けしていた。
そのころからアタリが遠くなり、2匹を追加した午前9時ごろ「食いが落ちてきました。伊良湖水道まで大きく移動します」とアナウンスが入った。
移動中に結心君が何匹釣ったかと聞いてきた。12匹だと答えると「僕は13匹です!」とうれしそうにほほ笑む。「少年アングラーに負けんように頑張るぞ」と返し、お互い笑い合った。

特大カサゴを手中
航程約10分で伊良湖水道の神島寄り、神島から見て北東くらいに位置する丸山出しに到着した。「潮が緩むまで水深60mから80mのポイントを少しずつ移動しながら探っていきます」と説明があった。いきなり「きました!」と剛君がサオをしならせ、25cm前後の特大カサゴを釣り上げた。
次の流しで結心君が、その次の流しで私が特大カサゴを釣る。その後もポツリポツリと粘り強く良型を仕留めていく。西土合と比べると型は良いが、連発はなく拾い釣りだ。
移動ポイント先でも本命が揚がる
午前10時前、「思ったより食いませんし、潮が緩み始めたので移動します」と小移動となった。航程約5分で伊良湖水道の神島寄り、最南端エリアに属する浅間出しに到着した。
午前10時10分に再開。
大きいカサゴほど警戒心が強く、トントンとオモリで底を頻繁に小突くような誘いには乗ってこない。一度オモリが着底したらイトのテンションを緩めて自然にエサを漂わせる。
船は順に移動していくので、それに合わせて仕掛けを入れ直す際もオモリを置き直すようにゆっくり静かに探ることがコツだ。この釣法がドンピシャで、浅間出しでも23cm前後を2連発するスタートを切った。
特大サイズのダブルヒットも
「鬼頭さん、写真撮影ですよ!」と剛君が呼ぶので見ると、特大をダブルゲットしている。このポイントは口を使う魚がたくさんいるようだ。その感触通り、丸山出しより短い間隔でアタリがあって楽しい。
私は自作仕掛けのためハリスが縮れたり、根掛かりで切れたりするとすぐに新品の枝に交換できる。それが奏功してスコアを重ね、午前11時前にはダブルツ抜けに届いた。
トリプルヒットで目標達成
午前11時45分、ガガンと大きなアタリで穂先が入った。アワせずに追い食いさせると、グググーンとさらに強く引き込まれた。
25cm前後の特大カサゴのダブルを期待したが、上がったのはそれを上回る特大の3重連! これでキープサイズが30匹となり目標を達成した。

あとは残り1時間強で10匹釣って40匹に乗せたいが、仕掛けの上げ下げに時間がかかるし、ちょっと厳しいかなぁ。
下げ潮が強くイトが斜め後方に入るポイントでは、オモリの横引き(ミヨシ方向へオモリをゆっくり引きずる)をしたり、潮が動かないポイントではハワセを大きくしたりと、いろいろと工夫してカサゴを拾った。
良型中心の釣りに満足
午後0時45分、最後に1匹釣って有終の美を狙ったが力およばず、35匹で終了時間の午後1時を迎えた。40匹到達は甘くなかったが、良型中心の大釣りに大満足。25~27cmの特大1割、23cm前後の良型4割、20cm強4割、20cm弱が1割だった。
少年アングラーは23匹、剛君は21匹とダブルツ抜けを達成した。後半戦に生じた結心君と私の差を考えると、仕掛けと釣り座だと思う。
手作り仕掛けは手間が掛かる分だけ質は高いし、ハリス交換も容易だ。釣り座に関しては、今日はミヨシが良かったのだろう。

最終釣果
キープした釣果はカサゴ17~27cm35匹。船長いわく「今年はカサゴの魚影が濃い。
天気とよく相談し、伊良湖沖に出られる波の穏やかな日を選んで釣行すると、大型交じりの好釣果に恵まれる可能性が高くなる。さらにその日が小潮、長潮、若潮の緩い潮回りなら最高だ。防寒対策をしっかりして楽しんできてほしい。

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<週刊つりニュース中部版APC・鬼頭佳嗣/TSURINEWS編>
▼この釣船についてすずえい丸 この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年2月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。