桜が咲き誇り、気温も上昇。いよいよ渓流釣りのベストシーズンが近づいてきた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)
長良川水系で渓流ルアー釣り
釣行日は4月10日。天気は快晴。前日までけっこうまとまった雨が降り、そのせいで一緒に出かける予定だった仲間のフライマンは今回の釣行を敬遠。単独での釣行となった。
目的地は長良川水系。道中、高速道路から見下ろす長良川は増水しているものの濁りはなし。これなら釣りに支障はなさそうだ。
現地に着くと、先行者はなし。早速準備に取りかかる。今回のタックルは、ロッドがテンリュウ・レイズ4102S-UL、リールはシマノ・ヴァンフォードC2000SHG。

釣り始めは小型メイン
しばらく林道を歩いてから入渓。先発ルアーはもののふ45S。キャスティングの勘が狂っていないか確認しながらあちこち投げてみる。久しぶりの渓流用タックルだが、キャスティング精度に問題なし。それらしいポイントにどんどんミノーを打ち込んでいく。
例年ならすぐに小型のアマゴが出てくれるのところだが、チェイスはあるもののなかなかフッキングしない。しばらくするとちびアマゴをキャッチ。うーん小さすぎる。しばらく釣り上がって今度はかわいいイワナ。

作戦変更、狙いをイワナへ
釣り上がりながら今日の釣りを修正していく。水深の浅い瀬からはほとんど反応がない。そしてアマゴは小さい上にチェイスしてきてもなかなかヒットにつながらない。
すると作戦変更が効いてようやくまともなサイズのイワナをキャッチ。しかしいつものペースには遠く及ばない。あまりに反応が少ないので、「あそこに入るか」と支流の沢に入っていく。ルアーはレイチューンDP45RSに変更。すると急に魚のチェイスが増えてきた。小さな沢なので魚の反応ははっきりと目視できる。ちょこちょことイワナを釣り上げながら核心部へと向かう。

例年尺がらみのいいサイズが釣れる落ち込みを狙うとすぐにヒット! 周りは障害物だらけなので一気に抜き上げる。無事キャッチできたのは27cmとまあまあサイズのイワナ。

お腹パンパンのイワナが登場
釣り上がって行くにつれだんだんと流れが細くなり、そこかしこに倒れている木の枝が邪魔になる。ポイントも狭くなり、近距離を正確に撃つ超接近戦となる。時には「こんなとこ無理だろ」と思えるようなところにも無理やりルアーをねじ込む。着水してワンアクションできればヒットチャンスはあるものだ。

どんどん釣り上がって行くと、お腹がパンパンに膨れたイワナをキャッチ。「何食ってるんだろ?」と思っていたら、消化されたカエルかサンショウウオと思われるものを吐き出した。食えるものは何でも食う。イワナの獰猛さを改めて感じる。

もうこれ以上上流に魚はいないかなというところで引き返す。この時点で釣果は30匹。そのまま終了でも良かったが、「まだ時間あるな」と本流筋をさらに釣り上がってみることにする。
尺イワナヒットも…
大場所だけを叩いてどんどん上流へと向かう。通い慣れている川だけに、いくつか大物が出そうなポイントが頭に浮かぶ。尺近い魚を2匹掛けたが、残念ながらどちらもばらしてしまった。
そして一番大物が出そうなポイントに到着。大きな岩の下がえぐれていて水深もあり、ルアーを引く距離もある程度とれる絶好のポイント。手前に横たわっている木の枝が少し邪魔だ。1投目、もののふ45Sを流れ込み付近へ、しかし反応はない。
「あれっ?いるよね」ともう1投。でも出ない。「それなら」と流れの緩い方へ投げてみると、太くてでかいイワナが出てきてヒット! 「35はあるぞ!」とドキドキ。ところがそいつは一気に手前に走り、邪魔だと思っていた木の枝の下をくぐって猛ダッシュ。大慌てで近寄って引きずり出そうとするが、魚に掛かっていなかったフックが木の枝にフッキングしてしまい、そいつが大暴れしたところでフックアウト。

最終釣果は35匹
なんとか気を取り直し、尺イワナを求めてさらに釣り上がっていく。ところが期待していた大場所はかなり埋まってしまい、もはや大場所とは言えない規模になっていて残念。そこでは25cmを1匹のみ。その少し上流にあった2か所の大物ポイントでお仕舞いにしようと上流へ。1か所目で1匹。「さあ最終ポイント」と思ったらそこも埋まっていてお仕舞い。
最終釣果は35匹。歩いた歩数15000歩。車に戻る頃にはもうヘトヘト。次は新緑の頃がいいかな。山菜も取りたいし。
釣果に繋がったポイント
今回の釣行では、ルアーはある程度水深があればもののふ45S、浅いポイントや小さなポイントではレイチューンDP45RSをメインに使用した。
ルアーはその特徴をよく知ってうまく使ってやれば、実力を発揮してくれる。状況に合わせて使える得意なルアーをいくつか持っていれば、きっと魚は応えてくれる。自分がよく通う川に合わせて、切り札となるルアーを探してみよう。

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<杉本敏隆/TSURINEWSライター>