外房片貝沖で、一番人気の釣り物は何と言ってもハナダイ。周年狙えるが、これから秋の深まりとともに、もっともチャンスになる。

産卵を控え、群れが集結してくる時期でもあり、デコダイと呼ばれる大型が強烈な引きを楽しませてくれる。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)

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外房片貝沖でハナダイ五目釣り

ハナダイ釣りは、太東沖で前半イサキを狙うリレー釣りだったが、8月からは近場の漁礁周りがおもなポイント。本命のほか、マダイやアジ、青物、メバル、ウマヅラ、マハタなど多彩なゲストが花を添えてくれる。

8月17日(日)、同港のハナダイ釣りに力を入れている船宿から出船。数こそ今ひとつだったが、上がれば良型で強い引きを堪能することができた。

辺りが少し明るくなり始めた4時過ぎ、僚船とともに出港。南西の風で少し波立つ海上をポイントへと向かう。

外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
当日のタックル(提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)

30cm超マダイが連発

到着後、船長から24~18mのタナ指示が出てスタート。魚探の反応に合わせ、4~6mの範囲で船長から指示が出る。時折、「20m付近を気をつけて」といった、ピンポイントの攻めも重要になるので、アナウンスは聞き逃さないようにしたい。

最初のポイントはアタリなく移動。長年培った経験で、ここがダメならあちら、そこもダメなら次といった感じで、何とか釣らせようと奔走。

6時少し前に入った30~25mが指示ダナの、少し深場で良型が連発し始める。この日はマダイが元気よく、30cm超がたびたび竿を曲げくれた。

左舷トモのふじみ野市・深澤隆志さんは、船長と若船長の人柄に惚れて10年以上通う常連。「そこそこ釣れれば文句なし」と、海の上にいるのが何より至福の時の様子。

外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
10年以上通っている深澤さん(提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)

タイラバで大ダイ狙い

深澤さんと同行の朝霞市・野浦務さんは、マダイが結構交じるので、途中タイラバで挑戦。同船ではいろいろな釣り方で、比較的自由に狙わせてくれるのが気に入っていると話す。 

この時期は大ダイが釣れる確率が高いのだが、ハナダイ仕掛けではなかなか上がらない。そこでモノをいうのが、ひとつテンヤやタイラバ。アピール度が高いようで、毎年3~4kgから、さらに上の大型が期待できる。

外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
タイラバで挑戦した野浦さん(提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)

序盤苦戦も良型ハナダイに笑顔

右舷ミヨシの四街道市・岡部晃夫さんも最初は苦戦していたが、7時ごろから本領発揮。強いシャクリや、ゆっくりしたリズムと、いろいろ試して良型を上げていた。

外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
岡部さんが良型を手中(提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)

岡部さんと同行の紅一点・八千代市の田中美栄子さんは、イサキやハナダイ釣りが大好き。いつも規定数を目指すが、この日はいつになく苦戦。

それでも良型を上げてご満悦。釣れる日もあればダメな日もあると、苦戦は次回の好釣果に繋がると割り切っている。

外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
外房片貝沖のハナダイ五目釣りで本命を続々キャッチ!【千葉】30cm級マダイも連発
田中さんは良型を釣ってご満悦(提供:週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年)

今後はデコダイ乱舞も

終日、かなり風が強く、船酔いした人も出る釣りづらい一日だったが、これから秋にむけて本番を迎えるハナダイ釣り。猛暑で上がった高水温が今後順調に下がってくれれば本番に突入。

デコダイ乱舞が見られるようになるのもあと少しだ。

強い日差し対策に日焼け止めは必須

船釣りは一日中日差しを浴びることが多く、気付かないうちに肌が真っ赤になることもある。特に沖釣りでは海面の照り返しが強烈で、長時間の釣行では日焼け止めをしっかり塗っておくのが基本。紫外線対策を怠ると体力の消耗にもつながるので、釣りの快適さを守るためにも準備しておきたい。

<週刊つりニュース関東版リポーター・坂本康年/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年9月5 日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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