ダム湖のヘラブナ釣りは春の乗っ込み期に限らず、冬季であっても濁りがあれば釣れることが多い。今回釣行した、奈良・布目ダムもそんな釣り場だ。

3月1日は濁りの入った状態を狙って、釣友と現地へ。グルテンとバラケのセットエサで小アタリを取って35~38cmのヘラブナを9尾手中にした。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・久保一美)

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布目ダムでヘラブナ釣り

先月末の豪雨で濁りが入った布目ダムの副ダムへ釣友の高浦さんと、3月1日に釣行した。当日は午前5時30分過ぎに高浦さんが通称「階段下」で釣りの支度中であった。そこでまずは釣り台をセットしてから夜明けまでコーヒータイムとした。

冬季のダム湖は「濁り」入ればチャンス 布目ダムでヘラブナ9尾【奈良】
冬季もヘラ好調な布目ダム(提供:WEBライター・久保一美)

副ダムは現在、湖底に蓄積された泥、砂の除去作業が行われているため、桟橋横のさざなみ広場などの駐車場は利用できず、私は桟橋対岸に入釣する事にした。

冬季のダム湖は「濁り」入ればチャンス 布目ダムでヘラブナ9尾【奈良】
濁りが入って良い感じ(提供:WEBライター・久保一美)

当日のタックル

この日のタックルは竿16尺、道糸1号、ハリスは0.4号でハリはバラケ、グルテンの両方で使用できるリグルで5号と4号を使った。

冬季のダム湖は「濁り」入ればチャンス 布目ダムでヘラブナ9尾【奈良】
当日のタックル(作図:WEBライター・久保一美)

床釣りなので、まずは定石通り、ウキの調整と床取りを済ませ、バランスの床釣り(上バリが底トントン)で狙う事にした。

寄せに専念するエサ配合

タナは浅く2.5本の床なので、打ち始めは凄麩400cc、グルバラ200cc、天々200ccに水200ccを入れた後に、バラケマッハ100ccをブレンドした。

両ダンゴのエサを使い一にも二にもヘラブナを寄せる事に専念する。

打ち始めて約2時間半後の9時頃、ウキが返ってくる際に、かすかなサワリがあった。そんなサワリが2、3度あった事から、下バリにグルテンエサとして、わたグル50cc、グルテン四季500cc、水100ccを作り、手水で調整して作り、バラケとグルテンのセットエサに変更した。

エサ調整でヘラブナ4尾

案の定、バラケがなくなり、グルテンが溶ける瞬間に「チクッ」と明確な小アタリで、尺2寸級の体高のあるヘラブナが釣れた。そこから午前中に35~38cmを4尾釣る事ができた。

冬季のダム湖は「濁り」入ればチャンス 布目ダムでヘラブナ9尾【奈良】
体高のあるヘラブナだった(提供:WEBライター・久保一美)

一方、高浦さんにも釣況を聞くと、両ダンゴでやはり1、2度サワリがあったと言うので、即、バラケとグルテンのセットエサで釣るようにアドバイスした。ところが、セットエサに変更したものの、アタリは皆無との事で、サイド床釣りをしている。

とりあえず、正午から昼食タイムとして、午前中の釣況などを話し、午後1時から後半戦をスタートした。

午後1投目で痛恨のスレ掛かり

午前中のエサが効いているのか、後半戦の一投目で、モゾッとウキが入った。アワせると痛恨のスレ掛かり。このスレで約30分はアタリ無し。

そこで竿を置き、高浦さんを見学する。横で見ていると、モゾッとウキを押さえるアタリが出た。待望のヘラか・・・と思ったが、30cm級のニゴイ、その後はモロコの連発。

35cm級を5尾追加

私も自分のポイントに戻ってエサの打ち直しだ。高浦さん同様、アタリはモゾッとあいかわらず小さいが、私のウキに出るアタリはヘラブナである。

その後、40cm級は釣れないものの、35、36cmを5尾追加し合計9尾の釣果で竿を置いた。

高浦さんは「アタリが続いているので後30分ほど粘ります」と言うので、納竿した私は高浦さんが納竿するまで横でアドバイスを送る。

ところが、全く同じアタリなのに、エサ取りやゲストが寄りきっており、ヘラブナは釣れなかった。次回はポイントを変更して再挑戦だ。

当日の釣り考察

この日の釣りを振り返って要点をまとめてみる。


1、冬季でもやはりダム湖では一にも二にもヘラブナを寄せる事が重要。
2、冬季の底釣りで出るアタリは特に小さく、モゾッ、チクッと言った微細なアタリがほとんどで、長竿使用時はスコープが必要。
3、バラケエサをバラけすぎない程度に調整する事が重要(上ずらせないため)。

<久保一美/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
布目ダム
所在地:奈良県山辺郡山添村

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