この日は2月の中旬、この前4日間ほど時化(シケ)で出られていないとの事で、期待半面、不安も半面です(笑)。前半は雪がちらつき、ウネリもあって釣りづらく、不安もありましたが、そんな不安もイカが乗ると消えました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荒木清)
当日の様子
朝4時、新湊マリーナに着くと港内は凪で、風もなく良い感じです。この日の予報は曇りで大潮、干潮9時05分・満潮15時53分。港から出ると海況が一変します。ウネリと風が出て、船も進みにくい感じです。ゆっくり船は進み、ポイントまでは約40~50分。ポイント近くになり、一気に船も加速し進みます。

タックル
タックルは直結仕掛けを2つ用意。

割り箸で作ったツノを使った仕掛けも用意しました。

直結仕掛け攻略
この日はウネリがあり、風とウネリのダブルパンチ。本来ならバレにくいブランコ仕掛けを使うのがセオリーですが、自分はあえて手返し重視の直結仕掛けにします。
ウネリだとバレやすい直結仕掛けですが、そこは敢えてチャレンジ(笑)。ブランコだと魚に邪魔されやすくなります。
また、風が強い日では、風に煽られてハリスがふけたりしてやりづらい一面もあります。手返しも悪くなる一方、バレにくいと言う最大のメリットも。
その反面、ウネリがある中での直結仕掛けは、バレやすく難易度が高く、非常に難しいです。難易度は高くおすすめしませんが、面白さはあります。

AM6:40分釣りスタート
まだ少し薄暗い6:40分船長が船を緩め「はいどうぞ~」と一声。プラヅノが一斉に宙に舞い、海に落ちていく様は何とも言えない光景です。いつも思うのですが、釣りの第一投目はドキドキします(笑)。初心者のZさんにはブランコをおすすめしたのですが、直結仕掛けで勝負との事です。

シケの中でもイカの機嫌は上々
この日はすこぶるイカの機嫌がよく、開始30分でヒットです。投入→着底→しゃくり上げ→ヒット。着底直後にあたるパターンが前半は多かった気がします。
落とし込みでの前アタリが出ることも多く、落としている最中に、竿先がブルブル震え、着底と同時に乗ることもあります。他のパターンは、落としている最中に、棚の手前で糸ふけができ、着底前に乗っているパターン。

移動するたびに連掛け
AM8:30、船長が船を移動させると、面白いように掛かるスルメイカ達。2点掛けはもちろん4点掛けもあり連発です。ここまでくると笑いが止まりませんね(笑)。写真を快くOKしてくださった、Kさんご一行も満面の笑みで「これ面白い」と話します。久しぶりの釣りだっただけに、最高の1杯そして、楽しい釣行に恵まれてよかったと思います。

ニギスも登場
富山湾ではスルメイカ釣りをやっていると、たまに掛るのがニギスです。干物や塩焼き、フライなどが美味しいです。自分は白身でホクホクの塩焼きが美味でお勧めです。ちなみに秦誠丸さんでは、スルメの他に、ニギス釣りもお願いすれば、やってくださる場合もあります。

中盤・爆釣モード突入
中盤から後半にかけ爆釣モード全開です。入れるたびに釣れるスルメイカ、Zさんも夢中になり、次から次にヒットさせます。棚でスルメイカの群れが掛かり、120号のオモリが持ち上げられ、糸ふけが出来ての即合わせや、落としている最中に竿先に【ブルブル】とイカからのシグナルが来て、水底に着きしゃくり上げると竿が持ち上がらないなど、スルメの4点掛けが連発。ビール瓶サイズが掛かった時は、シーボーグ150jが多少パワー負けするほどの引きです。これが最高に楽しいです。

頻繁に棚が変わるスルメイカ
スルメイカの棚ですが、一投一投の棚が変わる事があります。ベイトを追っかけているのか?何かに追われているのか……。この日も棚が頻繁に変わります。120mの棚が次入れるときは90mに、本当に聞いていてビックリします。もちろんその間の棚でも、釣れるときもありますし、もっと浅い棚で釣れるときもあるので、釣れていないときは、色々試すのも手です。
他の釣り物もそうですが、金山船長は本当に上手です。何回もお世話になっていますが、今までの経験がそうさせるのか、何もしてないように見えますが、釣るのです(笑)。引き出しのレパートリーも多い船長。船長のやり方を見ていても楽しいですし、経験になるので、自分はコソコソ見ていたり、たまに色々な事を聞いたりしています(笑)。

割りばしヅノに4点掛け
同船のお客さんのリクエストもあり、割りばしヅノを使うことにします。一投目…不発。二投目…、仕掛けが底に着き、しゃくり上げた途端にすさまじい重みでリールもドラグが効き、電動リールがうなりを上げます。
ウネリも多少残っていた為、糸を緩めると即バレてしまう危険性があるため、慎重にやり取りします。
Zさんも「すご~い!」と興奮。割りばしヅノは本当に釣れます。自分で作ったイカヅノは自分で加工しているだけに、愛着も湧きます。

スルメイカが乗った瞬間と、上げてくるときのドキドキ感が病みつきになるスルメイカ釣り。今回は2月ですが、3月の中盤に、もう一度お邪魔する予定なので、天候に恵まれて釣りができると嬉しいです。

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<荒木清/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について秦誠丸
出船場所:新湊マリーナ