10月上旬の夜、仕事を終えたその足で三重県・志摩方面にアジングをしに出かけた。途中から『100均タックル』に変更してみたが、釣果をあげることが出来た。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

『100均タックル』アジングで24cm頭に良型中心54匹【安...の画像はこちら >>

安乗漁港でアジング

『100均タックル』アジングで24cm頭に良型中心54匹【安乗漁港】
当日のタックル(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

午後11時前に到着すると、現地在住のエキスパート、安田さんが迎えてくれた。

予定していた安乗漁港の突堤は週末とあって人も多かったため、混雑を避けて近くの船着き場に移動。早速キャストを開始する。

メバル用のタックルにジグヘッドは0.6g。自作ワームをセットし、カーブフォールで探っていくと微妙な違和感があった。

疑わしきは即アワセ。

見事にヒットしたのは20cm弱のアジで、この時期にしては良型だ。

『100均』の釣りザオセットで挑戦!

潮が緩いせいか状況は今ひとつだが、数投に1度の割合で小さなアタリが出る。同様のパターンで2匹を追加し、ここでタックル変更。取り出したのは某100円均一ショップの釣りザオセットだ。

振出しザオにリールとチョイ投げ仕掛けが付いて税抜き千円。水色とピンクから選べるが、私は男の子なので迷うことなくピンクを選択した。

面白半分で購入したのだが、これが意外にも悪くない。もちろん値段の割に、という前置きは必要だし、仕上げが荒いのでバリ取りも必須だ。

それでも、これまでタチウオや根魚を始め、多くの魚をキャッチできた。

今回、繊細なアジを相手にどれだけの結果を出せるのか。さすがに付属のナイロン3号ではキャストもままならないので、ラインだけはエステル0.25号に交換した。

『100均』タックルで20㎝強の良型アジ!

強風のなか、フォールのアタリを察知するのは難しそうだ。テンションを抜いて食わせても、的確なアワセは無理だろう。

そこで少しずつリールを巻きながら必要最低限のラインテンションをキープし、小さなアタリを拾う作戦に出た。

すると、答えはすぐに出た。派手にドラグを鳴らして上がってきたのは20cm強のアジ。もう少しドラグを締めたいところだが、時折引っ掛かりを感じるため少し緩めの設定にしてある。

『100均タックル』アジングで24cm頭に良型中心54匹【安乗漁港】
今年は良型も多く混じる(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

道具の弱点を創意と工夫でカバーするというのも、なかなかに楽しいものだ。慣れてくるとフォールのアタリも察知できるようになり、大きな不自由を感じることはなくなってきた。

ボトムではマハタもヒット

隣では安田さんも、当然のようにヒットを重ねていく。お世辞にも高活性とは言えないなか、さすがは名手だ。ボトムからは小ぶりのマハタも飛び出し、秋の夜長は盛り上がる。

『100均タックル』アジングで24cm頭に良型中心54匹【安乗漁港】
安田さんにはマハタも(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

それにしても今シーズンの志摩はサイズがいい。例年ならこの時期、港内の平均サイズは15cm前後だが、今年はその中に何割か20cm超が混じる。これから徐々にサイズアップし、晩秋までは十分に楽しめそうだ。

当日の釣果

久々の再会に会話も弾み、気づけば午前3時。気温も下がり、夜風が厳しく感じられるようになったところで今回は終了。

バケツの中には15~24cmのアジが57匹入っていた。途中からリリースしたものも含めれば2人で70匹は軽く超えているだろう。

『100均タックル』アジングで24cm頭に良型中心54匹【安乗漁港】
当日の釣果の一部(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

安田さんの話によれば、いい日には3ケタ。時にはカマスの回遊もあるそうだ。

余談だが、常夜灯周りにはアジ以外にもさまざまな生き物が寄ってくる。今回、水をくんだ際にバケツにウミケムシが入ってしまい、誤って触りそうになった。積極的に触る人はいないと思うが、無数の毛には毒があるため、刺されないよう注意したい。

『100均タックル』アジングで24cm頭に良型中心54匹【安乗漁港】
ウミケムシにご用心(提供:週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志)

<週刊つりニュース中部版 APC・浅井達志/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
安乗漁港
場所:三重県・阿児町安乗 この記事は『週刊つりニュース中部版』2019年11月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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