2月3日は平日だが休みが取れたので、久々に和歌山の白浜町市江へ単独釣行をしてきました。この日は潮が動けばグレ(メジナ)が反応する状況で、一時は連発を楽しむことができ、大満足の一日となりました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・山本俊介)
一人磯『クダケ』に渡礁
平日ということもあり、土日に比べるとかなり少ないお客さんの数でした。とはいえ20人近くが来ていました。この辺のエリアはまだ安定してグレが釣れていますが、それでも日によっては全然釣れなかったりもします。
船長にあいさつをして、今日は一人なので一人磯があればお願いしますと伝え、「クダケ」という磯に渡してもらいました。市江の磯は何度となく来ていますが、まだ乗ったことない磯なので練習にはなりそうです。前日の釣果より多くを目標にしました。
当日のフカセ釣りタックル
当日の私の仕掛けは、サオがVIP ISO AGS TYPE Ⅰ、リールはトーナメント競技LBD、ミチイトはレグロンワールドプレミアム1.2号、ウキはD-flatz53P-J6とi-style marcato0シブ、ハリスがEXハイパー1.5号、ハリは全層激刺グレ4号、オモリは直結下にG8としました。
磯に降りる前にもらった船長からのポイントアドバイスと磯周りは比較的浅いうえまだ干潮からの上げが入った時間帯なので、それらを考慮して仕掛けを組みました。
いつもならD-flatzのP-0かP-01を使って沈め気味に釣るのですが、浅い上にシモリが点在しており、深く入れすぎると根に入られて獲れない可能性が高かったので、i-style marcato0シブの浮かせての全層釣りとしました。
沖向きでは本命アタリなし

7時ごろ、最初は沖向きのポイントで釣りをスタート。左斜め前にはデカイシモリがあるので、それらの近くに狙いを定めました。
とりあえずまきエサを多めに打ち、仕掛けを投入します。本当なら足元からやりたかったのですが、サラシがあり仕掛けが安定しなかったので、少し遠投気味で始めました。グリーンカラーのウキは個人的によく見えるので、少々遠投しても視認がし易くオススメです。
ここでしばらくやってみましたが、何の反応もなくさしエサだけ取られる状況。
場所を変更でコッパから顔見せ
右側も見た感じ浅いのですが、シモリというよりも沖に向かって縦に伸びている根があり、それに平行して溝ができてる感じです。そのためサラシの影響もなく、潮もじんわりと沖へ出ていっていたので、こっちの方がやりやすい感じでした。
とりあえずやってみて反応を見ないと分からないので一流しすると、仕掛けがなじむ前にラインが弾かれました。重量はなくあっさり浮いたのはコッパ尾長…。「これが沸いていたりすると厄介だな」と思いましたが、続かずで一安心です。
小1時間はこれといった反応がなく、たまにキタマクラやその他のエサ取りが釣れる感じでしたが、9時前になって潮が動きだします。上り潮が足元からまっすぐ出ていき、20mくらい沖から右へ流れだしました。
潮変わりで本命グレ
この潮になってエサ取りも消えてさしエサも残ってきたので、「そろそろグレが食ってくるだろうなぁ」と思っていたら、ウキが入って見えなくなる寸前にラインをグーンと持っていくアタリがきました。これをアワせるとなかなかの重量感で、引き方からも突っ込み加減からもグレだと確信。
根だらけなので強引にやり取りしないと入られて終わりなので、掛けてからは一気に浮かせる感じでやり取りをしました。
この1匹を切っ掛けに2匹、3匹と追加でき、取り敢えずの目標とした数まで後2匹となりました。「今の感じなら行けるかなぁ」と思っていたのですが、急に北西風が強くなるというか爆風にかわり、潮も上がってきて足元を洗うようになったので、先端での釣りはここで終了となりました。

船着き側に移動
この時点で10時過ぎ。次は船着き側に移動します。こっち側は後ろからの風になるのでウキをD-flatz53P-J6に変更。小粒タイプですが風を利用すれば十分遠投も可能です。船着き側も同じくシモリが点在してる上に真横に伸びる根もあるので、浮かせての釣りです。
12時前が丁度満潮なので、潮は止まりかけの時間帯。ここへは今日初めてまきエサを入れますが、1投目からアタリが出ました。しかしグレのアタリではなくウキが一気に消し込まれるもので、正体はサンノジ(ニザダイ)。
軽い仕掛けを使い、仕掛けを浮かせている上に潮もほぼ動いてないのに魚の活性はあるようで、本命のグレはだめでしたが釣り始めから満潮、そして下げの潮が動きだすまで3時間ほどは暇しない程度にサンノジが続きました。
潮が動きだすとグレの反応
そしてしっかりと潮が動きだした13時過ぎ、ウキがシモって行くけれどそこから持って行かない微妙なアタリが出だします。「グレっぽいなぁ」と思って、まきエサの先打ち→仕掛け投入→追い打ちのパターンで狙っていきます。
追い打ちはできるだけ塊ではなく切って散るように打ち、タイミングをかえ色々と試していきます。すると、ウキがスーッと消し込むアタリやジワジワ入っていきスッと速度が上がるアタリが出だし、それから連発モードに突入しました。
ただし食ってくるポイントは限られていて、そこからずれてしまうとサンノジが食ってきたり、エサ取りにやられてしまいます。しかし、流す位置やラインの置き方やまきエサの打ち方をしっかりやれば食ってきました。
この様な感じで終始サオが曲がる状況となり、当初の目標としていた数より釣ることができました。そして、15時半になりまきエサもなくなったので、磯を清掃して納竿としました。
なお、帰ってグレをさばくと白子入りだったので、白子ポン酢にし、皮の湯引きとおいしくいただきました。

<山本俊介/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り場について吉丸渡船
出船場所:市江港