5~6月、気温も海水温も上がり、春の気配が色濃くなる北陸。産卵を意識した大型アオリイカが接岸するこの季節は、エギンガーにとって一年で最も熱い時期です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・刀根秀行)
エギングで大型の春アオリを狙う
例年この時期には、自分レコードの2.8kgを超えるアオリイカを夢見て通っていますが、今年はややイカさん出遅れ気味。数年続けて1.5kg未満が続いている現状もあり、正直期待薄。それでもいつ“あの一杯”が来ても良いよう、気持ちの準備だけは万全に(笑)。

ポイントは景色と鹿で選ぶ?
ポイント選びは…実は“景色が好き”という理由が大きめ(笑)。漁港から地磯まで、風向きや潮流、底の見え具合などを頼りに移動しつつ、ジンクス的に「鹿を見たらその周辺で釣る」というルールも。今回はそんな流れでランガンしました。

当日の状況
当日は中潮の下げ。17時ごろからスタートしましたが、風は強めで「来なければ良かったかも(笑)」というコンディション。それでも、セフィアXR 93MLとルビアス2000LT(飛距離狙いで小径スプール)を手に、厳選したエギ10本で挑戦です。
エギをローテーション
クリックス・エクスペクト3.5(ピンク×金テープ)でサーチを進め、夜が完全に落ちた21時半ごろを“勝負の時間”と見て粘ります。ドローフォー・タイブレーカー(シロキス)、エギ王JP、エギ王K、そして信頼のエギ番長XS(パープルサバ)とローテしながら藻場を撃っていきます。
どれも夕マズメからそこまで時間がたたない事もあり 私の中での福井ルールの1つ夕マズメの延長は赤テープが効きにくいからの厳選。
コウイカが顔出し
20時半ごろ、エギ王kで底を取り軽くシャクった後、縦にサビいてみると「グンッ」と明確なアタリ。合わせを入れて巻き上げるも…妙に軽い。期待を裏切るように上がってきたのは200g弱のコウイカ。狙いとは違ったが、嬉しい初アタリに笑顔がこぼれました。

釣果と振り返り:鹿と熊と春イカ
結局この日の釣果はコウイカ1杯。アオリイカは不発でしたが、“この辺りは鹿を見たらイカが釣れる”ジンクスは健在(笑)。
一方で、年々厳しくなる釣果に加え、最近は「鹿」ではなく「熊」の目撃情報も増加中。人気(ひとけ)のない釣り場では、釣果以上に安全面への注意が必要です。ちなみに、熊よけスプレーも保険として持参してます(笑)。

釣れなくても海に立てることが幸せ。そんな気持ちで向き合えるのも、春イカ釣行の魅力かもしれません。次回こそ、記録更新を夢見て。
<刀根秀行/TSURINEWSライター>