アジの適水温は15℃~24℃くらいだ。暑いのも寒いのも嫌う魚だが、下限は14℃または13℃くらいまでは何とかなる。

春は産卵を意識した良型の回遊時期だ。海水温を見ながらちょこちょこと今年も見て回ってきた。しかし適水温ちょっと前の4月、今年は姿を見ない。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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4月の湾奥アジング、ほぼ無釣果

この記事を書いている4月16日現在、大阪湾沿岸の海水温は13.5℃。アジの適水温に近い。春のノッコミパターンのアジが来てもよさそうなものだ。産卵を意識したアジが時合いに接岸し、居着きのアジも宵の口から活動を始める。

しかし個人的に捉えられていない。

この4月はチヌが好調で、シーバスもよく釣れる。アジがベイトになっているわけではなさそうだが、毎釣行チヌが3尾以上も釣れているので、「そろそろアジもか?」と期待する気持ちが膨らんでいた。3月末から、あっちこっち探し回っている。

しかし、2月にまぐれで食った以外、アジはまだ食ってこない。回遊がないのだろうか?

4月の大阪湾奥アジング釣況 適水温一歩手前もシーズンインはバチ抜けからか
4月の大阪湾奥アジング釣況 適水温一歩手前もシーズンインはバチ抜けからか
マグレのアジは参考にならない(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ロケーションごとの調査結果

いつもは湾奥べったり居着きの私だが、この早春はアジを求めてあっちこっち動いた。昨年冬から2月くらいまでアジが釣れ続けた異例のシーズンだったので、もしかしたら春もいいんじゃないかと、期待を持っていたわけだ。

ロケーションごとに、アジその他の釣果は次の通りである。

湾奥はチヌだらけ

まずはメインフィールド、南港から泉大津にかけた大阪湾奥。

ここでは、アジはほとんど無釣果だ。2月にメバリングでまぐれで釣ったきり、本式のアジングでじっと時間をかけても触りもしない。おそらく足元のボトムだろうと張って練り歩いて釣ってみたが、すべてチヌになってしまう。

4月の大阪湾奥アジング釣況 適水温一歩手前もシーズンインはバチ抜けからか
4月の大阪湾奥アジング釣況 適水温一歩手前もシーズンインはバチ抜けからか
チヌだらけの湾奥(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

アジはあまりチヌにビビる魚ではないので、単に不在なのだろう。

泉南は小メバル多め

こちらは適水温から3℃前の、12℃台での調査となるが、やはりまぐれで1尾釣ったきりとなった。夜遅くにかけて浮上してくるメバルを狙った釣行だったのだが、メバルもそんなに釣れなかった。

地元の人に聞いたところでは、4月は小メバルがよく釣れているらしい。泉南は大型のゲストが少ないので、もしかしたらアジの回遊が少し早いかもしれない。

常夜灯下はタケノコメバル

アジがきやすい常夜灯下を、いくつか釣り歩いた。最南端では深日港、北では垂水漁港まで足を伸ばしたが、ここでもアタらない。メバルは小さいヤツが釣れるが、レンジを刻んで下まで見ていくと、表層と中層は空っぽで、下にいくとカサゴとタケノコメバルが食う。

ライトロックにはいいが、アジングはまだ難しそうだ。ちなみに、すべてのエリアで私はメバルに浮気せずにアジング集中で行っているので、おそらく今は、全面的にダメ・・・・・・。

バチ抜けまでお預け?

ここ数年、アジにバチパターンがあることを知った。ノッコミで汽水域にバチを食いにくるアジを待つべきだろうか?確実にベイトが絞れるのはバチパターンなので、定点観測で釣るならリバーアジングがいいかもしれない。

バチ抜けまでお預け、か。ただバチ抜けになるとシーバスもメバルもホットになるので、ちょっと釣り悩んでしまう。そして春のアジは決して回遊が保証される魚でもないので、なんだか、そんな片思いを続けるのも辛い。

4月の大阪湾奥アジング釣況 適水温一歩手前もシーズンインはバチ抜けからか
4月の大阪湾奥アジング釣況 適水温一歩手前もシーズンインはバチ抜けからか
バチ抜けが待てない(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ガチ勢は時合いから探し回るべし

私もなかなかアジングに賭ける男だが、最近はメバルにぞっこん。ちょっとガチ勢とは言えなくなってきた体たらくである。

しかしかつて心を燃やした者として、春の回遊アジは絶対に「夕マヅメから」という鉄則も知っている。空振りも覚悟できる人なら、夕刻の時合いには有望ポイントに張り付きたい。

時合いを打つなら、必然的にアジの回遊の通り道となるミオ筋や、水道を狙おう。この時期はアタリを出すことがまず大事なので、大きめのワームを使って索敵し、距離を詰めていく。

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<井上海生/TSURINEWSライター>