7月13日(日)、相模湾茅ヶ崎のちがさき丸で、釣具店・フィッシング相模屋による『シロギス船釣り体験会』が開催された。参加は15人。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 平賀精一)
キス釣り体験会に参加
未経験者や、船釣り数回の人、船釣りは初めてという参加が大半。今シーズン、相模湾のシロギスはまさに当たり年。初めてでも釣果が見込めるので、チャレンジするにはお勧め。

相模湾のキス釣りは1月~8月で禁漁となるが、東京湾も好調なので、しばらくは楽しめそうだ。

7時の出船前に仲乗りがタックル、仕掛けやエサの付け方、キャスト方法、誘い~アワセ、注意点など、ひと通り説明。
エサ付けはタラシ1cm
相模川河口沖のポイントからスタート。初心者が初めに苦戦するのはジャリメのエサ付け。ヌルヌルと滑るのでハリに付けづらい。まず、頭を切り、ハリ軸に沿ってまっすぐ刺し、ハリ下1cmほどタラしてカット。まっすぐ刺すのは、仕掛けに絡みにくくするため。タラシはあまり長いと、エサの先のほうだけ食べられてしまい、アタリがあっても掛からないことが多い。

また、ジャリメを切ることで、匂いを出してキスを寄せる効果もある。滑りにくくするための貝粉や石粉、集魚効果のあるパウダーなどが発売されているので、それを使用するのもいい。

キャストはアンダーキャストが鉄則。

カケアガリが狙い目
海面にオモリが着くタイミングで、リールスプールに指を当てて軽くイトにテンションを掛け、フリーフォールで仕掛けを海底に落としていく。着水と同時に一瞬テンションを掛けるのは、先行したオモリと天ビンを手前で止め、振り子の要領で仕掛けを先行させることで、絡まないようにするため。

海底にオモリが着いたらイトフケを取ってアタリを待つ。反応がなければ、竿を立てながら底を引きずるように仕掛けを動かして止める。竿を元に戻すときにイトフケを巻き取り、また引きずるように竿を立てて仕掛けを移動させ、アタリを待つ。これの繰り返し。

海底を引きずるとき、少し重く感じた場所はカケアガリとなっている場所なので、動きを止めてアタリを待つといい。コツコツッときたり、コツーンっと竿先を持っていったりとシグナルはいろいろ。

しらすプレートを堪能
船中ポツポツと釣れてはいるが、なかなか厳しい状況が続く。流し変えも何度かおこなわれたが、同じような状況。それでも、時々ダブルできたり、良型が上がったりと船中が賑わう。

初めはぎこちない動きだった入門者も、エサ付け~キャスト~誘いと、洗練されていき、終わるころには、次はもっと釣れるであろう所作を身に付けた参加者が多かった。

正午に沖上がり。帰港したあとは、参加者全員で船宿に隣接している『ちがさき丸食堂』で、しらす丼や地魚フライ、あおさ味噌汁、サラダが付いた『しらす丼プレート』で美味しいランチタイムを過ごし解散となった。

<週刊つりニュース関東版 平賀精一/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年8月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。
