西伊豆・安良里沖でボートロックフィッシュに挑戦し、良型を含むアカハタ8匹をキャッチ。水温が安定し浅場へ移動し始めたタイミングを狙って、アカハタ釣り初心者の方と釣行してきました。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・野中功二)
ボートロックでアカハタ
西海岸線の水温も20度を超え、安定してきたタイミングで、ボートでのアカハタ釣りにアカハタ初心者の方と出かけてきました。
西海岸では、水温が上がり初夏の兆しが見え始める頃、水深20m付近から浅瀬に定位し始めるアカハタを、ボートロック初心者に帯同して釣行してきました。ミノーでイサキやソーダガツオも釣れ始めているという情報もあり、好釣果が期待できます。

今回のターゲットである「アカハタ」の特性として、岩礁帯の岩陰に身を隠し、上方から落ちてくるものに高反応を示す習性があり、基本的には岩礁帯からあまり離れない傾向があります。この時期は、浅瀬にアカハタが移動してくるため釣りやすく、初心者の方でも容易に狙いやすいおすすめのタイミングです。
釣り方について
アカハタ釣りには、「インチク」と呼ばれる鉛にタコベイトが付いた仕掛けを使い、岩礁帯の隙間などに落とし込んでから持ち上げる、非常にシンプルな釣り方が有効です。リフト&フォールを繰り返してアタリを待ちます。
また、テキサスリグでの釣りも有効です。ブラックバス釣りでよく使用される仕掛けですが、中通しのオモリで代用することが可能です。アクションは同じくリフト&フォールが有効で、あまり引きずると根掛かりの原因になるため、リフト動作はやや大きめにするのがポイントです。
ハードルアーでは、バイブレーションなども効果的です。ただし、リフト&フォールの動作では根掛かりのリスクがあるため、底ギリギリを攻めるイメージで引いてくると良いでしょう。

初心者をアテンド
今回は、初めてボートでアカハタ釣りをするという初心者の方をアテンドし、ロックフィッシュの楽しさを感じていただこうと案内いたしました。
急遽決まった釣行だったため、昼過ぎに現地へ到着。船外機付きのボートで西伊豆の安良里港を出船し、まずはすぐ近くの「黄金崎沖」で糸を垂らしてみることにしました。

今回のタックル紹介
ロッド:XESTA スクランブル B65UL-T、ブラックスターハード S84MHX
ライン:DUEL
・ベイトタックル用:PE TX-8 0.8号 200m
・スピニング用:アーマードF+ Pro 0.8号 150m
リーダー:魚に見えにくいピンクフロロ3号および4号
釣行開始
船を潮や風に任せて流しながら、釣行をスタート。15m付近で船を止め、いよいよ実釣開始です。中通しのオモリに赤のクローワームをセットし、まずは底を取ることを重視して説明しました。「底の岩を感じられますか?」と聞くと、「わかります!」との返答。仕掛けを入れてすぐに反応がありました。
一投目から「きたー! きたー!」と大きな声が上がり、竿が大きく曲がってドラグがズルズルと出ていきます。しかし、あっという間に根に潜られてしまいました。
ドラグを締めておき、アタリがあったらすぐに根から離すよう伝えておくべきでした。船を少し移動させたところで、なんとか根から離れ、仕掛けが外れてくれました。
アカハタをキャッチ
次に「10m付近はどうか?」と場所を移動して探ってみると、すぐにアタリがありました。ポンピングで巻き取る方法を教えていたのですが、初心者の方は興奮してハンドルをゴリ巻きしてしまいます。
「ポンピングしてください!」と助言すると、我に返ったようで、きちんとポンピングと巻き取りを実施し、見事に初アカハタをゲットされました。

一匹釣れたことで、私も竿を出すことにしました。

あっという間に良型・小型合わせて8匹を手にすることができました。

釣行の際の注意点
ワームはクロー系やシャッド系を使用。また、強い直射日光から目を守るための偏光サングラス、そして乗船時はライフジャケットの着用が必要です。暑さ対策としては、腰巻きタイプのライジャケが有効です。

これからの時期は暑さが本格化しますので、日焼けや熱中症から身を守るための対策が必須となります。ハタ類では、アカハタのほかにオオモンハタ、マハタ、チャイロマルハタなども狙えます。また、青物ではソーダガツオ、サバ、カツオなど多様なターゲットが楽しめます。

熱中症には十分注意して体調管理を行い、水分補給を忘れずに、楽しい釣行をお楽しみください!

<野中功二/TSURINEWSライター>
