自宅近くのスーパーの鮮魚コーナーに「地アジ・錦江湾産」という小型のアジを発見。これを見て、1月25日に自宅近くの谷山港・600m堤防とヘリポート前にアジング釣行に出掛けた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・橋元力)
谷山港のアジングA級ポイントへ
今回釣行した私のホームグラウンドの谷山港には、アジングのA級ポイントが点在する。
ポイントの選択をいろいろと悩んだが、最初に実績のある丸紅飼料前の堤防に行った。午後6時、常夜灯周辺には仕事帰りのエギング・アングラーやエサ釣りの先行者が釣座を構えていたので、このポイントをあきらめて対岸の600m堤防へと移動した。
この600m堤防も、この時期、エギングのA級ポイントだが、手前の消波ブロック周辺のポイントが空いていたので、ここからキャストを開始することにした。
このポイントをセレクトした理由は、この時期、アジが好んで食べている小型のベイトなどが集まるポイントで、特にシケが続くと大挙して接岸するA級ポイントだ。タックルを準備していると、私の予想通り、アジのライズ音が暗闇の中にこだました。
このポイントに隣接する新日本石油(立ち入り禁止)の常夜灯が海面を照らしている、消波ブロックのキワにライズが集中していた。
アジングでのPEライン利点
ここで今回、私が使用したタックルだが、ほとんどのアジング・アングラーが使っている基本的なタックルだが、使用しているラインが違う。小型のルアーや軽量ジグヘッドを使うアジングでは、PEラインを使用することはNGといわれていたが、エギングと併用してPEラインを巻いているリールを使うことで、今までより釣果を得たので、最近はPEラインを私は使用している。

フロロカーボンラインは、キャストしてルアーをフォールさせると、ライン全体が浮いてスローにルアーがフォールするが、PEラインも浮力があるため海面には浮くが、ルアーの重みで鋭角にフォーリングする(イラスト参照)。このことで、ラインスラックが少なく、ルアーにダイレクトにアクションを伝えることができる。

ミノーで本命連続ヒット
このポイントではアジの活性が高かったので、ライズ音がする消波ブロックのキワを小型のバイブレーションでトレースすると、数回のバイトがあった。
「活性は高いが、バイブレーションの速い動きにはついていけてない」と判断し、小型のミノーに替えると、1投目でヒットした。このパターンで攻めて、10~15cmのアジが連続ヒットした。
ミノーにバイトがなくなったので、次に小型のクランクベイトをキャストしたが、アジが食しているベイトと形が違うようで、ヒットがなかった。
ボトム付近でアジ連発
キープしたアジをジップロックに入れて、次のポイントのヘリポート前へと移動した。ヘリポート前では、ジグヘッド+小型ワームで狙うことにした。
最初にキャストして、着水と同時に海面をスローリトリーブでアクションさせたが、バイトがなかったので「活性が低い、ここのアジは沈んでいるな?」と判断し、次にカウントダウンを5、次に10、15、20と、レンジを変えて攻めた。
カウントダウンでキープしたレンジでラインスラッグを取り、リーリングしてフォールを足元まで繰り返した。
このテクニックをPEラインで行うとルアーの移動幅が小さく、上下のアクション幅が大きく、活性の低いアジへのアピール度が増すテクニックだ。
このテクニックでレンジを変えて攻めたが、ヒットがないのでボトム付近を攻めると、待望のバイトがあり、15cmの良型アジが海面に浮いた。「今日はこのパターンだな」と判断し、連続して攻めると、アジが連続してヒットした。
反転バイトに注意
ここでアジング・ビギナーの人にアドバイスだが、ジグヘッドリグでのアタリは、吸い込みバイトと反転バイトの2通りがあり、吸い込みバイトの場合は即アワセで上アゴにフッキングするが、反転バイトの場合は即アワセすると口の横に掛かるので、口が軟らかいアジはバラしやすい。
慣れないと吸い込みバイトと反転バイトの区別ができないと思うが、バラシが多いときは反転バイトだと判断し、即アワセではなく一瞬ラインを送り込むとフッキング率が増すのでお試しあれ。
このテクニックを駆使して、このポイントでも2ケタの釣果を得たので、釣行を終了した。

<週刊つりニュース西部版 APC・橋元力/TSURINEWS編>
▼この釣り場について谷山港
この記事は『週刊つりニュース西部版』2020年2月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。