ここ最近ようやく良型が交じり始めて、クロダイのウキフカセ&ウキダンゴが面白くなってきたとの情報が入り、1月24日は浜名湖の舞阪へウキダンゴに釣行した。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・佐々木博司)

クロダイ狙いウキダンゴ釣りで44cm頭に本命連発【静岡県・浜...の画像はこちら >>

浜名湖でクロダイ狙いウキダンゴ釣り

基本的に浜名湖は上げ潮が良く、片潮狙いの人が多いが、当日は下げ潮も挑戦しようと意気込んで朝イチから浜名湖に入った。潮は大潮で、釣りを開始したのは下げ始めのタイミングだった。

クロダイ狙いウキダンゴ釣りで44cm頭に本命連発【静岡県・浜名湖】
当日のタックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・佐々木博司)

用意した配合剤は、マルキユーのウキダンゴXをベースに細びきさなぎ、オカラだんご、チヌスパイス、活さなぎミンチ激荒、アミエビ。

付けエサはマルキユーのウルトラバイトアルファLを中心に激荒のコーンとサナギ、その他に3種類の練りエサ(食い渋りイエロー、荒食ブラウン、オキアミだんご)を用意した。

マイクロクロダイに苦戦

釣りを始める前にポイントに3投ほどダンゴを打ち込んで仕掛け作りを行う。海中の魚たちにダンゴを意識付けさせておくこのひと手間で一日の釣りが大きく変わる。案の定、開始から激しいダンゴアタリが出た。

サシエサがダンゴから抜けてウキのトップが1メモリ浮上した。さぁここからが息をのむところ。

5秒くらいでスーっとウキのトップが海中に引き込まれた。ガッツリアワセを入れると、スカを引いた感じがしたが、抵抗も感じる。フグかな?海面から出てきたのは手のひらよりもはるかに小さいマイクロクロダイ(笑)。かわいいなと思いながらリリースした。

クロダイ狙いウキダンゴ釣りで44cm頭に本命連発【静岡県・浜名湖】
手のひらよりも小さいマイクロサイズ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・佐々木博司)

しかし次も同じパターンでマイクロサイズ。サシエサを硬くしても大きくしてもマイクロクロダイ。

30匹を超えるとウンザリしてしまい、いつの間にかタメ息しか出ない状況に。

目を凝らすと、海底が真っ黒に見えるほどのチンタの群れが集まっていた。試しに5mほど下流にダンゴを打つと、群れの黒いカタマリがゾワゾワとダンゴの方へ移動する。ダメダコリャ…。

一度見切りをつけ、午後の上げ潮をトライするためにダンゴと体力を温存して休憩とした。

チンタは消え、30cmクロダイがヒット

昼飯を済ませ、海を見ると干潮の潮止まりに。よーし、ここから気を取り直して再スタートだ!恐る恐るダンゴを投げると、チンタの群れはいなくなっておりホッと一息。

開始から5投目ほど、わずかにダンゴアタリが出て、抜けたと同時にウキが海中に消し込んだ!間髪入れずアワセを入れると、午前中とは違う重量感。よしきた! 無事にすくい上げたのは30cmの丸々クロダイ、ホッと胸をなで下ろした。

続けて同じサイズが同じパターンで釣れ続く。どうやらこのサイズの群れに変わったようだ。このサイズなら大歓迎だと釣り続けたが、そうそう良い状態が続かないのが釣りというモノである。

44cmクロダイを手中に

ツ抜をしたころから速い潮が入り込み、風速も上がって10m以上の暴風&急流の嵐状態になった。周囲の釣り客も帰ってしまうほど。

確かにこれでは釣りにならない。

だがしかし、その状況に対応できる仕掛けとサシエサがあれば何ら問題はない。サシエサは高比重の練りエサをベースにし、速い流れの中でもなるべく海底にとどめておけるようにする。

この作戦が功を奏したか、暴風で荒れた海面から棒ウキがスッと消えた。間髪入れずアワセを入れると、ガッチリハリ掛かりした。それと同時に下流に突進される。とっさにレバーブレーキでサオを立て直してやり取りを楽しむ。30秒ほどのバトルの末に上がってきたのは44cmのクロダイ!よっしゃ、作戦成功!

同じパターンで続けると、またしても同じサイズのクロダイが連発する。練りエサのローテーションが効いているようで、なんの疑いもなくウキが入って良型が釣れ続く。午前中のマイクロクロダイと全く逆な状況に驚くほどだった。

今後の展望

粘り勝ちだったのか、当日は楽しい思いができて大変満足のいく釣果となった。

クロダイ狙いウキダンゴ釣りで44cm頭に本命連発【静岡県・浜名湖】
粘り勝ちで大満足の釣果(提供:週刊つりニュース中部版 APC・佐々木博司)

今回の大潮でサイズが入れ替わると、今後一層楽しめるだろう。

<週刊つりニュース中部版 APC・佐々木博司/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
浜名湖
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年2月14日号に掲載された記事を再編集したものになります。

編集部おすすめ