LTで大アジが釣りたい! ということで金谷に出かけてきました。当日は終始アタリが途絶えなかったことに加え、朝一と終了間際は船中40cmオーバーが連発! 大満足の釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
金谷沖の「金アジ」釣り
最近、「金アジ」という名前をよく聞くようになりました。金アジとは、ズバリ脂のノリが良い金色に輝くマアジのこと。エサが豊富な東京湾の根に居つくマアジは回遊をさぼっているため、運動不足状態となり「デブで脂のノリが良い」なのだそうです。
そんな東京湾のアジの中でも金谷沖のそれは、金谷の頭文字と相まって特に有名。金谷港がある富津市内には、金アジをうたったアジフライを看板メニューとしているお店が点在しており、週末はこれを目当てに訪れる観光客で交通渋滞が起こる程。美味さは折り紙付きです。そんな美味しい金アジを求め、金谷へ出かけてきました。
朝イチは大アジ狙い!
船宿に予約を入れた際「6時集合の7時出船」とのことだったので、6時に船宿がある金谷港に到着すると、既に筆者(と同行者)は最後。自動的に釣り座はコマセ釣りでは不利なミヨシに決まりました。
この日はGW真っ只中の4月29日ということもあり、光進丸のアジ船は3隻出しで全て満席。「人のまきエサは自分のまきエサ」……今日は皆さんのためにせっせとまきエサワークを頑張ることにします!

出船1時間前には既に全員集合。外房や常磐の船なら「GWだし、道が混むから早く行って早く帰ってこよう」といった理由で出船するパターンですが、金谷では漁協の取り決めにより7時にならないと港から離れることができません。(5月以降は6時に変更)そのため、みなさん船でゆっくり準備。
イソメを1cmにカットしたり、朝ごはんを食べたり、お清め?を飲んだり。

「30mから25mまで探って、根に気をつけて」とのことなので、仕掛けを投入し、ある点(タナ)でまきエサを撒いてそこで仕掛けを止めるのではなく、指示ダナ(ライン)に、線状にまきエサを撒いて仕掛けを通過させる「ライン引き釣法」を実践。
常に仕掛けを上へ動かす「攻め」のこの釣法は、アタれば魚の上あごにガッツリ掛かるので、バラシやすい大アジ相手には最適。何度か空振りのまきエサワークを繰り返すと、その頑張りが実ったようで……右横の同行者がヒット! 1匹目は惜しくもばらしてしまいましたが、立て続けにアタッた2匹目は無事取り込みに成功! 獲物は目測40cmをゆうに超える大アジでした!
同行者の釣り方を見ていると、ライン引き釣法ではなく、まきエサを出して仕掛け分巻いて待つ、といった基本中の基本釣法。周りを見渡しても、どうやら朝イチの時間帯は「仕掛けをあまり動かさない」といった方法でアタリが出ている様子でした。早速筆者もそれに習います。
東京湾LTアジ釣り攻略の新潮流『ライン引き釣法』ってどんな釣り方?
大アジ&クロダイが連発!
釣り方を変えて指示ダナを探ると、筆者の竿にもようやくヒット! いきなり竿がひん曲り、そのまま電動リールのスイッチをオン。2号ハリスが心配になる位の強烈な引きだったので、いなしながら丁寧に寄せ、同行者のタモアシストで何とか船中へ引きずり込む。
1匹目はお腹パンパンのクロダイ!(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)最初の獲物は、なんと50cmのクロダイでした! そして次のアタリでハリスが切られ、躊躇なく3号ハリスの仕掛けにチェンジ。
中盤は数釣りのポイントへ移動
アタリが船中ポツポツとなってきた所で船長「ちょっと深い所へ行きます」とアナウンス。船は15分程走って、手巻きリール組にはちょっと辛い水深50mのポイントへやってきました。しばらくしてまきエサがききはじめると、竿を動かしている人は20~25cmクラスを、ダブルを交えつつコンスタントに釣りだす。
このポイントでは、どうやら最近流行りの線状にまきエサを撒く釣法「ライン引き釣法」が圧倒的に有利の様子。しかし筆者と同行者は……既にお土産十分とばかりにのんびりモード。頑張って竿を振っている人達の半分位のペースで数を重ねていきます。
因みに、筆者が思う金アジの最も美味しいサイズは、大アジよりもむしろこのポイントで釣れる20~25cmの中アジ。「美味しいアジの刺身が食べたい!」という方は、こういう時こそ頑張ってください。
後半戦は大アジ&サバ!
中小アジで船中のクーラーボックスが潤ってきた所で、船長「試しに大アジがでる所に行ってみます」とアナウンス。「試しに」の一言がちょっと気になりましたが……既にお土産は充分なので、残り1時間半は再度3号ハリス仕掛けに替えて頑張ろうと決意。皆さんのためにミヨシの筆者はせっせとまきエサワークからはじめます。
こんなアジをLTで釣ります(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)すると、2投目からズドンと大アジのアタリ! 朝イチよりも若干サイズは落ちますが、35cmオーバーが顔を出してくれました。そしてこの時間帯になると、貸し竿組もアジ釣りに大分慣れてきた様子で、バラシを混じえつつ大アジを次々と取り込んでいきます。
しかし、このポイントでは朝イチのクロダイのかわりにサバが混じってしまい、お祭りが頻発。しかし、これはアジ釣りにおいて避けて通れない道。こういう時はお互い協力しながら切りぬけましょう。
最終結果
アジは35cmオーバー13匹含む32匹。ゲストに46~50cmのクロダイ3匹とマサバ3匹。35Lクーラーが7割近く埋まりました。因みにトップは64匹とのことでした。
クーラーボックス容量は30L前後は必須(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)クロダイも美味しい!
2年前までは、この時期クロダイを本命、大アジを準本命にしていた船もある程、ここの海域のクロダイは釣趣として、またお土産としても魅力のあるターゲット。クロダイってあまり美味しくない、というよりも、臭くて不味いというイメージをお持ちの方って結構多いと思いますが(筆者もその一人でした)、金谷沖のクロダイは全くの別物といっても過言ではありません。
同行者は「チヌ針仕掛け」を持参(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)アジ船の場合、船長の「根掛り注意」がアナウンスされるポイント限定になってしまいますが、釣れた際には是非しっかり血抜きして持ち帰ってください。同型のマダイに負けない位美味しいですよ!
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<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について光進丸
出船場所:金谷港