8月17日、18日の二日間、キスが釣れているとの情報を得て、宇土マリーナから上天草松島周辺を調査釣行してきたのでレポートする。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投...の画像はこちら >>

宇土マリーナでキス釣り

8月17日、昼すぎからの釣行で、ずっと気になっていた近場の宇土マリーナ(熊本)へ。キスが釣れているとの情報を得たので向かった。

途中、山本釣具センター宇土店に寄り、キスゴ虫30gとキスバリ9号を購入。宇土マリーナに到着して、駐車場の前で釣りをしている常連さんらしい人に思い切って声をかけてみる。

「キスはぽつぽつならきますよ。ルアーは朝マヅメしかこないかな…マゴチとかも来よったけど、最近はぱったりやね」との返答。とりあえず駐車場からフェンスがある方の釣り場へ。

ヒイラギ連発!本命キス6尾

1投目、ここはズル引きしやすいなと感じているとガツっとアタリが…フグだ。本命のキスを狙い、数投投げ続けると、ぽつりぽつりアタリがあり、次に釣れたのはヒイラギ、しかも連発。小さいサイズだったが、初めて釣った魚は食べてみたいので今回は数尾持って帰ることにした。

コツコツコツ……ブルブルっとこれは本命キスのアタリらしき手応えが手元に伝わる。じっくりと待ってみると、よし、食った!重みに加え、時折ブルブルと振動がくるので、どうか外れないでくれと願いながら慎重に手元に引き寄せる。

釣り上げた魚は念願のキスで18cmと想像していたサイズより大きい。近場でこのサイズが釣れることに驚いた。

数釣りを目指して探るも苦戦

あとは数が伸びるといいなと探っているも、なかなか続かない。20分くらい待って、またキスのアタリ。

少し小さいサイズがヒット。

その時、たまたま通りすぎた3歳の子どもさんとお母さんが、初めて釣れた魚を目の前で見たと大興奮!触ったらブルブル動いたねとニコニコ笑顔の女の子に私もいやされた。

その後も頻繁に来るというよりはぽつりぽつり釣れる感じ。ここはじっくり待って誘いをたまに入れるくらいがいい気がした。サイズはバラバラだがトータル6尾のキスが釣れ(16~18cm)、ヒイラギはほとんどリリースしたが、12尾ほど釣れた。

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
一日目はキス6尾(提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

当日の仕掛け

仕掛けは、サオは遠投用ではなくエギングロッド、できるだけ遠くには飛ばしたが、割と手前でアタリが連発した気がする。

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
当日の仕掛け(提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

何より駐車場があり、なおかつ安全で、すぐ近くには自販機やお手洗いもあり、レストランや物産館で楽しむこともできる。宇土マリーナから聞こえる(営業時間内であれば)ジャズを聴きながらの釣りはいつもと違って、少し優雅な気分にもなった。なお、帰ってからすぐキスは天ぷら、ヒイラギは空揚げにした。

宇土~松島でキス釣り

8月18日、前日のキスの近場釣行で少し残ったエサを使い切るべく、宇土マリーナ~上天草松島の57号線沿いをまず調査。

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
宇土マリーナ~上天草松島広域略図(提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

途中、釣具店でキスゴ虫30gと、キスバリを調達。ここ最近、あちこちの熊本の海を見たが、水害の影響がまだどこもあり、特に八代はひどかったように感じた。しかし、宇土側の海はそれほど浮遊物もなく、濁りもなさそうだった。

まずは大田尾漁港、その先の漁港で少し投げるもアタリなし。

あまり魚の気配もないので、すぐに移動。

根掛かり突破で22cmキス手中

樋合あたりの護岸を攻めてみようかと考えていたが、その前に前島を通りかかったところで、いい感じの砂浜がたくさん国道から見えたので、どうにか行ける場所はないかと探してみた。

駐車場がなく数か所は断念したが、無料駐車場の看板を見かけたので、そちらに駐車した。そこから登山道のような道を進み行き、着いた先にはびっくりするほどきれいな海が目の前一面に広がっていた!

さらに地磯みたいな岩を歩き、釣り場を探す。ここは5号橋の下辺りになるのか。砂浜だが、岩がゴツゴツしているところもあり、注意して投げたらキスが釣れるかもしれないと、そこで釣ることにした。

釣れなかったらまた移動すればいいかくらいの気持ちで1投目を投げると……速攻根掛かり!何とか引っ掛かった障害物からハリも取れたので、そこからまたズル引きを進めてみる。と、ゴゴゴゴっとしたアタリが急に手元に伝わる。え?キスのアタリ?というくらい激しいアタリ。そして重い! 

これは期待大だなと引き寄せてみるとなんと本命のキスだ。しかもかなり大きい。これは今年イチのサイズじゃないか、なんと22cmのキスが1投目で釣れてしまった。

今季イチの22.5cmゲット

驚きと歓喜するも束の間、すぐに2投目。またまた根掛かり。

ここは難しいなと回収しようとしていると、コツコツしたアタリも同時に伝わってくる。いや、根掛かりしてるからどうしたらいいのかとあらゆる方向から回収を試みたが、ハリが切れた。

あぁ切れてしまったなと回収。おや、なんかついてないか? 2本バリのうち1本は切れていたが、なんとあと1本の方はキスがまだついていた。これまた20cmと大きなサイズだ!

ここは釣りづらいけども、かなり良い型がたくさんいるのかもしれないぞとその後も根掛かりとの戦いだったが、あらゆる方向に投げ、できるだけ回収できるラインをみつけては投げを繰り返した。

すると、かなり手前でのヒット。コツコツよりもガツンと2回アタリ。ドキドキしながら回収すると、これまた、めちゃくちゃデカい!やったーとだれもいない海で1人大興奮!それが今季イチ大きいキスとなった。

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
二日目に大型キスに出会えた(提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

キス連発タイムに突入

この日は若潮。1時間くらい釣り、満潮時を迎えたころは潮止まりでアタリは減ってきたものの、なくなることはなく、そこからはキビレの小型が姿を現してくれたりと、ずっと楽しむことができた。

下げ潮に入り、先ほどとは違う方向に投げていると、またキスの連発タイムに入った。今度は17~18cmと少し型は落ちるも、いいアタリだ。ヒイラギも時折姿を見せる。

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
釣果の一部(提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

当日の釣果

最終的に3時間ほどで20尾のキスを釣り上げることに成功。たまたま見つけた釣り場で今季イチサイズ(後で測ると22.5cm)を釣り上げることができて、感無量で帰路に就いた。

「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
「22.5cmのデカキス好捕!」宇土マリーナ&松島のちょい投げキス釣りで26尾キャッチ【熊本】
鮨ネタでおいしくいただきました(提供:週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美)

<週刊つりニュース西部版APC・松尾仁美/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年9月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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