大型トラウトの放流情報を受けて、長野県の平谷湖フィッシングスポットへ出かけた。エキスパートエリアを中心に粘り強く攻め、さかさニョロやセニョールトルネードが威力を発揮。
<週刊つりニュース版/TSURINEWS編>桁釣果も達成した充実の一日だった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉本敏隆)
大物狙いのエリアトラウト釣行
トラウトの管理釣り場の中には、ウェブサイトなどで放流情報を公表している釣り場がある。今回は長野県の平谷湖フィッシングスポットが週末に大型トラウトを放流するという情報を知り、大物狙いで出かけてみた。
釣行日は6月21日土曜日。梅雨の晴れ間とあってたくさんの釣り人が訪れているようで、釣り場入り口には行列ができていた。車を第2駐車場に停め、準備をして行列に並ぶ。渡された整理券は91番。しばらく待って受付を済ませているうちに、オープンの7時になってしまった。
受付が終わるとすぐにエキスパートエリアに向かう。平谷湖フィッシングスポットで大物を狙うならここしかない。一番入りたかった場所にはすでに他のアングラーの姿があったが、2番目に入りたかったところが空いていたので、そこで釣ることにした。

使用タックル
用意したタックルは2本。1本目はロッドがテンリュウ・レイズオルタRZA61L-Tに、リールがダイワ・ルビアスST LT2000S-P。ラインはPE0.1号にリーダーがフロロ0.8号。
もう1本はロッドがテンリュウ・レイズオルタRZA602S-MLMTに、リールがダイワ・カルディアFC LT2000S-H。ラインはPE0.3号にリーダーがフロロ1号。この2本を使い分けて釣っていく。
釣行開始
先発ルアーは赤金のドーナ2.5g。遠投して3カウントほど沈めて巻いてみる。するとすぐにガツッと良いアタリがあったが、フッキングせず。フックをチェックしたが問題なし。そのまま釣り続ける。
少ししてヒット。重い。重すぎる。どうやらスレ掛かりしてしまったようだ。でかい魚のスレ掛かりは大変。

さかさニョロに大型ヒット
その後はスプーンをとっかえひっかえして探っていくも、反応を得られない。朝のいい時間を無駄にするわけにはいかないので、スプーンを諦めて先日購入したばかりのさかさニョロを投げてみる。このルアーは動画サイトで動きを見て「絶対釣れる」と確信して購入した。買う前にアクションを確認できるのはとても助かる。
さかさニョロを遠投して、ゆっくりとリトリーブしてくるとヒット。大物だ。ラインがPE0.1号と細いので慎重に寄せてくる。途中、何度かの猛ダッシュに冷や冷やしながらも、なんとか足元まで寄せてきた。するとここで激しくヘッドシェイク。そしてばれてしまった。

再び大物が掛かる
リアフックを交換して釣り再開。するとすぐにドンッと良いアタリがきたが、なぜか掛からない。フックを再度確認すると、今度はフロントフックが折れていた。面倒臭がらずにフロントフックも交換しておけばよかったと後悔。

フロントフックも交換して釣りを再開すると、すぐにヒット。再び大物だ。こいつは慎重にやり取りして、無事ネットイン。しばらくしてさらに大物を追加。なかなか良い調子だ。

セニョールトルネードで連発
その後もアタリはあったが、掛け損ねているうちに反応がなくなってしまった。しかし「まだ釣れるはず」と、普段は持っているだけで使わないことが多いセニョールトルネードを使ってみる。すると当たる当たる。

惜しくもラインブレイク
ところが、大型を2匹釣り上げた後に再び大型がヒット。この魚が非常に強くて、寄せては走られるを何度も繰り返し、ようやくランディングできそうな段階に入った。ところが最後の抵抗でラインブレイク。
ランディング寸前でのラインブレイクは、記憶にないほど久しぶりのことだった。ラインをチェックすると、かなり傷んでいた。早めにチェックしておくべきだったと反省。0.1号のPEは、この手間を惜しむとこういう結果になる。
色変更でデカニジ追加
弱っていた部分のラインを詰めて、リーダーを結び直して釣りを続行。ルアーは残り1個しかないセニョールトルネード。色違いだが反応は上々で、大物を2匹追加。「本当によく釣れるなあ」と感心した。

スレてきたのでルアー変更
10時頃、同じポイントで同じルアーを使い続けていたため、さすがに魚の反応が悪くなってきた。そこでルアーのタイプを変更。浮上系ミノーを試してみる。
次はトップウォーター。夏の平谷湖フィッシングスポットでは、大物にも有効なルアーだ。パペットサーフェスやカディスを投げてみたが、いつものような勢いはなく、釣れてもポツポツといった感じ。大物の反応はなかった。ただし、反応しなかったのはタイミングの問題だと思われる。実際、朝の早い時間にはトップで大物をキャッチした人もいたからだ。
アタリが遠のいたので、少しだけトーナメントエリアで釣ってみる。こちらには小型魚が大量に入っていて、次々にヒット。数釣りを楽しみたい人には、トーナメントエリアかエンジョイエリアがおすすめだ。
サクラマスはヒットならず
再びエキスパートエリアに戻り、ミノーでサクラマスを狙ってみる。「サクラマスの放流からはずいぶん時間が経っているのでダメかもしれない」と思っていたが、何度か大型のサクラマスがチェイスしてきてドキドキした。
しかしチェイスだけで、どうしても食わせることができなかった。苦戦しているうちにサクラマスの反応も消えてしまった。
ペレット系ルアーはイマイチ
午後になって日が傾くと、山側のポイントが日陰になってきた。このタイミングでペレットパターンを使えば、怒涛の入れ食いになるはずだったが、今回はやや控えめ。4時にペレットが撒かれたときだけ入れ食いになった。
束釣り成功
今回は釣り始めてすぐにカウンターが壊れてしまったため、正確な数はわからないが、3桁は軽くクリアできていたはずだ。大型も何匹も釣れてくれて、楽しい釣行となった。
平谷湖フィッシングスポットで大物を釣るなら、週末の釣行がおすすめ。放流されたばかりの大物は、比較的簡単にヒットさせることができる。この日も、子どもが大物をキャッチして大喜びする姿を見ることができた。放流情報をチェックして、ぜひ出かけてみてほしい。

<杉本敏隆/TSURINEWSライター>
