令和7年7月7日(月)はトリプルセブン。縁起のいいこの日、東京湾・金沢八景(漁港内)の鴨下丸から、久しぶりのテンヤタチウオ釣りに出かけてきました。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 石坂衣里)
いきなりメーター超えヒット
スタート直後から120cmに迫る良型がヒットするという、まさにラッキーデーな展開。記憶に残る一日となりました。朝の時点ではタチウオ船団が見えていたのですが、まだ本格的に釣れ始めていない状況とのこと。
そんななか、高山船長は「ここは大きいのが出るポイントだから、もう少し粘ってみよう」と判断。その言葉通り、早々にドラゴン級が出たので、さすがの読みが的中。
今回の仕掛けは、40号のテンヤにイワシをセット。エサがズレないように、頭と尻尾の両端を丁寧に巻き付け、誘いの動きがしっかり伝わるよう意識します。

釣り方は、電動リールでの微速巻きを基本に、指示ダナから10~15mほど上まで、10回程度シェイク→少し間を置くというリズムの繰り返し。
すると、ある瞬間に竿先がフワッと軽くなるあの感覚。テンヤタチウオならではのアタリに、思わずニヤニヤしてしまいました。そのアタリを絶対逃すまいと、すかさず追いシェイクを入れて掛けた1尾は、堂々100cm超のドラゴンサイズ。
アタリを出して掛けて釣る。「やっぱりこの釣り、たまらない!大好き!」と、実感した瞬間でした。
灼熱の暑さとの闘い
この日は無風の灼熱コンディション。風がまったくなく、日差しが肌をジリジリと焼く中での釣りは、体力と集中力の勝負。こまめな水分補給は欠かせません。首に保冷剤を巻いたり、暑さ対策はしたものの、釣り座に立っているだけでも汗が止まらず、合間に冷たい水を飲みながら体を冷やすのに必死。

ロッドを竿掛けに置き、微速巻をしながらのこの「ながら釣法」で、チョンチョンと小さなアタリ。まさかと思って慎重に、キーパーから竿を取り外し構え直すと、再びコンッと明確な反応。「逃すまい」とシェイク、シェイク。「え?外れた?え?掛かってる?」と、このラインのふわふわする感じがめちゃくちゃ楽しいやりとりに、タチウオ釣りのだいご味を再認識。
天秤勢が数を伸ばす
しばらくすると船団の中で釣れ出したとの情報があり、そちらに急行。ここではアタリはあるものの、これがまた難しい。ほとんどがコツンという小さなアタリばかりで、追い食いしてこない。
さらに、掛けても途中でバレてしまうことも数回あり、とても焦れったい。ようやく掛けた1尾は、数以上の満足感を与えてくれます。

この日は、全体的にサイズがかわいいこともあり、天秤仕掛けの人が数を伸ばしていた印象。
熱い駆け引きが魅力
結果、釣果は5尾。けして爆釣ではなかったけれど、「釣って楽しい」、「掛けて嬉しい」、「掛けたらバレるのも悔しい」。そんなテンヤタチウオらしさが凝縮された充実の釣行でした。

東京湾はタチウオシーズン本番。暑さと難しさが共存するこの釣り、熱中症対策を万全にして、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
<週刊つりニュース関東版 石坂衣里/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。