「ジグヘッド単体」通称「ジグ単」。もっとも簡単なルアーフィッシングの仕掛けといっていいだろうが、奥は深い。

ワームがずれないようにはどうすればいいのか?ワームを長持ちさせるのには?今回はそんな、少しマニアックな部分に踏み込んでいきたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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ジグ単リグをひと工夫

ジグヘッド単体は簡易なリグだが、簡易であるだけに、もっと簡易にしたいという欲も出てくる。というのも、一丁前に、わりとトラブってくれたりするのだ。

ジグ単の最大の困らせどころとして、ワームとジグヘッドのナマリ部分が開いていると魚が食わない、という点がある。ちょんがけでは食うのだが、正式にワームをヘッドに装着しようとして、筆者の感覚ではワームとヘッド部分の隙間が1mmでもあるとダメなのだ。

そんな愛らしい、憎らしいのような点を克服するためには、ワームを固定するしかない。

ワーム固定のためのコツ

上述のようにワームをナマリ部分に密着させるために、ワームを接着させてやる。用意するのはパーツクリーナーと、接着剤だ。

まずは、ワームとナマリ部分を脱脂する。油分を抜くという意味だ。

ワームのズレ防止&破損ワーム徹底活用術 ライトゲーム愛好家が実践!
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パーツクリーナーで脱脂(提供:TSURINEWSライター井上海生)

パーツクリーナーで脱脂

パーツクリーナーは車用でも何用でも構わない。そいつを吹き付けて、ウエスで軽く拭う。

続けて接着剤を用いて、くっつける。少量でいいので、しっかりと密着させる。

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ワームを接着剤で固定(提供:TSURINEWSライター井上海生)

以上。

なんとも簡単だが、面倒くさいといえば面倒くさい。頻用リグだけこのようにしておこう。今回実際に固定させたのは、1gのワームに2.5inchのワーム。アジングのサーチベイトに使う、かなりオーソドックスなリグだ。こいつは有用である。

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密着させて完成(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ワームがずれない恩恵は大きい。「ズレてるから釣れないんじゃないか?」という不安を減らせるからだ。

ワームキーパー自作も

ジグヘッドには、軸部分に、ワームキーパーが付いているものもある。

ワームのズレ防止&破損ワーム徹底活用術 ライトゲーム愛好家が実践!
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ワームキーパー(提供:TSURINEWSライター井上海生)

この真ん中の小さい球が、ワームキーパーだ。気に入ったジグヘッドにワームキーパーを取り付けたいなら、自作する方法もある。なんとも簡単な方法で、PEラインをくるくると球場に巻き付けて、接着してしまえばいいのだ。

長持ちさせるためには

さて、続けて、ワームの延命法を考えてみる。ライトゲームのワーム単価はおよそ80円が平均(筆者の感覚)。1釣行で10個失くすとメタルジグ1個の紛失に値するので、一応節約も考えたい。

ワームのどこが傷んでくるかといえば、まず、ハリを差し込む頭部分だ。ここを刺し毀してしまう。魚のバイトで尾をちょんぎられることもある。

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魚のバイトで折られたワーム(提供:TSURINEWSライター井上海生)

先日の釣行でこんなことになってしまった。このワームは2inch。これくらいならまだ再利用できる。短く切ってしまえばいいのだ。

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カット(提供:TSURINEWSライター井上海生)

頭部分をカットする。

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つけ直して再利用(提供:TSURINEWSライター井上海生)

カットして付けた。1.5inchくらいか。ちなみにこのワーム、既定のサイズで1.5inchも販売されているので、そういう意味でもOKだろう。

ふだんから頭部分のカットは積極的にした方がいい。

というのも、ワームの頭部分の刺し毀しで、ズレが頻発するからだ。いずれ捨てる運命をたどるものなので、そのたびズレを直してやるのもナンセンスというものである。

サビキ針のトレーラーに活用

もうちょい使いましょうか。ワームの単価をフル活用しようというなら、チビってしまったシケモク以下みたいなワームでも、まだ使える。それが、サビキ針のトレーラーワームにするという方法だ。

ティンセルがハゲたサビキは、用をなさない。魚が反応しない。それがどうだろう、なんとワームをつけると、魚が再び反応するのだ。このときに新品ワームは必要ない。むしろ齧られまくるので、新品のワームはもったいない。瀕死状態のワームを、ここで使ってやる。

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サビキのトレーラーに(提供:TSURINEWSライター井上海生)

こうしてワームは寿命を迎える。

固定してストレスなく使い、刺し毀したらリサイズし、瀕死となるとサビキのトレーラーに。お小遣いアングラーの執念というべきか、こんな豆知識も知っておくとまさしく損はしない。

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<井上海生/TSURINEWSライター>

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