真夏の夜、温排水の流れ込む水路に向かった。狙いはティラピア。

外来魚ながら、その強烈な引きと個体ごとに異なる美しい魚体は、自分を惹きつけるターゲットだ。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・松尾海輝)

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ティラピアの釣り方

ティラピアは本来昼行性で、夜はじっとしていることが多い。それでもワームでリアクションを誘えば反射的に口を使う事がある。

ジルティラピアがヒット

今回の狙いである植物食性のジルティラピアも、小型ワームをチョンと動かした瞬間「ゴンッ」と反応。力強く走り、手元にずっしりとした重量感を伝えてくれた。

真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功
真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功
ジルティラピアがヒット(提供:TSURINEWSライター・松尾海輝)

ナイルティラピアも登場

すると今度は違う手応え、先ほどよりかなりの大きめの重量感で釣り上げてみると動物食性のナイルティラピアだった。虫や小魚を食べるだけに、ルアーに素直でアグレッシブ。

ジルティラピアと並べてみると体色も雰囲気も異なり、同じティラピアでも種によってこれほど差があるのかと驚かされる。

真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功
真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功
キャッチしたナイルティラピア(提供:TSURINEWSライター・松尾海輝)

ゲストにドンコ

さらには在来種のドンコまでヒット。外来魚を狙っている中に、こうして昔からの住人が混じるのもこのフィールドの面白さだ。外来と在来が同じ水域に共存する光景は賛否あるにせよ、釣り人としてはその多様さにワクワクさせられる。

真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功
真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功
ドンコがヒット(提供:TSURINEWSライター・松尾海輝)

当日のタックル

当日のタックルはモンスターキス「MX-1」にラインをわずか5m巻き、ハンドドラグで挑戦。魚の引きを直に受け止めるスリルは格別だ。

釣り上げたティラピアは緑がかったもの、赤みを帯びたもの、青白く光るものと一匹ごとに違い、夜の街灯に照らされて輝く姿はまるで熱帯魚そのものだった。

釣って楽しい、見ても美しいティラピア。そして外来種と在来種が入り混じる不思議なフィールド。真夏のナイトゲームは、非日常感あふれる体験を約束してくれる。

<松尾海輝/TSURINEWSライター>

真夏の夜の水路で楽しむ「ルアーティラピア釣り」 複数種のティラピアと対面成功

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