福井県の敦賀新港へサゴシ狙いの『ライトショアジギング(LSJ)』ゲームに出かけた。「昨日は釣れてたけど今日は・・」の、あるあるパターンではあったが、音海大波止への移動が奏効して58cmのサゴシをキャッチすることが出来た。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター 古川竜也)
ライトショアジギングで狙うサゴシ
福井県で主にライトショアジギング(LSJ)のターゲットとなるのはサゴシ、ツバス、サバなどがメインである。その中でも福井県ではサゴシの数が多く、あまたのアングラーを魅了している。
サゴシはサワラの若魚で、60cmまでをサゴシ、60cm以上をサワラと呼ぶケースが多い。サワラは漢字で魚へんに春と書くように、春告魚とも言われている魚だ。冬は春の産卵に向け、脂が乗って美味しい時期でもある。
敦賀新港でサゴシゲーム
3月2日、前日にサゴシ、サワラが釣れているという情報を聞きつけ、福井県へと足を運んだ。まだまだ朝の冷え込みが厳しい中、最初に選んだポイントは敦賀新港。福井のサゴシゲームといえば敦賀新港というほど、メジャーで競争の激しいポイントだ。ここではサゴシ以外にも、アジなどの小型回遊魚、根魚、タコなどが狙える。

ここで朝マズメの釣りをすることにした。タックルを準備しながら海面を眺めるが、ベイトとなるカタクチイワシは見当たらない。そのため、ボトムから中層あたりに狙いを定め、40gのメタルジグ(フッキング率向上のため、アシストフックと、リアにトレブルフックを装着)からスタート。

当日のLSJタックル
タックルはショアジギング用ミディアムアクションロッド、5000番クラスのスピニングリール、ラインはPEラインの2号、リーダーはフロロカーボンラインの30lbを使用した。

敦賀新港ではヒットなく移動
表層、中層、ボトムの順番で探り、反応を伺う。しかし、全層において、ベイトにすら当たらない厳しい状況。散歩にほぼ毎日来るという方と話していると、やはり前日は釣れていた模様。
敦賀新港
音海大波止にてベイトのイワシ確認
昼休憩を挟み、ゆっくりと車を走らせ1時間、音海大波止へ移動した。堤防に釣り人は15人ほど。先端は混雑していたため、真ん中あたりでサオを出すことにした。水面を見るとカタクチイワシの群れを発見。期待が持てると思ったが、朝からいた方に話を伺うと、「昨日は釣れていたが、今日は全く釣れていない」とのこと。ベイトがいても反応がないという厳しい状況と認識のもと、40gのメタルジグで攻める。
中層で58cmサゴシヒット!
風が強いため、ラインが流されボトムが取りづらい。風が強い時は、スプールを抑えて出て行くラインを調整すると無駄なラインが出ていかずに釣りがしやすくなる。
ボトムへ落としてから15回ほどショートジャークし、カーブフォールさせることを繰り返す。すると中層でジャーク中に明確なバイト。すかさずフッキングし、バレないようにサオを下げて寄せる。釣り上げたのは58cmのサゴシであった。厳しい中釣り上げた1匹は格別である。

ヒットしたのは3時頃で、夕マヅメにはまだ早い時間帯であった。基本的にサゴシなどの回遊魚は朝マヅメや夕マヅメが基本であるが、それ以外の時間帯でも中層より下の層を探ったり、ベイトがたくさんいるポイントへ行くと反応があることが多い。反応がない時には是非試して欲しい。当日はそれから1時間ほど粘るがアタリも無く、4時頃納竿とした。
サゴシのオススメレシピ
サゴシを美味しく頂く簡単レシピを紹介しよう。まず3枚におろしてから適度な大きさにぶつ切りにし、柚子胡椒、酒、ネギ、ポン酢を加えて30分ほど冷蔵庫で寝かせる。30分後、フライパンにサラダ油を引いて焦げ目が付くほど両面を焼く。最後にネギを添えて完成だ。

サゴシに感謝していただく。柚子胡椒の風味とサゴシの脂の乗った身が絶品である。是非サゴシを釣った際は試して欲しい。
<古川竜也/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り場について音海大波止