アタリが見たいなぁと思う今日このごろ。そうだ!あそこがあるじゃないか。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部)
野守の池の概況
お茶の名産地・島田市にあり道中にはお茶畑が点在している。また今では全国でも珍しくなったSLの定期運行があり、近くを通る大井川鐵道からは心地よい汽笛が鳴り響く。そのSLが停車する家山駅は昭和レトロ感満載の駅舎で、オールドファンからも熱い注目を集める。

なお同駅から野守の池までは所要徒歩約20分。高低差もほぼゼロなので、行こうと思えば電車でも釣行が可能だ。
釣況は至って良好。取材日前日におこなわれた例会では混雑のなか、新幹線桟橋で20kg超が出ており、さらに数週間前には同じく例会で40kg超というとんでもない数字が飛びだしている。
とにかくどんな釣りをしてもアタリはもらえるが、人よりも抜きん出た数字を出したいならそれなりの工夫が必須。
ポイント
この時期、エサ打ちがされていないエリアはジャミに苦労させられることが多い。暑さを嫌って釣り人の多くは新幹線桟橋に集中し、エサが大量に入りヘラの寄りが厚くなれば、必然的にジャミは気にならない。逆に暑さをもろに受けてしまう扇桟橋は釣り人が少なくジャミの餌食に陥りやすい。ただし新幹線であっても手前はジャミが多いので、できれば竿は12尺以上を出したい。

なお午後には日陰になりやすい東屋桟橋と新桟橋だが、駐車場の関係からかなぜか釣り人は少ない。よって情報が少なく、釣況は不明な部分が多い。まったく釣れないことはないと思うので、混雑を嫌うならこの2つのどちらかに入るのも面白いかもしれない。

最後に通称・飛び込み台と呼ばれている既設釣り台だが、水面から高く釣りのしにくさから人気はない。もしやるとするなら、扇桟橋から見てもっとも遠いほうへ入るといいのでは、と常連から情報をもらった。
釣り方とエサ
どんな釣り方でもそれなりに釣れるが、型・数ともに狙うなら宙釣りがベスト。タナはローカルルールでウキ下1m以上となっているので順守をお願いしたい。

エサは両ダンゴで十分だが若干難しさが付きまとうので、より簡単に数を伸ばしたいならトロ掛けセットかウドンセットがお勧め。とくに混雑した時はセットの独断場になりやすい。逆に空いていれば両ダンゴで面白いほどアタリが出る。
とにかく混雑度とジャミの有無が釣りの優劣を左右する印象がある。閑散時を狙うなら平日の午後だが、空いているとジャミが分散せず逆に釣りづらくなる日もあると聞いた。ジャミは本当に厄介で、これがもしウキの近くに寄ってしまうと、どんなエサでも一瞬で叩かれてしまう。
エサが持たなければ釣れないのは道理だが、硬くしても持たないのであれば逆にヘラが寄るように開くエサを打つほうが効果的かもしれない。なおジャミの種類はブルーギルとハヤでどちらも10cm未満程度。

宙釣りメインと書いたが底釣りでもそれなりに楽しめる。ただし宙釣り以上にエサの持たせ方に工夫が必要だし、宙ほど型も揃わないのでやる人は少ない。魚も上ずりやすいので難易度でいうと宙の何倍も難しい。
<週刊へらニュース編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年8月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。
