ツツイカ類は、アタリがシビアなため、専門で狙って釣るも、釣果が伸びない傾向が強いターゲットです。しかし、名手達はコレを感知して釣果をのばすため、何か秘策があるのでは無いかと、疑問を感じた筆者。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松永一幸)
ケンサキやヒイカのアタリ
基本的にアクションはアジングと同様ですが、ケンサキやヒイカはアタリの出方が独特かつ繊細です。例えるなら、アジングをしている時に、潮が効いてる場所を探し当てた感覚に似ている雰囲気です。

手感としては、手元に僅かな重量感を感じる。視感としては、ティップがほんの少し入る。といったところです。
アジングタックル流用
ロッド:Advancement FPR-55 versionⅡF-tuned(ピンク)
リール:13’ソアレCI4C2000PGSS
ライン:エステルライン0.2号
リーダー:フロロカーボンライン0.8号
使用したエギ
ナオリーレンジハンター1.5Bをチョイスしました。ヒイカの捕食しているベイトサイズを考察しての判断です。

PEラインでは感度不足?
使用しているメインラインがPEの場合、浮力が強すぎてアタリが不鮮明になってしまいます。アタリがもの凄く小さいため、アジングの「抜けアタリ」を感知できるエステルラインが最適な印象です。
ロッドはティップが重要
バッドやベリーに拘る味付けのロッドは、この釣行に不向きのようです。注目すべきはティップの能力で、小さなアタリも逃さないようなものをチョイスしないと、なかなか釣果に結びつきづらいようです。
少し値段も高くなるとは思いますが、潮流変化、0.5gのジグヘッドの存在、抜けアタリは、全て手元のグリップに伝わるロッドでないと、エキスパートでない限り、感知は難しいといえる僅かなアタリといえます。
エステルラインが最適
ご理解が早い方なら、もうお分かりと思いますが、低伸度で伸びが少ない点と高比重で潮ガミが良く、海の中の僅かな変化を感知する事に特化したラインシステムをチョイスしたエギングといった印象です。

もちろん、キャストの方法やアクションの付け方に多少は気を配る必要はあります。しかし、ツツイカ類はシャクリのアクションを嫌うイカですので、メリットを優先させたベストなセッティングといえます。
強度も問題なし
もしもアオリイカの大型がヒットした場合は、かなり厳しい状況と思いますが、シーバスの60cmオーバーもいなせるラインシステムですので、強度に不安はないと思います。
筆者も、過去にキロ級のタコを浮かしている経験もあります。タモでバラしましたが……。
釣果
ケンサキイカの釣果情報も出ていたので期待はしていましたが、結果としてはヒイカのみでした。

しかし、好調の釣果に恵まれ14杯と素晴らしい形になりました。また、サイズも良く、この時期の最大サイズを手にした印象です。
まとめ
アングラーの思考も多種多様ではありますが、まずはこの手法も釣り方の一つと試して欲しいと思います。ツツイカ類のアタリは繊細なため、アジングタックルで、尚且つエステルラインを使用したタックルで、アタリを感知し易くし、この釣りに挑んでみてはいかがでしょうか。
全国のヒイカファンの、何かの役にたてれば光栄です。
<松永一幸/TSURINEWSライター>