大阪湾奥の人気釣り場「大阪南港魚つり園」では、タコ釣りが安定した釣果を見せている。数こそやや落ち着いてきたものの、工夫と粘り次第で良型を狙える状況が続いている。

筆者はホームグラウンドであるこの釣り場に連日足を運び、変化する海の様子とタコの動きを追った。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

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初日はマダコラストに1杯

この日は午後からの釣行。釣り場には15時過ぎに到着した。タコエギにキビナゴを巻いて広く探っていくが、3時間近く経ってもアタリは皆無。周囲の釣り人にも釣果は見られず、非常に渋い状況だった。

18時を回ったころ、3本針のタコエギでようやくタコを乗せられたものの、痛恨のバラシ。落胆を引きずりながらも気持ちを切り替え、閉園50分前の18時10分、タコエギを5本針タイプに変更。

巻きエサもホタルイカと大きめのサバの切り身を組み合わせた“盛り盛り仕様”に。どうしても1杯取りたいという執念をこめた。

『大阪南港魚つり園』でのタコ釣りで「3釣行2キャッチ」 雨天後はタコジグが効果的?
『大阪南港魚つり園』でのタコ釣りで「3釣行2キャッチ」 雨天後はタコジグが効果的?
タコエギに盛り盛りエサ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

18時15分、ボウズの文字が脳裏をよぎり、緊張感が高まる。1投目、ボトムを取ってからアクションを入れると、すぐに重みが伝わった。リールを巻く手に確かな感触。慎重に引き上げると、ようやくマダコが姿を現した。

最後まで集中を切らさず、粘り続けた末の貴重な1杯。汗と疲労が一気に報われた瞬間だった。

『大阪南港魚つり園』でのタコ釣りで「3釣行2キャッチ」 雨天後はタコジグが効果的?
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粘りに粘ってキャッチした嬉しい1杯(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

実釣動画



2日目は荒天で納竿

この日は14時35分に釣り場へ到着。天気予報は小雨で、筆者は「雨の日はタコが釣れやすい」という過去の経験から、むしろチャンスと捉えていた。うす曇りの下、期待を込めてエギを投げ始める。

だが、開始から1時間が経過してもアタリは一切なし。やがて神戸方面の空に稲光が走る。嫌な予感がしてスマホの雨雲レーダーを確認すると、真っ赤な巨大雷雲が南港方面へ迫っていた。

後方を振り返ると、白い霧のような雨の壁がじわじわと近づいてくる。まもなく臨時閉園のアナウンスがなされた。即座にタックルを片付け、荷物を背負って南側の出口へと急ぐ。

白い壁に突入すると、大粒の雨が全身を打ちつけ、ずぶ濡れに。雷鳴が響き、視界は白くかすんだ。

釣果こそ得られなかったが、夏場の午後は釣果以上に「見極め」が求められることを、あらためて痛感した一日だった。

『大阪南港魚つり園』でのタコ釣りで「3釣行2キャッチ」 雨天後はタコジグが効果的?
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迫りくる真っ白な雷雲に恐怖(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

3日目はタコジグで良型タコ

前日の雷雨を受け、この日は天気が安定している午前中を狙い、10時55分に釣り場へ入った。開始直後はいつも通りタコエギで探るも、1時間ほど反応がない。

そこで思い出したのは、「雨後の水潮にはタコジグが効く」という話。普段はあまり使わないタコジグに切り替え、岸壁沿いをじっくり探る作戦に移行した。1投目。岸壁ギリギリにジグを落とし、着底後に小突きながら周囲を探ると、ムニュッとした感触が手元に伝わる。

大きくアワせると、ラインにずっしりとした重みが乗る。引き上げたのは、そこそこのマダコだった。

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タコジグに反応した良型タコ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

最近はタコの数がやや落ち着いてきた印象だが、サイズは確実にアップしてきている。お盆明けまでは、数釣りこそ難しいものの、良型狙いが楽しめる時期。キロアップを視野に入れ、今後もしっかり狙っていきたい。

実釣動画

<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>

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