7月中旬、福岡県行橋市の江尻川河口へハゼ狙いで岩本さん、小野さんと出掛けた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘)
江尻川でハゼ釣り
ハゼはどこでも釣れると思ったら、それは大きな間違いでハゼが釣れる場所にはいくつか条件が必要となる。
1番の条件は近くに大きな川が流れていること、車を横付けできること。
この3つの条件が重なる場所がハゼ釣りの最高の釣り場となっている。私のお気に入りの江尻川はこの条件がそろっている。
江尻川河口は駐車場から釣り場まで歩いて3分、足元は舗装されており、万が一川へ転落しても川底までつながっている階段が設置されている。
また、江尻川大橋の下は日陰となっており、涼しく休憩できる。そして最大の特長は、まったく根掛かりしないこと。底はすべて砂でその両サイドは泥のためだ。これは釣りをする上で大変ありがたいことだ。

江尻川のポイント解説
釣れるポイントは大きく分けて2か所。1つは水門の前で、水門から大量の水が出てきているとき、その周辺ではエサを求めて良型のハゼが入れ食いする。
これは水門から水と一緒に大漁のエサ(ミミズ・小エビ)も流れてくるからだ。この時、本流と合流する場所で潮目が発生するので、その周辺でハゼがよく釣れる。
2つ目は干潮時、小川となっている場所。ここは潮が満ちてくるときは魚道となっているため、満ち潮の時にハゼのほかセイゴやメイタ、キスなども釣れる。
なお、同所での注意点として、潮が引くと小川となって水深が浅くなりすぎて干潮前後ではハゼはまったく釣れないということだ。よって潮時表で満潮の時間を確認して釣行すること。ベスト時間は、満潮前後3時間だ。なお、干潮時は小川(魚道)の位置を確認しておくのも大切だ。

当日の仕掛け
さて、釣行当日の仕掛けは、ハゼの目を引くため発光玉やビーズをハリのチモトに装着しているほか、虫エサがズレないように流線のWケン付きハリを使用している。エサは赤ケブ。

小気味良い引き味を堪能
満潮が午前11時47分だったので9時ごろに到着。釣り方は、軽く20~30m投げ、仕掛けが着底したらイトフケを取ってゆっくり引き寄せながらアタリを取る。
ブルンブルンといった特有のアタリがあったら引き寄せるのを止めてイトを少し緩めた状態で待つ。再びゆっくり引き寄せたときにサオ先にアタリがあれば軽く手首でアワせてやればいい。
私は中央付近の小川=魚道(この時は水没して見えない)の30mほど先へ遠投。着底と同時にゆっくり手前に引き寄せて小川の中を釣る。
するとハゼ特有のアタリがサオ先に伝わってきた。次の本アタリを待つこと数秒、すぐにサオ全体に伝わるアタリ。
しかし、引きが弱く小型のようだ。釣れたのは10cm前後の小型ハゼだった。岩本さん、小野さんも同型のハゼが入れ食いしていた。

当日の釣果
しかし、11時ごろになると日差しが強くなり、熱中症になりそうになってきたので、ハゼは入れ食いしていたが納竿。最後にゴミ拾いをして、釣り場をきれいにして帰路に就いた。
釣果は、2時間ほどで各自12cmを頭に13尾前後と少し不満の残る釣果だったが(8cm以下のハゼ30尾前後はリリース)、8月に入るとさらに数・型ともによくなってくることだろう。なお、釣行の際には救命胴衣を必ず着用すること。
<週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年8月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。
