ライトゲームに使用するプラグのフック交換は、釣果向上やターゲット魚種への適応を目指す重要な作業である。潰れたらすぐに換装しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
潰れやすい細いハリ
ライトゲームのプラグに使用されるフックは、一般的に細軸で軽量設計されており、ターゲットとなる魚種に応じて適切な強度とサイズを選定する必要がある。例えば、メバルを狙う場合、#12か#14あたりの小サイズが一般的で、強度に関しても釣り物的に、そこまで高いものを求められるわけではない。
しかし、これらのフックは細軸であるため、過度な力が加わると曲がったり、折れたりする可能性がある。特にメバルの場合は、トレブルフックが魚の口元にかかりすぎてしまうと、外すときに折れたり曲がったりする。
またゲストのシーバスやチヌの襲来もあり、そこで曲げられる可能性も高い。したがって、ターゲット魚のサイズや引きの強さに応じて、可能ならフックの強度も高めたいものではある。

換装前にスペック確認
まず、傷んだフックを換装する前に、フックのサイズを確認しよう。ここで不適合な大きさを持ってきてしまうと泳ぎのバランスが崩れる上に、イトに絡まりやすくなり、結果的にロストを招いてしまう。
基本的にルアーのフックのサイズについては、今の時代はルアーメーカーの公式ホームページないし商品詳細ページを見ればおおむね記載されている。筆者は#14がメバルのプラグでは汎用性が高いかと思い、常備している。もうひとまわり大きいとなると、#12あたりだ。
防錆性能が高いものを
海水にさらされるライトゲームプラグのフックは、錆びやすい。特に、換装後のフックが錆びてしまうと、フックの強度が低下し、釣果に影響を及ぼす可能性がある。
したがって、防錆性能の高いフックを選定することが推奨される。たとえば、ステンレス製やチタンコーティングされたフックは、錆びにくく、長期間の使用に耐えることができる。なるべく高い防錆加工が施されたものを選ぼう。

スプリットリングも購入しておこう
フックの換装時には、スプリットリングのチェックも行いたい。ここも錆びやすい場所で、放置しておくと本体に腐食が回ってしまう。スプリットリングは、フックとプラグ本体を繋ぐ役割を果たすが、換装時にはリングの開閉が必要となるため、専用のオープナーを使用することが推奨される。
オープナーを使用することで、リングの変形を防ぎ、スムーズな換装が可能となる。また、スプリットリングは消耗品であるため、タフな環境で釣るときにはフックと共に予備を持参することも考慮すべきである。
参考価格としては、ハリ周りといえば以下のような値段だ。
・トレブルフック:9個入り程度で600円
・スプリットリング:20個入り300円
・スプリットリングオープナー:800円

いかがだろうか?釣りの生命線ともなるハリ周りであるが、意外に値が張るものではない。ルアーの形状や何やらを気にしてあれこれ買い足すよりも、ハリ周りにお金と神経を割いたほうが賢いだろう。
ライトゲームプラグのフック換装は、釣果向上のための重要な作業である。しかし、フックの強度やサイズ、防錆性能、そして換装時の道具の準備など、いくつかの注意点が存在する。
これらを適切に管理することで、より確実性の高いプラッギングを楽しむことができるだろう。なお、メタルジグのフックなど独特の世界観を持つものは、今回は触れないこととした。これについては別の機会に紹介したい。
<井上海生/TSURINEWSライター>