4月10日、憧れのビンナガ(ビンチョウ)との出会いを胸に、初めてのトンジギに出撃!三重県・紀北町引本浦のエヌテックマリンにお世話になった。この日のタックルはフィッシング遊FLD名古屋北店のレンタルタックルサービスを利用した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・上森菜月)
エヌテックマリンでトンジギ釣行
電話で予約する際に、予備タックルもレンタルしたいと聞いたが、残念ながらトンジギ用タックルは電動ワンセットしかないとのこと。それならばと他数店舗あたってみたが不発に終わる。
仕方ないと諦めていたが翌日エヌテックマリンから連絡があり、なんと急きょトンジギ用レンタルタックルをもうワンセット用意してくれたとのこと。あまりのことに、このときの驚きと喜びは筆舌に尽くしがたい。良くしていただいたスタッフさんたちのためにも、これは釣るしかない。

トンジギ用タックルは青物タックルでも代用可能だが、特にこれからはキハダも交じってくると心もとない。専用タックルも出ているが、汎用性がないためトンジギ初めての人、年に数回釣行の場合はレンタルサービスをおすすめしたい。
当日のタックル
ロッドはダイコーTR‐VS63/4ショートジャーク、リールはダイワシーボーグ500J。今回はこちらをメインに使用した。
予備ロッドはメジャークラフトクロステージCRXJ―B58/5、リールはダイワブラスト4500H。ラインとリーダーはともにダイワUVFソルティガデュラセンサー8+Si2の4号300mに、リーダーは20号フロロカーボンラインだ。
ジグのセッティング
ジグはクレイジーオーシャンのトンボジグブルー夜光250gに、尾ビレ部分に今回の秘密兵器、ひれピラをセットした。ひれピラは安心の日本製。ルアーに装置するとシリコンでできたヒレがピラピラと動くようになっており、さらにルアーのポテンシャルを高めることができる。
今回は尾ビレにそのまま使用したが、カットして腹部分に取り付けたり、水面やフォール面に対し平行、または垂直に取り付けたりとカスタムをすると、飛距離落ちやフォール速度の低下を抑えることも可能だ。
手持ちのルアーや海況に応じてアレンジしたい。こちらはネット販売のみのため、公式ショップまたはアマゾンでの購入となる。
スイベルはシャウト!フィッシャーマンズツールのパワフルBBスイベル5番にカルティバスプリットリングウルトラワイヤー7番。
フックはカルティバジガーミディアムブルーチェイサー11/0と、ジガーミディアムショートチェイサー9/0をリアとフロントに1個ずつセット。巻きで食わせる場合はフロント、フォールで食わせる場合はリアのどちらかに付けてもOKだ。
釣行開始
タイミング良くクジラの潮吹きなども見ながら1時間ほどでポイントに到着。波はなく、潮も流れず午前中勝負。コンディションはお世辞にも良いとはいえないが、とにかくやってみなければ始まらない。
誘い方や電動リールの調整などは、エヌテックマリンの中井船長直々に細かくレクチャーしていただき、いざ実釣。
慣れない電動リールでのジギングにギクシャクしていると、同船者にいきなりヒット。上がってきたのは本命ビンチョウ。その後も熟練のアプローチでバイトを取っていく。30~80m付近を回遊しているとのことなので、そこに目がけてジグを落とす。

ビンナガをキャッチ
同船者にこの日3匹目が掛かったと同時に、突然ラインがふわっと浮いた。食った!電動リールを一瞬フル巻きにしてエレクトリカルアワセが決まる。はやる気持ちを抑えながらジワジワ巻き上げるが、魚が船を見るやいなや再び走りだす。浅場で掛けた魚は体力があり余っているようだ。

ラスト数m、お互いの体力勝負となり、先にバテたのはビンナガ。夢見たマグロとの対面であった。その後は沈黙の時間が流れ、ポイント移動を繰り返してラスト流しとなった。

ビンナガ複数安打に満足
同船者にアクションのコツを教えてもらい、次は巻きで狙う。少し動きに変化をつけ巻き上げるとヒット。今度はしっかり誘い、バイトさせることができた。

全身ガクガクになりながらも無事2匹目を釣り上げることができ、クーラーもパンパンになったのでこの日は納竿。初めてのトンジギ、ボウズ覚悟で挑んだが、中井船長と同船者の指導でなんとか本命をゲットすることができた。
トンジギは電動リールがおすすめ
今回は電動リールを使用したが、釣具店によるとトンジギシーズンが始まりスピニングリールを購入した人も、一度行くとすぐに売って電動リールを買い直す人が多いとのこと。
特に今回感じたのはフッキング。

トンジギシーズンは終盤だが、まだまだ間に合う。これからはキハダが交じる時期。三重の底知れぬポテンシャルに夢が膨らむばかりだ。
<週刊つりニュース中部版APC・上森菜月/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年5月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。